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「生きてる」と実感させてくれた開墾・魚釣りの経験

『奥尻島日記』では、北海道最西端の島である奥尻島(おくしりとう)で過ごした9泊10日のことを記録していきます。

奥尻島日記【~1日目】:奥尻島がどんな場所なのか、なぜ行くことになったのか
奥尻島日記【2日目】:ネイチャーガイドのお話や神威脇温泉
奥尻島日記【3日目】:奥尻島の魅力的な島民の方々との関わり、北海道南西沖地震
奥尻島日記【4・5日目】:アップサイクルと奥尻高校

よろしければご覧ください!

6日目は畑の開墾作業、7日目は開墾作業+魚釣りを経験させていただきました!

畑の開墾作業Day1!【6日目】

普段であれば必要なものを気軽に買いに行くことができ、安い製品も溢れています。
奥尻島に来てからというものの、気軽に買い物に行ける環境ではないことや海洋汚染の問題に触れたことから、食材でも物でも使い捨てのように消費するのではなくそのありがたみに感謝して消費することの大切さを学びました。

「『半分は資本主義、もう半分は地に足を付けた生活』をまずはこのimacocoから実現していきたい」という考えをゆうとさんから聞いた後、imacocoファミリー、ECOFFメンバー、開墾作業を手伝いに来て下さったのぶさんと開墾する土地まで移動!

生い茂った草の下には大きな石やゴミが散乱している…このときは知らなかった…。

のぶさんが大まかな作業の進め方を提案して下さり、各々スコップや鍬、鎌などを持って作業開始!

まずは地面を覆っている大量の草や張り巡らされた蔓を取り除いていきます。その後、石を回収したり木を掘り起こしたりといった作業に…。

初めは力任せに草を抜いたりしていましたが、普段から農作業をしているメンバーに道具の使い方を教えてもらったり互いに声を掛け合って作業を進めました。教えあいって大事。

作業を進めるうちに、食器やモルタル基礎が出てきたことから、元々民家のあった場所であることが分かってきました。拾っても拾っても無くならない石や、しっかりと張った根っこなどに途方もない作業であるように感じさせられます…。

それでもご飯や休憩で元気をチャージし、この日の開墾作業は終了!慣れない作業で疲れましたが、体を動かしてすっきり!

サラダはimacocoアシスタントももちゃんからのお裾分け!

奥尻島の夕日

私たちの宿泊していたimacocoは目の前が港になっていて、港まで出るといつでも水平線が見える最高の場所に位置していました。

imacocoファミリーの子どもたちとも仲良くなり、
みんなで楽しくご飯の準備をする時間がとても楽しかった…。

夜ご飯を準備しているとキレイな夕日が見えてきて、急いでみんなで外へ!

カメラで撮るとこんな感じ!絶景!

普段ならあまり気にしない夕日も、imacocoでは楽しみなイベントの一つ。
みんなで夕日が沈んでいく様子を見ながら喋って、笑って、心が浄化される時間でした。

畑の開墾作業Day2!【7日目】

開墾作業2日目は、木の根っこを掘り起こす、石を集めるといった地味にきつい作業…。

一生端っこが見つからない木の根っこたち。長ーいのが取れると楽しい!

それでも写真を見返すとみんないい顔してるなぁという印象。アップサイクルの時同様、一緒に作業してくれる仲間がいたことで励まし合い、笑い合い、目の前のことに全力で取り組むことが出来たからではないかなと思います。

そしてそして、この日のお昼ご飯はほぼ全部島の方々からお裾分けしていただいた食材で作ったうどん!!!!!!これが本当に美味しかった!

頑張って体を動かした後のごはんって格別

穴釣り体験

開墾作業でかなり疲れたECOFFメンバーですが、この日は魚釣りもやるよーと聞かされていたのでみんなワクワクでimacocoの目の前の港へ!

「アニキ」が釣り竿の使い方から教えてくれて、いざ釣り開始!
今回はテトラポットの隙間に針を垂らして釣る、穴釣りを体験させていただきました。隙間をのぞき込んで確認するの結構怖い…。

うわ、こわっ。の図

早々に釣れるメンバーもいれば、全然釣れず場所をコロコロ変えるメンバーも…(私は後者)。それでも無事全員が1匹は釣り上げることができました。

釣れないから他のメンバーの近くで釣り始める(ここでも釣れず数分後に移動)

3月下旬の奥尻島ではソイという魚が釣れました!

まだら模様と鋭い背びれが特徴

釣った魚は自分達でさばいて食べる!サバイバル!
imacocoアシスタントのももちゃんが捌き方をレクチャーして下さりました。包丁の使い方を理解すれば初めてでも案外捌けるんだ…と感動。

捌いている時もぴちぴちと跳ねるソイ。
命をいただきます!!

全員が食べれる状態まで捌く経験ができました。すると、imacocoファミリーのいちくんが魚の皮の剥ぎ方をレクチャーしてくれて、やってみることに。

小さい頃から魚を捌いているいち。島育ち強い…。

包丁じゃなく、魚の皮を動かして!といういち先生のレクチャーのもと実践してみると…スルスル皮が取れていく!
ついつい包丁の方を動かしてしまうとなかなか進んでいきません。いち先生すごい。そしてめちゃめちゃ褒めてくれる。

綺麗に捌かれた魚を買うのも、食べ頃まで育てられて綺麗に陳列された野菜も、今の生活から消えてしまうと不便ですが、私にとっては自然の中で自ら体を動かして色々試しながら学んでいく経験が『生きてる』とか、『楽しい』といった感覚にさせてくれる重要な経験だと感じました。

年上でも、年下でも関係なく学びあえる環境だからこそより楽しい奥尻島ライフを送れていたのだと思います。
今は何でもスマホで調べて解決できる時代。その中で、教え合ったり自分で試して見たりしながらできることが増えていく感覚がとても面白かったです。

この日の夜ご飯はソイのお刺身と唐揚げ!
お刺身はプリプリで臭みのない綺麗な白身。唐揚げは調理してくれたメンバーの味つけが天才的でご飯がすすむすすむ。

自分達で釣って捌いた、釣りたてのソイは新鮮さと感慨深さでとっても美味しかったです!


6・7日目はがっつり動いて、しっかり食べて、生活に必要なものを自分で調達する大変さと楽しさを経験させていただきました!
また別のシーズンに奥尻島で釣りしたいな~😊

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