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今週のMornin#55

初夏、初回


最高気温が30度に近づく。29度くらいにはここ1ヶ月でなっていたのではないか。とにかく暑くなってきている変化を感じる。それでもまだ朝晩のなんとなく夏らしくない涼しさは救いだ。日中の服装が難しい。それだけでまだ季節の変わり目だからと、数少ないモラトリアムに浸っていたら新月だということを忘れていた。去年は毎月のカレンダーを月の満ち欠けがわかるものを使っていたが案の定何ヶ月もめくり忘れていた。今年はせめて1ヶ月以内にはカレンダーをめくりたい。杞憂も同じくらい捲ることができれば何よりだろうか。

crevasse


今週のMornin

torn apart

写真の感想


久しぶりに平日何もない休みを取った。色々思うところはあったけれど、6月は祝日休みがひとつも無かったので自分で休みを作った方がいいなと思って休みを取った。5月は連勤が続いていたのでそれもある。1日家から出ずにでもよかったのだけれど、せっかく新宿御苑の年パスがあるのだから久しぶりに通ってみることにした。御苑はこの季節のお花はあんまり盛んではなく、春の薔薇は終わりかけで紫陽花も集まってたくさん咲いているところは少ない。好きな香りのクチナシも自分の散歩では見かけたことがない。ただ紫君子蘭を見かけた。花の存在を知ってから4年経つお花で、何となく4年という区切りを感じた。個人的にはクロアゲハが似合う、かっこいいお花だ。
今年のそれはまだ咲き始め。誰も注目しないような花壇にポツンと咲いている。御苑は平日は穏やかで静かで過ごしやすい。歩いても立ち止まってもその空間で不自然になりにくい感じがして、写真を撮るのも楽しい。
撮った写真は、縦に伸びる葉が割れていた。首の皮一枚という感じがした。旬はこれからで、割と長く咲いてくれるお花だけにちょっと心配になった。前途多難、これも杞憂だきっとお花はそこまで弱くはないと思えたけれど、それを一方的に期待するのも何か違う気がした。そういう時に写真を撮ることもあるなと思った。自然光、ほぼ直上からで曇りのため露出は上げにくく光も温い感じがする。これもひとつ、朽ちる、だなと思った。

F1.4 SS1/3800 ISO320
NOKTON 35mm F1.2 X mount

2年前、クロアゲハ


梅雨の足音

梅雨の足音は雨音ではない。雲が空を流れているときに心の中で流れる音だと思う。音楽でも擬音でもいい、ちゃちな効果音の時もあるだろう。春夏秋冬で1番雲の流れを見ることの多い季節だと思う。ごく個人的には雨が怖いのではなく雨が待ち遠しいからということにしている。雨に濡れるのはある意味贅沢で、無意味を愛することにちょっと繋がっているような。夕陽が見たい、海が見たい、山に登りたい、色々な、色々なものへの理由のない好みがあるだろうがそういうものになんとなく情緒を感じたり、そのための時間を設けたり、誰かと共有したいみたいな気持ちは純粋に素敵で、鼻で笑われても是非続けてほしい嗜好で思考だと思う。夏に行くところは海くらいしかないと思うのも楽だけれど、誰かの好きなものを見に行く時間みたいなものを、今年も1枚でも多く積み重ねたい。

retra

夏はアイス、秋は焼き芋、冬はおでん、春はさくらもちを食べます