マガジンのカバー画像

[02]:さまざまな”試〇”

7
運営しているクリエイター

記事一覧

お試し体験(サービスの"お試し")

[はじめに] [目次]

なにも「試」という字がついていないと”お試し”ではないということではない。これから述べていくけれど、手を変え品を変え、暮らしの中には様々なかたちで隠れた"お試し"の機会や手法は存在している。

お試し体験
その代表例が、たとえば「体験レッスン」や「一日体験」といった「体験」という”お試し”だ。決まった用語があるものでもないので、似たような言葉がたくさんある。

例:一日体

もっとみる

試算(将来の”お試し”)

[はじめに] [目次]

試算は概念的な”お試し”だ。たとえば、受取年金額の試算や、生命保険の支払い保険料、保険に限らずローンや定期預金の利息など、多くの金融商品の取引では、試算という"お試し"をしているはずだ。

試算
金融商品の試算なら、だいたいは営業の人が計算して示してくれる。最近は試算用のサイトを開設しているところもあるから、指示に従って条件を回答していけば、自動的に計算結果を出してくれる

もっとみる

試し読み(コンテンツの"お試し")

[はじめに] [目次]

本や音楽、それに動画(映画)、ソフトウェアなどのコンテンツ分野は、デジタル化やオンライン化によって、”お試し”の機会が一番広がった分野のように思う。そして、デジタル・コンテンツは、“お試し”を装置として仕掛けやすい分野でもある。

★図表:コンテンツ分野の"お試し"

立ち読みデジタル化が進む前は"お試し"の機会が今よりも限られていた。本・書籍でいえば、代表的なのは立ち読

もっとみる

試住(空間の"お試し")

[はじめに] [目次]

「試住」という言葉は、まだまだ聞き慣れないかもしれない。比較的新しい分野の試〇だと思う。前々から不動産の世界で時折使われることはあったけど、最近メディアでも見かけるようになったと思う。定義は明確ではない。文字通り、試しに住むで、「住む」ことの"お試し"だ。衣(試着)、食(試食)と続いたので住をとりあげてみた。ようにも見えるかもしれないが、そうではない。

試住の意味
試住

もっとみる

試食 (消費財の"お試し")

[はじめに] [目次]

試食と言えば、スーパーやデパ地下で小さく切ったものを渡されるイメージがあると思う。三角巾を頭にまとった人が、爪楊枝の先にソーセージだったりお菓子だったり。観光地などに行っても、お土産屋さんでそんな光景に出くわす。

店頭での試食とサンプルの試食
ただ、試食は店先で食べるだけとは限らない。お店で貰って家に持って帰る試食のタイプもあるし、宅配で受けとる試食もある。

持ち帰る

もっとみる

試着(耐久財の”お試し”)

[はじめに] [目次]

「試○」の世界で、最初にどれを取り上げるかとしたら、やはり「試着」に落ち着いてしまう。衣食住のひとつであり需要や試用頻度の高い世界ということもあるけれど(中国語では試着のことを「試衣」というらしい)、新しいテクノロジーやイノベーションを取り入れ、新しいビジネスモデルも生まれるなど、トピックスと事例に事欠かないからだ。

それ故に、一番難しい「お試し」かもしれない。服は単純

もっとみる

さまざまな”試○”

ここからは別のチャプターにしてみる。世にある色々な“お試し”のことに触れてみたい。

"試○"というのも怪しげに思われるかもしれない。要は試食とか試着とか“お試し”の話だけれど、必ずしもイコール“お試し”とは言えないので、まずはとりあえず「試○」としてみた。

“試○”は、対象になる商材によって異なる。いくつかピックアップしてみる。

消費者向けのものに絞ってみた。動作に「試」の字が付くのが凡そだ

もっとみる