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コミュニケーションの裏話① 心との関係。コミュニケーションスキルの前に必要なこと。

ご覧いただきありがとうございます。

NLPトレーナーの淺野高広です。

僕は普段メンタルコーチングも行なっているのですが、仕事の悩み相談のなかで最も多かったのがコミュニケーションについてでした。

例えば、上司、部下、同僚などの人間関係を良くするために、

・一人で悩みながら人間関係を良くしようとしたり

・友達や家族に相談しながら人間関係に取り組んだり

・本や研修でコミュニケーションを学び活用したり

みなさん独自のやり方でコミュニケーションを良くしようとしているかもしれません。

今回は、そのようなコミュニケーションについて探求していきたいと思います。

※ここでは良いコミュニケーションの定義を「信頼関係」としておきます。

またNLP心理学でもコミュニケーションを良くするために、非常に効果的なスキルがあります。

それを「ラポール」といいます。

このスキル、知っている方もいると思いますので、これについては3回目以降に詳しくお伝えしますね。

その前に、この「ラポール」のスキルを最大限に発揮するために、とても役に立つ裏話を今回はお伝えします。

1コミュニケーションはスキルだけではない

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多くの人がコミュニケーションのスキルを研修で学んだり、先輩に教えてもらったり、独学で学んだ人もいるかもしれません。

ですが、不思議なことに、

それでもコミュニケーションが上手くいかないという相談が止まりません。

どんな相談が多いのか、2つの例をあげてみました。

ケース① 自分からコミニュケーションを良くしようと意識している人からの相談の例

◆自分はコミュニケーションをとっているのに相手は受け取ろうとしないことにモヤモヤする。

◆傾聴して承認しているけど、その人の話の内容にイライラしてしまう。

◆信用しているつもりだけど、見たり声を聞くと嫌な気分になってしまう。

ケース② 相手のコミニュケーションの取り方に不満や嫌な気分を感じたという相談の例

◆聞いているようで答えは決まっていて操作してきた。

◆言葉が表面だけの軽い言葉に聞こえる。

◆仲がいいと思っていたのに裏では逆のことを言われていた。

・・・等々

相談される方もその会社の周りの方も、みなさん何らかのコミュニケーションスキルを学んでいる方々でした。

なのに・・なぜこういうことが起こるのでしょうか?

2大切なのに盲点になっていること

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ご覧になっている方の中に、コミュニケーションスキルを学ばれたのに、思ったようにいかないと感じたことのある方は、これからお伝えすることにヒントがあるかもしれません。

大切なのに盲点になっていること、それはご自身の心の状態がどうなっているかでした。

相談される多くの方のお話しを聞くことで、コミュニケーションに適さない心の状態がわかってきました。

その一例です。

コミュニケーションを良くするのに適していない心の状態の例

・心では相手を尊重していない

・無意識にマウントを取りたくなっている。

・自分の心に余裕がない

・イライラしている

・落ち込んでいる

などいろいろ考えられます。

コミュニケーションスキルがあっても、ご自身の心の状態が上記の状態だったため、むしろイライラしたり不安になっていたようです。

3コミュニケーションをより良くするポイント

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※ここからお伝えするのは、あくまで僕の経験からのお話しです。

コミュニケーションをとる時に、より効果的な心の状態とは何か?

僕の経験からお伝えしますと、良いコミュニケーションが取れている人はご自身の言葉と心に一貫性がありました。

ですので、言葉と心になるべく一貫性がある状態をオススメしています。

そのための簡単な方法が、

「自分とコミュニケーションをとる」です

例えば
お友達や上司との約束は守りますか?
会社や友達との決め事はやりますか?
相手を低く見たりしていますか?

コミュニケーションを大事にされている方の多くは、

人との約束を守り、決め事は行い、相手を尊重して、褒めて、認めて、ねぎらうなどをされていると思います。

そして、それが信頼関係につながることは、すでにご存知ですね。

自分とのコミュニケーションはどうでしょうか?

例、自分とのコミュニケーションを悪くしている時

・自分で決めたことをやらない 

→ 自分との約束を破る

・心はやりたくないのに違うことばかり言ってしまう。

→ 自分にウソをつく

・心では、自分はできないと感じている

→ 自分を低く見る

・やってないのに、ついやっているふりをしてカッコつけてしまう。

→ 自分をごまかす

・自分の心の声には耳を傾けない。

→ 自分の話を聴かない

この太字だけをまとめると、

・約束を破る
・ウソをつく
・低く見る
・ごまかす
・話を聴かない

もし対人関係でこういうことをされたら信頼関係をつくるには非常に難しいことがわかります。

つまり、これを自分にやっていると自分との信頼関係が崩れてしまいます。

では、どのようにすれば自分とコミュニケーションをとることができるのでしょうか?

例、自分とのコミュニケーションを良くする方法

自分で決めたことはやる → 自分との約束を守る

自分の心の感覚を大切にする → 自分の心に正直になる

心の中で、できる感覚を感じる → 自分を認め、ねぎらい、褒める

カッコつけるより自分を出していく → 自分の本心を話す

自分の心と会話する → 自分の心の声に耳を傾け内省の時間を取る

太字をまとめると

・約束を守る
・心に正直になる
・認め、ねぎらい、褒める
・本心を話す
・心の声に耳を傾ける

対人関係でやってることを、自分にやってみるだけで、ずいぶん一貫性が出てきますね。

できる範囲で、普段から自分とのコミュニケーションを築くことで他の人とのコミュニケーションが良くなった人もたくさんいます。

4体験談

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コミュニケーションスキルで悩む方に、このお話しをしたところ、心を整え、落ち着いてからコミュニケーションを取るようにしたら、今までよりも、さらにお相手に寄り添うことができたそうです。

また、この気持ちで接するようにしただけで、より信頼が強くなった人もいました。

また、自分とのコミュニケーションを大切にすることが前提にあると、より人とのコミュニケーションが上手になっている人をたくさん見てきました。

そして、一貫性があることでコミュニケーションによるストレスが軽減する例も多々ありました。

5活用していこう

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まとめますとコミュニケーションのスキルの前に、

その状況に適切な心の状態を意識します。

それからコミュニケーションを取るようにしてみます。

仕事場での上司とのやり取り、部下との面談、お客様とのやり取り、日常でのコミュニケーションをとるとき、他にもさまざまな場面で活用できますし、さらにもっと良い方法があるかもしれません。

心から傾聴し

心から相手を尊重し

心から褒めて、認めて、ねぎらう

そのために普段から自分とのコミュニケーション

心との信頼関係を築くことをオススメしてます。

他の人と、さらに良いコミュニケーションにつなげていくご参考になれば幸いです。

コミュニケーションの裏話① 心の状態についてでした。

次回、コミュニケーションの裏話② マインドの状態について探求したいを思います。

ありがとうございました。


※ラポール 参考 : NLP-JAPAN ラーニング・センタープラクティショナーテキスト