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はじめに(無料)


ひとの悩みはまさにひとそれぞれ…

胸やけや体重の問題
気を遣う人間関係
煙草を止められない
お金のこと
お酒をついつい飲み過ぎてしまう
脅迫的に食べる、眠る、
働き過ぎ
誰かをコントロールしようとしたり
子どもの育て方や、大人になりきれない人たち、
しあわせと感じられない
自分に自信がもてない…など

物心ついた頃から、聞き役に回ってばかり
真面目に人の話を聞いているうち、『愚痴』を聞かされているのだと気づいたのは、ずいぶん大人になってからだ。

一方的に話を聞かされ、挙句の果て私までも騒ぎに巻き込まれてしまったり
そんな経験もたくさんした。


『愚痴』とは、他人の時間を奪うだけでなく、
お互いに有益な時間にはならない。
私は消耗してしまう。
そして『愚痴』をいうひとたちに特徴があることもわかった。


大切な方との物語
貴重な時間
『語り合い』の中で大切に紡いできた絆

私の記憶にいまも深く残っている。
私たちの「語り合い」の時間
さまざまな「物語」から「自分らしいコミュニケーション」への理解を深めていただけたら幸いである。


【私にはみえる】

いろいろな話を聞くうち、さまざまなことが見えてきた。
話をしているひとの仕草や表情がすでに自身の未来を表現している
私にはそれが見える。

ひとは本来、そのひとらしく開花するもの
どんな花が咲くのか、それは実際に開くまでわからない。

けれども、わたしにはイメージできる。

立派な子に育てたいと願ってきたのに…
健康だけは自信があったんだけど…
ともに白髪が生えるまでと長年連れ添ってきたのに…
お金にさえ困らなければ幸せになれると思っていたのに…
私はそれらの種に気づき、
そこから咲く花をイメージできる。

満たされていると思っていたのに…
実は満たされていなかったことを私は知っていた。
種には気づかなかった?
いいえ、うすうす気づいていたのでは?
きっと無意識には感じとっていたはず。

でもいかに多くのひとが、それには意識的に感じなかったことにするのだ。
私は多くの方たちにあった種と、そこからどんな花が咲いたのかをずっと見てきた。

我に返って、自分を表現し直すことができれば咲く花も変わる。まずは自分を知り、理解すること。
見失っていた分、時間はかかるかもしれない。
ほんの少しは勇気もいるだろう。
けれども心が自分を認めれば、ちゃんと未来はつながる
いまのあなたを表現しよう。
あなたらしくいること
いま悩んでいることにも目を向けて。
傷ついて、動けないでいるあなたがいるのかもしれない。


自分を見つめていこう。
決して道は平坦ではない
自分を見つけていけば、やがて暗闇に目が慣れてくるように道もはっきり見えてくる。
道が見えれば心の準備もできる。


これは私の人生で関わってきた
大切なひととの物語
すべては自分を表現することから


他人から好かれたいという嘘の協調性は忘れて。
仕草、話し方、髪型、装い、考え方、価値観を取り繕う必要はない。
いまのあなたで十分
ただ、あなたらしく
あなた自身を表現できたら、
本当のあなたの物語が始まる。
主役はあなただ。


自分を理解して、日常を楽しむだけで人生の物語は準備が整うだろう。
幸せは偶然やってくるものではなく自分で作っていくもの
あなたの心が軽くなれば、あなたの大切なひとにも想いは届く。



【自分らしい「美」】

私は、セラピストとして心と美と健康の意識に毎日携わっている。
私は、友人にもお医者さんにも誰にも言えないで苦しんでいる時に会いたい、と思ってもらえるような存在でありたい。
そんなひとびとの集まる場所を、
「心の別荘」と名付けた。


お客様との語り合い、お客様に合わせたアロマの香りを調合して施術を行う場所
心とからだの癒しを求めて。


お客様との長いお付き合いを通じて見えてくることはたくさんある。
美を追求することを諦めてたかのように見えても…
ひとはいくつになっても無意識に美を求めているもの
健康さえも、美なのだ。
そんな想いが無意識にあって、お客様は「心の別荘」を拠り所として来てくれているのではないだろうか。


「あなたらしさ」を考えるとき、あなたの記憶に眠っている、あなたらしい「美」と「美の追求」が、自分を表現する土台となる。
だから大切にしてほしい。


また人生に行き詰まったとき、自らの気づきを得ること。
将来起こりえる問題を回避するために
不安を落ち着かせて、自信を持つためにも。
毎日が希望の連続でありますように
読むだけであなたの心が軽くなりますように

誰かの物語の中に、未知の自分に出会えますように
そんな想いを託して。



【証拠づくり】

疑問に思ったことはないだろうか?

