これからの世界を考える【第6回】
ひさしぶりのこの話題での投稿になります。今回は、福祉の観点から考えていきたいと思います。福祉とは言え、障害者(児)が私の専門領域なので、その方面からの記述になります。
【目次】
・障害者手帳の種類
・障害者年金について
・障害者が受けられるサービスについて
・障害者の雇用について
☑障害者手帳の種類
まず、障害についてご説明します。
障害が認定されると次の様に手帳が交付されます。
療育手帳 ⇒ A・B判定
身体障害者 ⇒ 程度により1級から3級
精神障害者 ⇒ 程度により1級から3級
※メリットですが、身体障害者のかたはJRが安く乗れます。精神の方は、公共交通バスが半額で乗れます。(その時点で障害差別が出ているのですが)どの手帳を取得しても返納は可能です。ですから気軽にとってください。自分が障害ではないと判断した段階からサポートはなくなりますので。
☑障害者年金について
次に障害者年金の話をします。障害を持っていると何かとお金が必要ですよね。ですので、しっかり押さえておきたいところ。
この企業を推奨しているわけではなく、説明が上手く書かれていたので採用しました。ちなみに、精神で厚生年金10年加入、3年前の診断書があれば大体このくらいになります。
2級認定 260万(遡及分)+2ヶ月(32万)
条件は、子どもが2人、厚生年金の2級に該当していることです。遡及(そきゅう)とは、前に戻って支給されるべき金額のことです。あと、国民年金の免除もあり、遡及分の国民年金は返納されます。認定されると合計300万ちかくの金額が動くことになります。もし、ひとりで、申請が難しければ近くの行政書士さんに頼むといいと思います。30万円くらいでやってくれると思いますので。
☑障害者が受けられるサポート
精神と身体の障害によって受けられるサポートが違います。今回は、精神を中心にご紹介します。精神は、段階があります。
①入院 措置入院・強制入院
②通院 1週間~4週間に一度
③グループホームでの生活(共同・個別)
④日中一時支援
⑤就労移行支援・・・就職に出るための準備期間で最長2年
⑥就労移行支援A型・・・給料(最低賃金)をもらいながら生活
⑦就労移行支援B型・・・給料(基準額)をもらいながら生活
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⑧放課後等デイサービス・・・小学校1年から高校3年まで支援を受ける
⑨児童発達支援・・・0歳(実質はないが)~年長まで支援を受ける
⑩居宅介護型サービス・・・放課後等デイ等に行けない人が家庭で利用
⑪園・小学校連携・・・気になる児・生徒に対して支援
ざっと並べるとこんなところですかね線を引いたところで、大人と子供が分かれます。わたしの仕事は線より下の部分になります。ちなみに、お世話をしているわけではなく、サービスをつなげる働きをしてます。
☑雇用について
精神障害者の方にとって、再就職は厳しい道かもしれません。ハローワークへ行けば、2つの選択
・オープンで就職されますか?
・クローズで就職されますか?
どちらの問いにも言葉が詰まりますよね。どちらにせよ、利点と欠点がありますよね。その場で決めることのなんてできませんよね。でも、希望はあります。精神疾患の方は、法定雇用率が身体の方に比べて高いのです。つまり、精神の方をたくさん取らないといけない状況なのです。
厚生労働省のHPを紹介しておきますね。
次に石川県の場合ですが「教員採用試験」です
精神障害者手帳の欄に波線までついています。そこまでして、採用をしたいのでしょうかね。あと、配慮はどのくらい?・・・・入るということは、うつ病の方、躁うつ病、自閉症スペクトラム、ADHD、LDなどの方も、もちろん視野に入れているのでしょうかね。なんか矛盾です。
採用の枠は大変広がってきましたが、受け入れ態勢は疑問が残る状況はあります。どうして?なぜ?が付きまとう、就労ですが希望をもって喪損で行きましょう。
就職ですが、無理に焦る必要はありません。
自分のペースでゆっくりと・・・
まったりと・・・するのがいいです。
特に精神疾患の方は情緒が安定しませんからね。
私は、10社以上受けて採用されました。でも、続きませんでした。無理にしても難しい現実に直面しました。結局、自分の力で起業しましたが、そうでなければ、まだ就労移行支援に頼っているか、就労支援A型になっていたかもしれませんし、こんな風にブログを書くこともなかったでしょう。
精神疾患になりたくさんのことを経験しました。自己理解、他者理解色んな意味で考えさせられる時間です。
今、苦しんでいる方おいでましたらいつでも連絡をくださいね。
「命」は大切です。自分に価値がないと思う瞬間があるかもしれません。でも、誰しもが価値はあります。生まれてきて何か価値があります。存在することに意義を、意味を感じていない時、空を見て思いっきり深呼吸してみてください。そして、「自分は大丈夫」と自分に言い聞かせてみてください。そうすれば、きっと軽くなるはず・・・・
私のブログで一人でも多くの方の助けになりますように・・・願います。
この記事が参加している募集
日本の障害児の子供たちに対して支援するために起業しました。でも利益の出るような職業ではありません。国のシステム上、私のような仕事(相談支援専門員)は疎外されているのです。どうか、状況をご理解の上、ご支援していただけたら嬉しいです。