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祝~おめでとうございます!! やったー☆平野歩夢選手😊

平野歩夢選手がスノーボードで金メダルを獲得しました。
とても嬉しいです。この感動をありがとうございます。
そして、「おめでとうございます」と言えるこの時、今であることに感謝します。

平野歩夢選手を知ったのは2014年のソチオリンピック。
わずか15歳で銀メダル。史上最年少の記録でした。
滑りはもちろんですが、当時の印象は15歳でありながら、落ち着いた雰囲気。
インタビューに答える姿や内容に「精神性(魂年齢)が高い人なんだろうなあ」と感覚的に思っていたことがあり、わたしにとってはすごく心に残る人でした(第6感!?その時、この人は大物になると見抜いていたのかな?なぜか気になる存在でした)

23歳になった今、兄弟で北京オリンピック出場。そして、金メダル。
この結果は「心の強さや心の健康」が一つの要因だろうなあと思っています。
そして、心の強さと心の健康を分析してみたくなり、記します。
もちろん、平野歩夢選手のインタビュー映像や記事などの言動のみからの勝手な推理になります。悪しからずです。

まず、一つ目に語りたかったのが
①「自己概念(こうでありたいと考える理想の自己)」と実際の経験から作られる「現実の自己」を一致させることが重要とする自己理論について。

アメリカの心理学者カール・ロジャーズ(1902~1987)は心的ストレスの原因は自己概念と実際の現実が不一致の時に心的ストレスが生じる。つまり、理想と現実のギャップの大きさが大きいほどストレスが高くなると考えています。この不一致の状態は自分が自分ではないように感じたり、自分に自信が持てなくなります。反対にこのギャップがちいさければ小さい、つまり理想と現実が一致している部分が大きいほど安定している状態になります。

「高い場所を怖がる自分」を例にみてみます。
勇敢であるという自己概念と「恐れ」という現実に不一致が生じ、自身が持てなくなります。

これを解決するために「真に問題を解決できるの本人だけ」と考えています。ありのままの自己を知り、受け入れていくしかないということです。

さらにカール・ロジャーズは「自己概念」について、固定することなく、ありのままの体験を受容しながら、他者を信頼しつつも主体的新しい概念や物事を想像しながら生きる人間を目指すことを提唱していました。そして、これらを「十分に機能する人間」としていました。
つまり、世の中の変化に適応しながら、成長しよう(自己実現しよう)とすることです。
心の健康とは状態ではなく、目指すもの。「完成した自分」というものは存在しない。自分が存在する限り自分を成長させよう。心の健康とは成長の先にあるもの。

「図解心理学用語大全」「プロが教える心理学のすべてがわかる本」参照

平野歩夢さんは、あるべき自分の理想を描きながら、練習を行い成果を出すという自己概念と現実の自己を一致させる努力を繰り返ししてきたのではないかと思います。そして、その自己概念を世の中の変化に合わせながら、成長されてきたのではないでしょうか。スノーボードに限らず、完成した自分を追い求めたり、こだわりすぎることなく、さらなる成長を目指して、スケートボードまで挑戦している。自分が存在する限り、自分を成長させる姿を見せてくれているのです。


そして2つ目
内発的動機付け

「内発的動機付け」と対になる考えに「外発的動機付け」があります

「内発的動機付け」
その活動がやりがいがある、楽しいから、満足できるからやっている

「外発的動機付け」
お金や物など、外的な見返りを得るために活動をする

例えば「褒めてもらいたいから勉強する」→外発的動機付け
「面白いから、興味があるから勉強する」→内発的動機付け

心理学者エドワード・L・デシは、モチベーション理論における「内発的動機づけ」の研究で有名な人ですが、人のやる気は、報酬を求めて行動するよりも、行動そのものに興味を持った場合に強くなると唱えています。

今回の平野歩夢選手は金メダルという報酬よりも、弟の平野海祝選手と一緒にオリンピックで競技できる楽しみや満足がモチベーションや成果につながったんだと思います。

なので、「平野歩夢さんは4つ下の弟・平野海祝さんの存在があったこと」もひとつの要因に思います。

平野歩夢選手「ずっと兄弟でこの大舞台を経験したいという気持ちを持っていた。兄弟で高め合いながら、海祝もいい滑りをしていたし、それで(自分も)プッシュされたんじゃないかな。気持ちは高まってたっすね、確実に」

デイリースポーツ記事より

弟の平野海祝選手も初オリンピックで見事9位。おめでとうございます!
「すごく楽しめた」「やりたい滑りができた」と語っており、心底楽しむ姿はとても素敵です。

「カール・ロジャーズは最終的に人間を救うのは自然科学ではなく、よりよい人間関係であるということを確信していた」と言われる方もいて、わたしもまさにそう思います。それが良い結果をもたらす。

平野歩夢選手もきっと技術を磨くことにも並々ならぬ努力を重ねてこられたんではないかと思います。そして、ここに記した要因以外にも多くのこと、家族や周囲の人との関係、目に見えない力、金メダルを取って欲しいという潜在意識、集合的無意識の力も相まっているかもしれないです。

おこがましくも記事にしましたが、氣になる存在の方の金メダルを見届けられ、自分なりに「しょうか」することができました。
本当におめでとうございます。これからも応援させていただきます。


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