ひとは生まれもって不平等で、自分ではどうしようもないことがあることを。
だけど、誰でも幸せな人生を送ることは、どんな状況であれ平等に与えられている。

自分軸を価値基準に据えて生きることができれば、人生はまるで楽になる。
そうではないだろうか?


みんな頭では理解していても、そのことを忘れて生きている。でも、それは、世間の基準に自分の価値を合わせていってしまったからだ。


この冊子が、あなたにそれを思い出させてくれて、「自分らしく表現」することが、どのような効果として現実に表れてくるのか。
また、理想を追い求め自分らしく振る舞うことができない時、どんな不都合が起こってくるのか。役に立つかどうかは、あなたの目でたしかめてほしい。
その証拠づくりが大切なのだ。


あなた自身が、この冊子に書かれてあることと自分の体験とを照らし合わせ、自分の頭で理解してこそ、あなたにとって、本当の意味で価値のあるものとなり実行に移すことができるのだから。

「得る」人生の道を歩んでいるのか、
知らず知らずに「失う」人生の道を歩んではいないか。


●あなたらしくいることで、得ている実感
●恐れないで自分を表現することで満足している実感
●未来が明確になることで希望が持てること
●どこからともなく自信が溢れてくること
●不安がやわらぐこと

それこそが、自分の道を歩きはじめていることの証し。


●自分が見たり感じたりしていることにけっして逆らわないこと

●今、この混乱の中でも自分は自由であると気づくこと
●自分の立場、相手の立場を見つめること
私たちはいつも自分らの基準で、相手やものを見ている
●誰に対しても自分は変わらない。表現は変わっても本質は変わらない
●自分以外の人に入り込まない

いま、あなたがどこにいて何をしていようとも、あなたが間違った場所にいることもなければ、何か間違ったことをしているわけではない。
いまの、精一杯のあなただ。
ただあなたの可能性のひとつとしていまがある
ただそれだけだ。

いつか私もあなたと同じ経験をするのかもしれない。そのときは、私の価値や基準で私らしく決断するのだろう。


見たり感じたりしている自分をわざと無視して、勝つか負けるか、損か得か、傷つけられるかどうか、私たちはそんなことばかり神経を研ぎ澄ませてとても敏感に生きている。

私たちは複雑な生き物なのだ。
だから、少しずつ心を解放しよう。

毎日30分、
自分だけの時間を一人でいれること
きっと、今まで無視された自分は顔を出してはくれないだろう。
落ち着かない時間だけが過ぎてしまうかもしれない
あきらめないで。

更に寝る前、今日はどんな一日だっただろう。
やり残した思いはないか
そうやって、一人でいる為の集中力がついていく。

一人で居られることは大切だ。



大切な方との物語

もう、この世にいない
二人の大切な物語を話したい
Tさんは、自分を振りかえる時間をつくった。
Nさんは、理想の自分を演じつづけた。
あなたの感じるままを読んでほしい。

【家族への不満、アルコール依存症、鬱、DVに苦しむ Tさんのこと】

Tさんはダイエットのために「心の別荘」へ来た。
月に三度は来店し、ここに来ないと悪い宗教にでも入ってしまいそうになる、と漏らした。
長い間、家族間で様々に起こる出来事に苦悩していた。
私とあなたはずいぶんたくさん語り合った。

あなたは、不器用ながらも自分の気持ちを家族に表現した。そして傷つき、同時にまた新たな自分にまた気づき。
それから過去を思い出しては、話し続けた。

あなたはいつも会うたびに違った
自らを喪失したかのようでいて攻撃的な日もあれば支配的な態度や強情さに鬱が合わさったり、また虐待にあっているという
ご主人への激しい怒り
でも、そんなご主人はよく「心の別荘」へあなたをお迎えにも来ていた。

