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「発達障害」と診断された生徒との3年間③

こんばんは。

「ココロと勉強の居場所」を提供する塾、ココロミル学院です。

前回の続きです!

今回で最終回となります。

拙い文章にお付き合いいただき

ありがとうございました。

共有やスキ、コメント、お待ちしています!

ものすっっっっっごく喜びます!笑

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〜入試〜

中学3年生の夏休みになると、進路の事を考えるようになりました。

出会った頃には

幼い印象のあった生徒が、気付けば大人っぽくなり

高校に進学していく事に

時の流れを感じていました。
(僕は当時、大学三年生になりました)

実はその生徒には、得意な事がありました。

それは”絵を書くこと”

でした。

授業中にも、よく絵を書いていました。
(さすがに注意することも多かったです笑)

そこで、その力が活かせる高校を志望校として定めました。
(この辺は、曖昧な表現でお許し下さい!)


受験勉強の為に、3年間を総復習していると

当時は全く理解できていなかった範囲がスラスラと解けていることに気付きました。

「学びに手遅れなどない」

という事を学んだ瞬間でした。

現在、出来ない事や苦手な事がある人は多いと思います。

「なんで出来ないんだろう」

と自分を責めないで欲しいです。

時間が経つとあっさりを解決してしまう事も多いのです。


僕は生徒の成長を感じながらも、別れの日が近づいている事を

少し寂しく思っていました。

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〜別れ〜

入試には合格しました。

本人はとてもあっさりしていまいした。

結果、推薦で受かった事もあり、すごくすんなり?高校を決めた印象です。


そして、授業最後の日。

その日、生徒はスケッチブックを持ってきていました。

授業が終わった時、生徒がそれを開き、中を見せてくれました。

そこには、”絵”が描いてありました。

何枚も何枚も、受験の為に描いた絵がありました。

「この絵はここが失敗した」「この絵は自信作」

など、一枚一枚解説しながら見せてくれたのです。


僕はとても驚きました。

絵の上手さだけではありません。

そうやって自分の作品を、誰かに見せている事にです。

自分を表現する事がとても苦手だった生徒が、自らの絵を解説しながら見せてくれているのです。

信じられないような気分でした。


普段、その生徒は活発に誰かと喋る事はありません。自分を表現する事も苦手です。

勉強や要領良く生きる事は基本的に不得意です。

スポーツも上手くは出来ません。

そのせいで、学校では馬鹿にされる事も多かったようです。


しかし、こんなにも上手な絵が描けます。


僕はこの体験を通じて確信した事があります。


それは人には、「得意な事がある」という事です。

無いという人は、自分や周りの人がまだ気付けていないだけです。

必ずあります。

僕の夢は、

全ての人が、得意な事を誰から認められる社会を作る事です。

皆さんの夢はなんですか?
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僕はこの生徒と、その日以来一度もあっていません。

今は、何をしているのか分かりません。

いつか会える日が来るといいな、と思っています。


お付き合いくださり、ありがとうございました。


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