特質系がもつ「分解」の性質について 【HUNTER×HUNTER 考察】
過去の記事で
特質系は「分解(腐敗)」の性質を持っている
と考察しました
「だからピトーが解剖したり、クロロが解析したり、ツェリが解体が好きだったりと
キャラクターの性格にも“分解したい”性質が反映されているんだ」
…と考察しました
それに対し、読者様からコメントが寄せられました
なるほどと思いました 結論から言うと
どっちもおそらく正解で、両立できる考察だ
と思いました
【 質問①について 】
「分析」という意味でならパクノダやネオンも「分解」の性質を持っていると思うのです
パクノダは他人の記憶を分析してその源泉だけを抽出します
だからゴンやキルアが別のことを考えようとしても
パクノダの中では本音と嘘がキチンと「分別」されているから無駄なわけです
もし他人の思考を「分類」しないままだと
「このパクノダとかいう女の乳エロいな…」とか「隣のマチとかいう娘もカワイイな…」とか「いやまて後ろのメガネも…!」とか
膨大なノイズ(心の声)が一緒くたになって頭に流れこんできてしまいます
ネオンも同様に、詩という形で、極限まで無駄(ノイズ)を削ぎ落としてますから
読み取った情報を一旦バラバラに分解してから必要分だけを抽出するという工程が必須だと思うのです
そういう
精神分析的な意味での「分解」(パクノダ、ネオン)
技術解析的な意味での「分解」(クロロ、クラピカ)
解剖学的な意味での「分解」(ピトー、ツェリ)
あらゆる事象の「分解、分析、分類、分別、分離」などを司るのが特質系である
というのが自分の考えですね
だから「細けぇことはいいんだよ!」な強化系とは正反対に位置しているのだと
【 質問②について 】
ゲンスルーは爆破(分解)それ自体に快楽を得てるというよりも
ドストレートに脅しと殺しの道具としての爆弾能力だと思います
だからリトルフラワーもカウントダウンも即死技ではなく、死ぬまでに相手を屈服させるような能力(つくり)になっている
そもそもの目的がゲームクリア(賞金とカード報酬)ですしね
爆破する相手(人格、記憶、死体)にゲンスルーはあまり興味を示しません
ゲームクリアに邪魔だから利用したいから爆破してるだけで
プフも同様、すべては王のための滅私奉公です
特質系の特徴は「相手を調べるために分解する」です
クロロは心の闇を覗きたいから能力を解析する
ツェリは若者の極限状態を知りたいから解体する
ピトーは敵(カイトやポックル)を知りたいから解剖する
パクノダは記憶を、ネオンは将来を(というか人体収集家)
アルカは欲望を、クラピカは能力を、すべて相手の何かを知ろうとするタイプですね
【 irisさんの考察について 】
じゃあirisさんの考えが間違っているかと言えばそうではありません
「悪意をもてば、ヴィランならば、どの系統だろうが破壊行為を行う」という考えはその通りです
逆も然りで
「善意を持てば、ヒーローならば、どの系統だろうが人助けを行う」
例えばビルは強化系ですが植物の成長を促すというサポート能力ですね
ただ見解の相違として
自分の考えは「相手を調べるために」分解するのが特質系、です
この「相手を調べるために」が抜けていたのです、おそらくここですれ違ったのでは?
ここは自分のミスですね、すみません
だからirisさんの「分解(破壊)するだけならヴィランなら誰でもやるだろう」
という考えは正しいし
その中で「相手を知るために分解するのは特質系である」という自分の主張とは
別に衝突はしないのです
【 まとめ 】
・「破壊(分解)行為はどの系統のヴィランでも行う」というirisさんの解釈は正しい
逆も然りで、人助けはどの系統のヒーローでも行う
・その中で「相手を知るために」分解を行うのが特質系であり
ヴィランによる破壊行為とは区別される、のがちーどるの考え
・なのでこの2つの考察は両立できる
自分が言葉足らずだった、という話ですね。すいません
そして特質系について更に掘り下げるキッカケになりました
コメントして下さったirisさん、ありがとうございました
他の方も気になることがあれば是非、コメントして下さい
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