優柔不断にもなり、あなたの優しさが怖いことのように感じた。そんなあなたを見る度に私の目も霞んだ

それでも、月に三度の「心の別荘」とご自身の仕事を励みにして満足していたのだろう。
それで良かったのだ。
その事に私が気づいたのは、ずいぶん後だったのだけれど。


あなたは死を恐れていないといった
幸せも、もうあきらめていると。


Tさんの幼少からの怒りの種が結婚してからも癒えることなく、「理想」の道を選んでは現実に幻滅し、怒りは形を変えなおも存在してるかのようだった。
そのTさんの「理想」に家族も犠牲になったのかもしれない。

繰り返されるTさんの不満を聞き、それならば別居するなりして家族と距離をとってみてはどうかと、いつも最後はその話に行きついた。

Tさんは家族との距離をとることは出来ず
相手が悪い、というTさんの執着は異常なまでに膨れ上がっていた

私がいった一言も決して聞き逃さなかった。
それから何度もその話にこだわり、私がいった一言が納得いかないようだった。

きっとそのことで
「心の別荘」にはいらっしゃらなくなり、もう一年が経とうかという頃、あなたから電話があった。

ずいぶんと様子がおかしい。
あなたは頭の手術をして入院しているといった。
あなたに会いに行こう、とずっと思っていたのだけど……

私はあのとき、Tさんと長年の語り合いが無駄ではなかったことを電話口のあなたの声から受け取った。

それから三ヶ月後、ご家族からあなたが亡くなったとの連絡を受けた。
あなたは施設に入っまま、コロナ禍で家族とも会うこともなく、突然の急変によってこの世を去った。

旅立った日のあなたは、今まで見たどの時よりも美しかった。
あなたはこんなにも綺麗だったのね
昔の写真も見た。
あなたの求めた美の意識が、そのときになってよくわかった。
あなたが亡くなったとき、私の目の前には、
あなたとの十年間もの物語が溢れていた。

小さく肩を落としたあなたの旦那さん
いつまでも泣いているあなたの娘さん
葬儀には呼んでくれるな、といっていたあなたの妹さん
いつまでもあなたの棺から離れないお孫さん
空から見えるでしょう
あなたは、いつも家族から必要とされていたね。

あなたの生きた証しだ
あなたの真実と
私の真実
そして遺されたご家族の真実がそこにあった。


Tさんの願い

⚫︎家族から離れて住みたい
⚫︎ご主人の執着から離れたい
⚫︎家族や孫に希望が持てるようになりたい
⚫︎子どもたちにこれ以上援助したくない
⚫︎自由になりたい
⚫︎優しい人になりたい
⚫︎感謝してほしい
⚫︎労ってほしい
⚫︎麻痺が残るような病気になりたくない
⚫︎長男の借金癖がなおってほしい
⚫︎家をリフォームしたい
⚫︎部屋を片づけたい
⚫︎気軽に旅行がしたい
⚫︎お金を有意義に使いたい
⚫自分が死んだら子どもたちがお金のことで揉めないようにしたい


あなたとの語り合いの気づき

生前、Tさんは子どもの遺産分割を気にして、着手していた。

私は長い語り合いの中であなたの秘密も聞いた。

あなたの秘密は、心のなかで解消されないまま、後悔としてずっと残っていた。
それであなたの土台が揺れていた。

もっと早く気づいていたなら、何かが変わっていたかもしれない、と。

人生そのものを後悔している、と言っていた。

私との語り合いで、最後まであなたから出なかった言葉があった。
あなたの最後の証拠づくりは「家族から必要とされていた」ということ。

だけど、あなたは家族のことで苦しんだ。
気づいていただろうか?
あなたは、苦しんで家族の重荷を抱えながら、だけど家族に必要とされるように種をずっと蒔いてきた。


歩みが自分であり、いずれ起きる問題を回避する知恵は自分の中にある。
そのために日常のサインに気づくこと
自分を見つめ人生を表現していくこと
どんな自分であったとしても。


私には、Tさんが、いま満足している姿が見える。
そして、これからは自分たちの力で頑張って、とTさんは言っている。



【夢を見ているみたい、と言ったNさん】

香りは好きじゃない、と言いながら13年間も「心の別荘」に通ってくれたNさん
柑橘系とティートゥリーの香りをあなたは受け入れてくれた。

施術中に寝ないでずっとあなたは話していた。
私のお客さんの中では珍しい
あなたは一方的に喋り続けた。
私は相づちを打つだけ。
私の意見など必要のないことは分かっていたからだ。

