私を救ってくれた人②
前回の続きです。
1.突然の連絡と悩み相談
Aさんからの突然の連絡、そして始まった悩み相談。私は一瞬訳がわからなくなっていました。
終いには少し泣きながら話をしてくるものなので、私の方がAさんに気を使い、「大丈夫だよ、Aさんらしくていいと思うよ。」なんて言葉をかけていました。
いや、ちょっと待て何か思っていたのと違うぞ。と感じつつも、以前と同じように友人と話せている自分の姿に驚きました。
あれだけ人と話すことが怖いと感じ、誰とも関わりたくないなんて考えていた私がこのように人と話をできるなんて思ってもいませんでした。
少し強引ではありましたが、これもAさんが私を救い出してくれるための作戦でもあったのかなと思ったりしています。もし全くその意図がなかったとしても、その行動に私は救われたので感謝しかありません。
その後も様々な紆余曲折があり、簡単に以前の環境に戻ることはできませんでした。しかし、私の周りには支えになってくれる人がたくさんいて、そういった人達の力を少しずつ借りて、なんとか学生生活に復帰することができたのです。
2.この出来事で感じたこととその後
この出来事で私は「人の温かさ」というものに触れることができたと感じています。また、支えてくれた人、これから関わっていく大切な人にとって私自身がそういった存在になりたいとも思っていました。
しかし、現実は残酷で私は再度うつ病を発症してしまいました。
再発の可能性が高い病気であることは知ってはいたものの、あれだけの経験をしたのだから、自分はもう大丈夫だろうと心のどこかで少し考えていたのかもしれません。
大学時代は、止まらない波になんとか乗り直そうと必死の思いで戻ってしまったせいで、本当の意味で自分と向き合うことができていなかったように思います。
今一度、自分と向き合い、自分の幸せとは何か、自分は何をしたいのか、どんな人生を歩みたいのかということについてゆっくりと考え直したいと思います。
いずれにせよ、私もこんな状況ではありますが、同じ悩みを抱えている人の支えなりたいという気持ちは変わっていません。私にとってのAさんがそうであったように誰かにとってのAさんになれればなとも思っています。
今後、どんな人生を歩んでいくかはわかりませんが、「人としての温かさ」といった部分は常に大事に生きていきたいと思います。
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