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モラハラがきっかけで、気づいたこと

前々回「モラハラ被害者の立場を降りる」と書きました。

最近は自分のnoteを読み、いろいろと気づくことがあります。今日は、自分がモラハラの影響をしっかり受けていそうだということを探るために書いてみたいと思います。

【前々回のnoteを読んで感じたこと】
・なぜ忙しく働かないといけないと思っているのだろう?
・なぜ、今の自分の楽な暮らし方が許されないと思っているのだろう?

自分のnoteから「私はモラハラに苦しんだことを理由にして、今の楽な働き方を許されたいと思っているのかな」と感じました。自分の気持ちなのですが、こんなふうに探っていくといろいろわかることがあるように思います。

私は誰の承認を得たいのだろう?
友人、実家の家族を含めても、私の暮らし方を批判してくる人はいません。何も気にしなくても、何かを言われることはないのです。ただ一人、夫を除いては。

夫は、過去にたくさんあったモラハラ言動の中で、専業主婦だった私のことを否定していました。自分が結婚したときに仕事をやめてほしい、と言ったのに。「モラハラ夫の言うことだ、私は私で精一杯やっている」と割り切っていたつもりでしたが、内心では気にしていたのかもしれません。

夫の許しを得なくても、自分の生き方を決めて良いのだ、とわかっているのに、気持ちの面では誰かに許してもらいたい感覚があります。夫に恐怖を感じなくなり、夫の許しはいらないと思っているのに、誰かの承認を得たい。

残念だけれど、私の考え方には、夫のモラハラによる影響があるのだろうか? でも、さらにしつこく考え続けると、私は夫と会う前から「楽をしてはいけない」という考えをすでに持っていました。

モラハラ関係なく、結婚前から「苦労をしなければならない」という極端な考えを持っていました。モラハラがきっかけとなり、この苦しみのもとになる価値観を捨てられたら(他の価値観も持てたら)、大きな財産になります。

私は、子どもたちにも努力をうながすようなことを言ってしまうことがあります。自分が子どもの頃に言われたよりは少なくしているつもりですが、自分が言われて嫌だったのに、やっぱり言ってしまう。

自分に対しても、今の働き方が自分に合っているのに、本当はもっとがんばらなきゃいけないんだ、と思います。誰も責めてないのに、私が私を責めています。

努力は大切だけれど、そこに重きを置きがちだから、そこから離れた価値観も、育てたいです。これまでも気をつけているつもりですが、noteで自分の特徴に気づいて、さらに気をつけるに越したことはありません。

noteを通して、モラハラ被害者ととらえていた自分を別の視点でも見られるようになりました。あくまで私の場合ですが、「自分で変な人を結婚相手に選んでいた」「モラハラにあう前から変な考え方だった」と気づきました。

私は両親の“努力しなさい”という教えに影響を受けていたように思います。私のために言ったことなのだろう、と感じるから、両親への怒りはあまり湧いてきません。でも、内心では「私は、親に恵まれたわけでもないんだな」と思うようになりました。

もともとは「親に恵まれて、いい親なのに私が喜ばせてあげられなかった」と信じこんでいた私にとって、これは大きな変化です。

子どもだった私が、そのままの自分を認めてもらえず、罪悪感を持ってしまったことは、けっこう気の毒なことだった、ととらえるようになりました。うちの親は、特ににいい親というわけではありませんでした。

これに気づいたことは、私はよかったと思います。気づかない方が幸せ、という考え方もあるけれど、どんなことでも気づいていきたいです。

夫のモラハラがなかったら、「いい親を喜ばせられない娘」の部分を私は持ち続けたような気もします。ずっと強迫的に「親を喜ばせなきゃ」と思い続けたかもしれません。

たとえば、問題のない夫に対して「もっと私の親を喜ばせて」みたいなことを思ったかもしれない。子どもにもそれをしてしまったら、と思うと怖いことですが、結婚当初の私ならやりかねません。

モラハラがなかったら、とは思うものの、モラハラがあったから気づいたことが私には多くあります。モラハラがなくても、他のきっかけで、今気づいていることに気づけるならよいのですが、若いときの価値観のまま子育てをしていたら、それはそれで恐ろしいことです。

私の場合は、モラハラにあわなかったら、親の価値観をかなり引き継いでしまった気がします。私の親の価値観が、子どもだった私をそのまま認めてくれるものだったら、それが一番良かった。そうでなかったことを嘆くより、自力で他の価値観を獲得したい。

不要な罪悪感を捨てて、自分を責めることなく、自分にあった働き方をして、今の自分を認めながら、生きていきたいです。




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