あなたは白髪が少なく、お肌の悩みもなかった。
こんな体に産んでくれた親に感謝する、とよく話していた。

とても社交的でプライベートでも私を誘ってくれた。

よく気が利いて行動力もあり、頼み上手でもあった。

あなたは無駄を嫌う余り、手際の良さばかりを賛美するロボットのようなところがあった。
職場で末期がんの同僚が働くことを、まわりの迷惑だときっぱり言った。

子はなく離婚して独り身だった。
実姉とは確執があったので、近所に住む実兄を頼りにしていた。
人生を自分で切り開いて生きてきた、と言ったあなた

好き嫌いがはっきりしていて、気に入ったお店にはみんなに宣伝した。
私はそんなNさんに気に入られたようだった。

Nさんには、お気に入りの女医さんがいて、かかりつけ医だった。何か気になることがあれば診察に行き、こまめに検査も受けて、健康の面にもかなり気を配っていた。
私にも、その医院に行くようにすすめた。

お母さんと義理の姉が立て続けに亡くなり、頼っていた兄も自宅でひとり亡くなっていた。
それでもあなたは気丈に、その様子を私に伝えた。
まるで感情が無いように映った。
そして、孤独死は嫌だと言った。

不幸はさらに続いた。
わが子のように大切にした猫が亡くなったのだ。

そして、ついにあなたはお腹の痛みを訴え、
救急車で運ばれた。
搬送先の病院でがんが見つかった。

あなたは信頼していた女医さんの誤診だと恨みつらみを訴えた。

人間関係が得意なNさんであったが、病院の看護師さんとは折り合いが悪くなり転院させられた。

最後は財産が実姉に渡ることを嫌がって、どんな治療でも良いからお金を使い果たそうとした。

まわりは戸惑った。

私に、まだ夢を見ているみたいだと言ったあなたの言葉が忘れられない。

あなたは死を受け入れられなかった。

やっと老後の資金も貯めたのに、とあなたはいう。

あなたは、いつも自分の理想の空の上を歩いているようなひとだった。

いまが楽しければそれでいい。
悪いことは考えない
明るく健康で仕事ができることが自慢
友人が多くてとても幸せだという口癖
いつも頑張って、前向きだった。


自分らしく生きているように見えて、私には「わがまま」に見えた。
「自分らしい」ことと「わがまま」はどのように違うのか。


緩和病棟に入られ、やっと痛みから解放され眉間のシワもなくなると思っていたのに
痛みのコントロールが効かず、亡くなる数日前も苦しんでいた。
私は身近にいたNさんが死に向かっていった歴史を辿ってしまう。
残すものも、もう未来さえもないのだ。

あなたが亡くなったという知らせを受けた。
最後の顔からは眉間のシワが消えてなくなっていた。
最後のあなたを、
私も夢みるように明るかったあなたを想う。


Nさんの願い

⚫︎人に求められ長く仕事を続けること
⚫︎健康であること
⚫︎腰痛が起こらないこと
⚫︎長生きすること
⚫孤独死にならないこと
⚫老後は友達とシェアハウスすること
⚫︎友達がたくさんいること
⚫︎毎日忙しいこと
⚫︎ペットは生きがいであること
⚫︎ストレスを溜めないこと
⚫︎若々しいこと
⚫︎明るいこと
⚫︎ゴルフを楽しむこと
⚫︎麻雀を楽しむこと
⚫︎ヘアスタイルやお洒落を楽しむこと
⚫︎みんなに親しまれること
⚫︎みんなが頑張っていること
⚫︎自ら頑張ること
⚫︎人に迷惑をかけないこと


理想

私たちはいつも理想を持っていて、頑なに手放そうとしない。
振り子のような存在なのに
明るいあなた、暗いあなた
綺麗なあなた、汚いあなた
優しいあなた、意地悪なあなた
器用なあなた、不器用なあなた

じつは全ての顔を持つ私たち

満たされているなんて取り繕う必要はないのに
ただあなたらしくでいさえすれば、求めていることも得られるし、あなたの心も納得できるのに
たしかに、心は複雑で、なかなか顔を見せてくれないし、心にある本当のところをあなたは認められないかもしれない。

