聴く力:「うまく行く人」と「そうでない人」の違い

言葉通り解釈を入れない話に関連して。

たくさんの人とお会いして相談事をお聞きする、というのが私の仕事のひとつですが、「うまく行く人」と「そうでない人」の違いって、けっこうくっきりしているなぁと思います。

なかでも「聴く」ということについて書こうと思います。


例えばこんなシチュエーション。

社長:あ、そうだ。先方には電話している?
秘書1:あ、すみませんでした!!!すぐかけます。

普通〜〜に聞き流し(読み流し)てしまいそうですが、
この秘書さんは
「うまく行かない人」のグループなのです。

「うまく行く人」のケースはこうです。

社長:あ、そうだ。先方には電話している?
秘書2:まだかけていません。


秘書2は、聞かれたことに返事をしていて、
秘書1は、聞かれたことと違う返事をしています。
自分の中で相手の発言の意味を「解釈」して返事をしているんです。
「先方に電話している?」が
「かけ忘れているだろう!」に
変換されているんですよね。

大した問題じゃない、と思うかもしれませんがシチュエーションが変わるとより、ややこしくなってきます。

妻:食事してきたの?
夫:うん。

と言葉通りに聞いて答えるか、

妻:食事してきたの?
夫:男友達とだよ!!

あらら。やばいですね。
聴く力を持っている妻は
「どうして、聞いてないことをわざわざ答えたのかしら?」
って、推察を始めます。笑
聞かれたことの答え以上に、情報公開しちゃうことになりますね。


さらに別のシチュエーションで、私がよく見るものに、上手くいっている人にアドバイスを求め、せっかく回答を得ているのに、わん曲して受け取っているケースがあります。
というか、聞いてるつもりで聞いていないんだろうな、と思うんです。

相談者:どうしたらいいですかね?
成功者:質よりも量の方をとってほしいんだ。とにかく質はどうでもいいから、数をたくさんやるってことからスタートしてごらん。
相談者:わかりました。丁寧に、たくさんやります!
 
文章で読むと自己判断で「丁寧に」を足しちゃってるなぁ、質を求めちゃってるなぁ、ってわかるのですが、そのシーンにいると自分ではわからないことも多いと思います。
 
それに、この相談者さんが優秀であるほど、ハードルをあげて頑張るタイプであるほど「質と量」の両方を、よかれと思ってとろうとしたりします。

でも、ちゃんと聴く(読む)人にはわかります。

質はいらない、わけですね。

ですが、アドバイスを間違えて聞いてしまうと、結果も出にくいし、出ないこともままあります。

「聴く力」がついてくると、運が上がるってほんと?
って聞かれますが、ほんとですよん。

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飯干りえ奈ドットコム


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