今週のMornin#47

つつじ、さつき、ヒナゲシ

春だ。春の花が溢れている。春の花はとにかく主張がある。強いとかではなく、在る。冬の寒さに耐えていたからこその生命力ということだろうが、ちょっと冬の落ち着いた灰色と枯れた木々と淡い夕日が好ましい自分には少し鮮やかすぎる。それでも根気強そうにコンクリートの間から咲いているヒナゲシは結構好きなお花だ。毎年名前を忘れて「春、オレンジ、お花」と調べている。ちょっとごめんと思いつつ毎回安心してヒナゲシを認知する。

that's enough

今週のMornin

Margaret

写真の感想

マーガレット。咲ききった一輪と、その花びらの間から2つ新しい蕾が見えている。花びらに当たる影のコントラストがいい。職場から最寄り駅までの道中の、居酒屋さんか何かの前に置いてあったプランターだった。時間はほぼ夜で街灯とお店の明かりだけ。花びらと蕾同士を見ていると、優しさで少し避けているようにも見えているし、守っているようにも見えるし、わざとらしく「春っぽい」と言えばそれで終わる。背景処理があんまり上手くない。白いボケが花びらにかからないようにする処理だけで精一杯だった。

F2.2 SS1/80 ISO6400
NOKTON 35mm F1.2 X mount

メロンソーダに当たる氷は音が鳴る

4月半ばに起きることに人間関係の変化の音がする。新しい環境の中でだんだんと生み出されるグループ集団に溶け込めない狼たちのために、早く家に帰りたい人たちだけの思考で集団ができればいいのに、現実はどういうわけかそう上手くはいかないし。自分はずっと、帰りくらい一人でまっすぐ帰りたいものだったと思っていた。人間関係を作るのにも続けるのにも努力がいるけれど、終わらせるには努力があまり必要ではない。
思考が回らない時によく飲む飲み物がある。絶対に体に良くないであろう色に染められた安いメロンソーダ。喫茶店でももう少しごまかすだろうにと思うくらい怖い色に優しくない甘い味がする。

mellow