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ここのメルエムが考えてること【HUNTER×HUNTER考察】


(HUNTER×HUNTER カラー版 24巻)


このコマでメルエムが考えてること、おそらく大半は

①「哀れな小娘だな…」

②「しかし大した小娘だ…」

③「クソッ…自分が恥ずかしい…」

あたりではないでしょうか? 私もそう思います

でも実はもう1つあると思ってて、それは

④「あれ…?余も王じゃなかったらゴミじゃね…?」

です

そう思った理由は 直前のコムギの台詞

儀(人)と蟻(虫)をかけてるのは明白
(HUNTER×HUNTER カラー版 24巻)



「軍“儀”王、一度負けたらただの人」という格言

これを

「軍“蟻”王、一度負けたらただの蟻」

と言われたようにメルエムは感じたのではないのか?という説です

「王は一度でも負けたらゴミなんです」
って、それつまり

「賭けに負けたお前(メルエム)はゴミですね」って煽ってるんですよ、これ(笑)

コムギ自身はまっったく自覚してないけど(笑)

事実、もしコムギの望みがメルエムの命だったら、遊び半分のギャンブルで自死するなんていう、ゴミみたいな死に方する所だったわけで
「現時点で自分がゴミと紙一重であること」を認めざるを得なくて、それが許せなくて腕を引き千切ったんだろうと

そして、ここから大事なんですが

この時からだんだんとメルエムは、

同じゴミとして、コムギにシンパシーを感じ始めた
同じゴミとして、コムギと仲良くなりたくなっていた


のではないか?と(ゴミとは“不要者”という意味です)

(HUNTER×HUNTER カラー版 24巻)

メルエムは王の責務をくだらないと思い始めてました
もし王を辞めたら自分は「小娘に負けてるゴミ」でしかないし
コムギも王を辞めたら「足手まといのゴミ」なわけです

「そちも余と同じゴミなんだな…(しんみり)」
と感じててもおかしくないと思いませんか?もちろん無意識にです

つまり、王が病み始めた瞬間なのではないか?と


というのも腕を千切った後のメルエムが、あまり悔しそうに見えないからです

赤っ恥の雪辱を晴らすどころか
遊ばれてることに怒りも見せない
(HUNTER×HUNTER カラー版 24巻)


屈辱と恥の上塗りを繰り返してるのだから、もっと怒気を孕むというか、楽しんでるにしても
「フン、やりおるな小娘!気に入ったわ!」「次は負けぬ!ギギギ…」みたいな感じにならないだろうか?

ここのメルエムは「楽しい…」「心地いい…」みたいな、穏やかというか、幸せを噛み締めてるように見えるし
休憩を挟む(コムギと離れる)たびに「余はなんで生まれてきたんだ…」「余は間違ってたんじゃないのか…?」「1人にさせろ!ウザいんだよ!」と情緒不安定になってるわけで

家の中でずっとドローンに追われたら確かにウザい
(HUNTER×HUNTER カラー版 24巻)

やっぱりヘラってると思う、完全に

ヘラってコムギにどんどん依存していってるようにしか見えない
(※【ヘラ・る】精神的に落ち込むこと、病むこと。メンタルヘルスが語源)

男が自信とプライドを打ち砕かれて、何もかもが嫌になってる時に
同じ趣味もった女の子がつきっきりでゲームで遊んでくれたら

そりゃ誰でも依存するよね、はい論破、Q.E.D. 証明終了

(HUNTER×HUNTER カラー版 30巻)

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