自分に嘘をつくと、長い時間が必要になる
だが、その長い時間も本当は愛しい時間なのだ。

あなたがこれからつまづくであろうことを回避できる、自分を知ることで悪いサインを見逃さなくなる。

自分と向き合う時間は、けっして空虚ではない。

それに、向き合うだけでは駄目だ
表現できなければ
理想を追い求め、失くしてきたものがある一方で、大切なものを得たときの感覚は決して色褪せないのだ

恐れから決断したことは、なぜかうまくいかない。
振り子のように揺れてはまた元のところに自分が戻ってくるということを知っていたら恐れる必要はない。

ひととのつながりを大切にして
だが、去る者は追わない。
大切なひとを想い
去らないような策もいらない。

自分やひとを信じたのではなく、あなたが信じているそれは幻なのかもしれないではないか。

あなたとの語り合いの気づき

Nさんは、物心ついた頃から幸せに過ごしてきたそうだ。
自信と自慢できることもたくさんあった。
いつもリーダー的存在で自尊心も強かった。
しかし、その奥に私は支配的なものを感じていた。

Nさんは、状況をうまく利用することができた。
立ち居振舞いは上手いが、まわりに見透かされていることは気づいていないようだった。
好き嫌いが激しく、気に入らない相手には露骨な態度を表した。
そして、ある線を越えると支配的になった。
Nさんにとっての支配の裏には、自らの自信を得ること、まわりを固めることであり、それによって自分なりの手応えと実感を得ることが目的だった。
リーダーシップとして人々をまとめるのではなく、それは明らかな支配だった。
その支配を得る為にアメを与えることに躊躇はなかった。
Nさんは、それを常識といった。


私は、プライベートの場では相づちを打たず、Nさんへ反対意見を述べたこともあった。
そんな時は何も聞こえなかったかのように私の話を無視した。
なんだか無視された気になった。

私のサークルの存在は知っていたが、興味を示されず、私も誘わなかった。
わが道を行くタイプのNさん
いつか訪れる死さえも、行く道にないかのようにネガティブなことは考えなかったNさん

「死」を、口に出したり考えてはいけないことなのだろうか。
私はNさんの死ぬ間際の声が忘れられず、
頑張ったね、と声をかけたい気持ちが
素直に表現できない。
私は生前のNさんが好きではなかった。
Nさんへの感謝の気持ちだけで繋がってきた。
「頑張ったね」とは、Nさんの死に向かう道へとかける言葉として相応しいのだろうな?
ひとへの愛の気持ちが持続することに「頑張ったね」と、いつか、あなたに言いたい。


私は、Nさんと同じく、突然の死の訪れを夢のようにしか思えないでいる。

【二つの大切な物語があった】


ふたりの『願い』は私との繋がりの中で表現されていたあなたたちの願い
二つの物語の証拠づくりは私にとって感じるまま明らかだった。


Tさんは家族の絆に翻弄されながら、自分の感情にさからわず、Tさんらしい思考プロセスがあった。
振り子のような自分の感情に苦しんだが、自分らしく表現してきた。

Tさんの死は、願い通りTさんを解放に導き、家族の未来へと紡いでいる。
そして家族は、そんなTさんを深く受け入れていた。
得ている人生は明らかなのだ。

Nさんは理想と結果を追い求めた。
だから自分勝手だった。
ひとと語り合うことやコミュニケーションは必要なかった。
相手の存在を無視していたからなのだろう。
自慢することが人生のように、そのプロセスを美化した。
その人生は何も意味もせず、引き継がれることもなく、Tさんから何を学べばいいのだろう。

「得る」べきものが何であるのかは、手に入れてないとわからないもの。

結果を求める人生は自分らしい生き方ではない。
その種が咲かせるものも、自分の願ったものばかりではないだろう。

人生にさからわず、自分らしく生きているだけで実感は得られるのに

深く掘り下げていくことで
あなたの物語になってくるのだ。

青写真はあなたの、心の中に、きっとあるはずそれを知ることができれば、人生への希望と本当の自信が芽生える

さからわなければ人生は繋がっているもの
遅かれ早かれ、私たちはいずれ旅立つのだ。

人生という物語の主役は他ならぬあなた
すべてを「得られている」と感じられる人生であればいい。

「感じられる」ということは大切だ。

早く「気づく」ことも大切だ。
これらの物語をあなたの感じるままに受け取ってみてほしい。


※ 【自分らしさの優先順位について】大切なひととのコミュニケーション。(無料)
もお読みください。
ご覧いただき有り難うございます。

心の別荘店主




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