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環境は、心と身体を壊すこともあれば、治すこともある

私は誰かの身体や心を癒し、ツラいをラクにする仕事をしています。そんな私は「もちろん健康に気を遣っていて、毎日元気!」かというと、そうではありません。

中学生の頃からひどい肩凝りと、高校生頃からの頭痛。
生理痛で動けないこともよくありました。

それに比べたら、ここ数年は元気な日が増えました。


育ってきた環境

私は、育ってきた家族や家庭の話をするのは避けてきました。聞かれると返答に困るので、そういうプライベートな話を、特に職場ではしたくないとバリアを張っていました。
「お母さんがね…」「この前お父さんと…」と話すタイプの友だちも定期的に現れ、GWや夏休み、年末年始には家族旅行…仲のいい家族っているんだなーと、少しは羨ましく思っていました。

私は他人に家族のことは聞かない。
皆が仲の良い幸せ家族とは限らないから。

最近はこういう気遣い?も浸透してきていますが、20年も前なら
・家庭に問題がある人の方が少ない
・家庭の問題はひた隠しにする
という世の中だったように感じます。わかりませんが。
今ほど個人が発信する場も少なかったでしょうし。

私は家族の誰とも気が合わないし、家は安らぐ場ではありませんでした。

特に父は、人生で初めて
心の底から憎み恨んだ人。
のちにアルコール依存症と診断され、肝臓も壊し…依存症の施設に入ったり追い出されたり…
最終的に家を出て行って…
(私が社会人になってからのことはあまり覚えていません。実家にはいましたが、私はほぼ関与せず、母が一人で闘っていました)
一人きりで人生を終えてから何年か経ちます。

かわいそうな人だった
と、私は思っている。彼のせいで怖い思いもツラい思いもたくさんしたし、ぶつけどころのない怒りの感情を目覚めさせてもらったけれど、
私が大人になっていろいろな人と出会い、いろいろと勉強してみて気付いたのは
父は孤独だった。ということ。

お酒を飲んで、お酒の席でだけ楽しそうによく話した。

お酒がないと本音が出せなかったのだろう。しかし、その酔っぱらった姿や
飲んで帰宅したあとの悪態、二日酔いでよく休んだことで家族には嫌われた。まだ酔っぱらっているような口調で嘘をついて休む電話をしていた。

だから私は
・お酒に飲まれる人
・二日酔いで休む人
・嘘ついて仕事を休む人
・仕事に責任感のない人
が特に嫌いだ。

そんな家庭でのストレスに加え
小学校では、体罰、説教で1日を終えるような先生が担任になり、数年間苦痛な思いをしながら通った。

母には心配かけたくなかったし、大袈裟にされたくなかったからなんでも話す、という感じではなかった。
自分が「こうしてほしい」と思うこととは違うリアクションが返ってきてイヤだったのだと思う。

相手は変えられないし環境も簡単には変えられない

大人になって、周りから我慢強いねと言われることが増え
そうかな?そうなの?と考えるきっかけになった。
確かに、我慢我慢の毎日ではあったが、我慢するしかなかったのだ。それが当たり前だった。

歩んできた環境の中で
「他人は変えられない、自分が変わるしかない」
という言葉をそれはそれはよく目にしてきた。

確かに、他人に「変わってほしい」と訴えても、聞き入れてもらえることなんてほとんどない。
だから自分が変わるのだ。

簡単には変えられない環境の中で
自分の意識を変えてきた。


暴力的な人もいた。

他人に危害を加えることで自分を保つタイプもいる。
自分を守るために他人に嚙みついたり、相手が自分を見捨てないかどうか試すのだ。
そういう人がいる(病気がある)ことも勉強して知るようになると、冷静に観察する自分がいた。

私はやられても黙ってはいない。だから我慢しているという意識は薄かった。それに、相手は変わらないから仕方ない、私の考えを変えよう、としてきた。

結果的に「我慢していた」
この複雑さに気付けなかった。


自分に害を与える者、環境からは離れるのが一番。
でもその相手が、子にとっての親だったら、そう簡単には逃げられない。
学校なども子供本人の一存では決められない。

休む、逃げる、は身を守るためには必要な行為。ただ、加害者がそのままそこにいられるというのは、ちょっと違うと思う。

大人になって
家庭や家族の不調和は一番厄介だと気付いた。
他人なら、縁を切ることができる。
でも、家族って…家族なのだ。

父が亡くなって、警察から連絡が来たり、父方の親族と話をしなければならなかったり… もう何年も存在を忘れて暮らしていたのに、戸籍の中の家族のつながりは消えないのだ。

環境が身体をつくる

私の例で、東洋医学的に説明すると

溜め込んだストレスは体内でマグマのように溜まります。
ポリープができやすい人は、怒りの感情を飲み込み、溜め込むタイプかもしれません。 私は子宮筋腫がありました。→無くなりました

恐怖の感情が強すぎると、腎経が侵されます。すると水はけの悪い身体になり、片頭痛が起きやすくなります。

私の不調の原因は
ストレスや我慢を溜め込み
家族や交際相手からの暴力や暴言に恐れていた時期が長かったせい

起きていたのかもしれない。

簡潔に言うと
ストレスによる自律神経の不調

恐らくこの一言に当てはまる例はかなり多いと思いますが、本人が気づけないだけだと思います。
私は自己分析の繰り返しで20年ほどかかりました。

しかし基本的にストレスには強いです。
同じようにアルコール依存症の父、家庭内暴力という環境の中で育った友人がアダルトチルドレンのカウンセリングを受けていると聞いたときに
あ、私も何か心の病気があるかも、と調べてみましたが当てはまりませんでした。

すっごいストレスを感じているのに、体調が悪くならないから休めない。
休むほど、倒れるほど悪くはならないから、どれだけのストレスを感じているか気付いてもらえないしわかってもらえない。
辞めてくれ、いい加減にしてくれ、ならば辞めさせてくれと
精一杯訴えても伝わらない。
(そういう場合、相手が「他人の思いをわかろうとしない人」でもある)
だから、わたしだってツラいんだけど!!!!という人にも寄り添いたい。

私が、身体のケアだけでなく心のケアもして差し上げたい。と思う理由は、自分のこのような逃げられずに苦しかった思いからきています。

*☆*――*☆*――*☆*
ストレスが強く、背中の張りや凝りを感じている方はストレッチや
背中をさすられてほっっとできるようなマッサージがオススメです。
私自身、背中や肋骨を緩めることで不調が改善されたように思っています。


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