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シュテーデル美術館に行った話

シュテーデル美術館(Städel Museum)はドイツのフランクフルトにある美術館です。

今年からドイツに住み始めた私。
「すぐ行けるし、いつか行こう」と後回しにすると、急に社会情勢の変化でいけないこともあるから、興味があることはいろいろやってみようと、この週末に行ってきました。

ここ数年、新型コロナの流行で近隣諸国に気軽に旅行ができなくなったり、ロシア・ウクライナ情勢で東欧に行きにくくなったりと、予想してない事態で行動が制限されることが、今後もあり得ますもんね。

そんなわけで、行ってまいりました。

18世紀、19世紀の絵画が中心に展示されていました。
どれも素晴らしく、その中でも光やレースなど生地の質感が繊細に表現されている絵画に惹かれていることに気づきました。

どれもすばらしい。それは間違いない。
でもその中に「好き」が存在する。私の主観で。

自分の気持ちに正直に心が赴くままに過ごすことができ、私の中の「好き」という気持ちに気づきながら、あっという間に3時間が経っていました。

また、2022年3月2日~6月19日までの期間はルノワール展も開催中で、私タイミングよく見ることができました。
「RENOIR. ROCOCO REVIVAL.」と称されたこの展示イベントは、ロココ調から影響を受けたとされるルノワールの絵画と対比させる形で展示されており、アートの知識が乏しい私も、なんだかまた一つ芸術について知ることができて、とても興味深く展示を楽しめました。

そして、どんなに歴史的に評価されている人も、自分の100%オリジナルではなくて、どこからか何かしらの影響を受けていて、完全な模倣ではないにせよ、どこかにその要素を感じることができる作品を作っているものなんだな・・・。と感じました。
沢山の優れたものを見て、感じ取って、自分の中に取り込んで、それを自分なりの形で表現しているんだな。とか薄っぺらいことを考えたり。

でも、こんなに美しいものを見る、そんな時間を少しでも持てると、心がほぐれていくような気がします。
そして、やっぱり心がググっと惹かれて、立ち止まってずーっと見ていたい作品に出会えた時は本当に嬉しい。

その作品や作者、時代背景について語れるようになると最高だな、なんて思う浅はかな私ですが、本当にこういうちょっとしたことが、ヨーロッパ内では当然の知識だったりするだろうから、もうちょっと教養の幅を広げたいな。なんて思うわけです。


これからも、いろんなところに足を運んで、いろんなものに触れて、自分はどう感じたのか、何を知っていて何を知らないのか、五感を刺激する休日を過ごせたらいいな。


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