至、2枚目の名刺。
「自分の好きなこと」をひたすら、考えてみて。
行きついたのは書道だった。
幼少の頃から、大学まで書道教室に通い、
師範までは取らなかったものの、準師範まで取得していた。
水泳、ピアノ、書道と3つの習い事をしていたが、
取り分け続いたのが書道だった。
最初は公民館の教室に通っていたが、高校の頃だったろうか。
先生が、教室を止められた。
詳しいことは全く、記憶していないけど、その時に、
先生から「自宅で個別で教えてあげる」という提案をもらったようだ。
なので、大学に通いながら週1で先生のお宅へ通っていた。
振り返ってみると、そんなに一生懸命に練習漬けだったわけでもない。
あの、自由奔放な大学生という時間の中で、苦にならず、
自分の意志で続けていたのだから、そこそこ好きだったんだろう。
何よりも、先生の字が大好きだった。
お習字にも有名な団体から数多くの書道会が存在するものの。
どんな字を見ても、私はあの先生の字がダントツだった。
そして、子供ながらに「先生なら、こういう字は書かない」なんて
思ったりしたものだ。
そんな先生をすごく間近で見ていて、準師範まで取得したのに、
(師範になかなか上がれず、準師範どまり)
書道の先生になりたい、とか、なろう、とか思ったことが1度もなかった。
巡り巡って、この歳になって「書道」が自分に戻ってきた。
この先、仮に60歳を超しても書道教室なら自分のペースで
やっていけそうだな。
ふと、そう思った。
でも、書道教室ってどうやったらできるんだ?
インターネットって本当に便利。調べればみんなが教えてくれる。
え、ほんと。
なんと、資格も所属も何も要らないなんて!
ここから、私の「書道教室を開く」という2枚目の名刺どころか、
1枚目の名刺なりそうな迷走が始まる。
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