特質系にだけ起きる『ゾーン体験』 【HUNTER×HUNTER 考察】
どの特質系キャラクターも
・他人をプロファイリングすることに長けています
・それに没頭して『ゾーン』に入ってしまう傾向があります
・ゆえに、自分だけで物事を解決しようとします
読み返すと、その根拠となるシーンばかりで膝を打ちました
やっぱり冨樫先生は天才だなと再確認した次第です
① クラピカ
敵がどんな人物なのか想定したくてダルツォルネから情報を聞きだそうとするクラピカですが…
『そんな先入観は隙になるだけだ』と否定されました。どちらの言い分が正しいかはさておき
特質系は相手を想像したいタイプであることが、この時からすでに示唆されていたわけです
そして、自己認知すらも超える過集中状態つまり『ゾーン』に入ることで読心を可能にします
後々クラピカは1人で背負いこむ(考えすぎる)キャラクターであることも分かってきます
② パクノダ
団長がクラピカに拉致され、脅迫状を読んだパクノダは…
「……パク…」 「パクッ!!」 「(; ゚д゚)ハッ!?」
……と『ゾーン』に入ってるパクノダをノブナガが制止します
人質を取られた時点でほぼ詰み、パクノダが選べるのは強制2択で、後は仲間に託すしかありません
それでも思わず状況を分析して自分でなんとかしたい、という特質系の性格がよく出ているシーンです
マチにも「アンタは余計なこと考えなくていいの」と言われてるあたり
パクのこういう癖を幼少時代から周りも知ってるのかもしれません
そしてパクノダもまた、1人で背負い込んで自死してしまいました
③ クロロ
…と、正確に鎖野郎(クラピカ)をプロファイリングしていくクロロ、
さらにネオンの人体収集癖から動機と素性まで解き明かしてしまいました
幼少期においても、インターネットの隆盛とそこに蔓延るクズの心理を先読みして、数年かけて罠と脅しを仕掛ける計画を提唱しました
その実行役としての悪党のリーダーもこなしていくという自我の強さ
凡人から見たら、自分だけで考えすぎなくらいに考えてて、自分でなんとかしようとする
特質系の極みのような性格をしているキャラクターです
クロロが冷徹な団長を演じている時も、ゾーンに入っててきっかけがないと抜け出せないのではないかと思います
④ ツェリードニヒ
ツェリも『敵を想像する深さと速さ』ですでにテータを上回っています
それゆえに自説に自信を持ちすぎてる傾向を感じます、誰にも相談などしないタイプでしょう
そこが仇となりクラピカに鎖を刺されるのかもしれません
絶の集中力による未来予知も究極のゾーン体験と言っていいでしょう
⑤ ネオンとアルカ
この2人は天然(無意識)で他者を分析する能力なので除外します
むしろその反動で普段(意識)は無垢で幼稚なのかもしれません
ネオンの能力発動中がまさに「ゾーン状態」と言えるでしょう
アルカは、ナニカに切り替わってる間がゾーン状態なのかもしれません
まとめ
特質系は『自分で何とかしたい孤高タイプ』であり
そのためには『頼るのではなく、把握する必要がある』と考えてます
だから『プロファイリングして深く知ろうとする』わけです
その心理が能力に反映されてます
なぜ『自分で何とかしたい』のか?
自我が強くないと他人に呑まれてしまうからです
分析している内に他人に感化されてしまうからです
ミイラ取りがミイラになる、だから自他の線引きはキッチリと引く
他者への関心と拒絶は、表裏一体なわけです
これは人類共通だと思いますが、特質系はその性質が特に強い
分析に集中しすぎてゾーンに入ってしまうくらいに
ゆえに【個人主義でカリスマ】とヒソカは評してるんだと思います
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