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未経験からwebデザイナーになるまで

こんにちは、akと申します!

私は2022年7月からweb制作会社でデザイナーをしております。
デザイナーといっても、今はまだ試用期間中です。ありがたいことに、上司から出された課題をこなしてFBをもらい、勉強させていただいている毎日です。

今回は、未経験でwebデザイナーを目指す方々の参考になればと思い、自分の体験を書くことにしました。

ちなみに、この記事は昨年の12月頃から下書きに溜めていたものです。笑
紆余曲折あったためなかなか投稿できずにいました。
そのため長文になります。笑 
7700文字です。濃密な転職記録をご覧あれ。。。。。

ちなみに・・
・webデザイナー向けですが、どちらかというと専業デザイナーになりたい人の方が参考になるかも
・「いい会社」に入りたい気持ちがある人向け
・仕事>プライベート志向の人向け


そもそもwebデザイナーを目指し始めた理由

みなさん仕事をしながらweb制作の勉強をしてる方や独学でやってらっしゃる方もいて、ほんと、尊敬します……。

私は元々営業事務で働いていて、退職してからwebデザイナーを志しました。
25歳の時に『毎日定時になるまで時計を見ながら、やりがいもなく仕事を続ける』ことに、なんか、人生このままでいいのかなぁ……という本当に漠然とした理由で退職しました。
私はHSPで、すごーーく繊細で考え込む性格なのでHSPの適職について調べてた時に、webデザイナーが出てきたことがきっかけです。
今思えば本当に安直。

元々小さな美大(非デザイン科)に行ってて、周りのアグレッシブでセンスある同級生を見ていたので、自分はデザインセンスはないことを自覚していました。

中学生の時にアメブロをしていて、文字以外にもスクロールバーやポインターのデザインを変えたりして、同級生に「ページが重い!」と突っ込まれたりするほど結構凝っていました笑
こういった経緯があるので、webデザイナーを志すものの、100歩譲ってコーディングは出来てもデザインセンスは本当に磨かないとやってけないぞ!と自分に強く言い聞かせながらデジタルハリウッドで学び始めます。


デジハリ在学中

在学中はずっと無職なので、時間はたくさんありました。
初めはとにかく動画の内容についていくのに精一杯でしたが、いつの間にかデザインの勉強を重点的にしていました。
恐らく自分が学びたいと思ったから手が動いていたのだと思います。
具体的には、バナートレース、サイトデザイン、バナー制作などです。よく作っては講師にFB(フィードバック)を頂いていました。
本当によくFBをお願いしていたので、正直迷惑だったと思います・・・笑

正直はじめはソフトを使いこなすのがやっとで、自分でもイマイチだな〜〜〜と思いながら作ることがほとんどですし、デザインとしてきれいなのかすらも分かってない破茶滅茶な状態ですが、とりあえず恥を捨てて見てもらってアドバイスを頂いていました。
といっても恥ずかしくてはじめの方は穴があったら入りたい気持ちでカァ〜〜となってましたが笑

今思えば自信がなくても「見てもらう」勇気を持つことが大切で、指摘されても受け止めて繰り返し制作して学んでいくことが、今後の役に立つと思います!

FBは苦手な人は一定数いらっしゃると思いますが、何でしょう・・・私も自分に自信がないのもあり時々凹みますが、FBに怖がっているのは自分の制作物の殻にこもっているようなものなので、非常に成長に妨げになってしまいます・・・。
さっきまで作った自分を捨ててどんどんアップデートしていく感覚を持つといいのではないかな?と超超超ド新米デザイナーは考えています笑

話を戻します。

自分はデザインセンスがない!と考えていた私でしたが、卒制の頃にはデザインを考えることに抵抗がなくなり、わたし、もしかしたらデザインなんとかなってるのかもしれない………って勘違いを起こせていました!(いいこと!!)



転職活動の流れ

9月:デジハリ卒業・ポートフォリオサイト仕上げ
10月:転職活動開始
11月:面接
12月:デザイン事務所にテスト入社
翌年2月:デザイン事務所を辞退
〜紆余曲折あり〜
7月:制作会社にデザイナーで入社

転職活動の結果

応募:24社(wantedly入れるともっと応募してると思います)
書類通過:8社
面接辞退:3社
面接落ち:2社
インターン:1社
内定:2社

実は、私は転職活動を短期で2回繰り返しています。
一度目も二度目も共通していたのは、実務経験無視して、デザイン素敵~!って思った会社に応募していたことです。
書類は基本落ちる前提でした。
落ちるのが当たり前なので、落ち込むこともそんなになかったなぁ・・・と記憶しています。

ここから順に活動追っていきます!


9月〈転職活動前の準備〉

まず、デジハリを卒業して、作っていたポートフォリオサイトをブラッシュアップしました。
結構時間をかけたと思います。3週間くらいかな?

もうこれで大丈夫だろう!
就活をはじめようと半分足つけてた時に、Twitterでデザイナーの方がポートフォリオサイトを見る節のツイートをたまたま見つけました。

「自分のレベルでプロに見てもらってよいのか………」

今思えばどんどん見てもらうべきですが、その時は迷いに迷っていました。
でも働くのは自分、責任負うのは自分なので、勇気出してDMで添削お願いしました。

あとは、実際にデザイナーで転職出来た方のポートフォリオを見て、刺激を受けました。
とある方はサイトデザインの情報設計や業界分析が凝っていました。情報設計をして、情報に沿ったデザインを作ることで実践には程遠いけど、やる気が伝わるのではないかと思い、すぐにサイトデザインを二つ作りました。

そしてサイトデザインが完成したら、また添削頂き→ブラッシュアップ。

人の力を借りっぱなしです……。
デザイナーの方にお願いしてない自分を考えると、きっと就活でかなり詰まってたと思います。 
ポートフォリオは勇気を出して、必ずプロに添削してもらいましょう!


10月〈就活スタート〉

正直、はじめのモチベーションの低さはすごかったです。
ですが、私の場合は動いてからようやく気持ちがのってきました。というか動かないと何も気持ちは変わらないですからね!

腰が重かったので、まずは気軽に会社訪問が出来るwantedlyに登録して、プロフィールを書きました。
その他ネットで求人サイトを見ましたが、あまり気になる企業が見つけられず、しばらくwantedlyで行きたいボタンを押していました。
それと並行して、制作会社のHPから直接応募もしていました。


どんな制作会社を探したか

スクールでコーディングとデザインの二つを中心に学んで、そのなかでもデザインをすることが好きになりました。
ですが、はじめはフリーランスwebデザイナーの友人に影響されて、コーディングもデザインもする未経験者OKの制作会社を探していました。
専業のデザイナーは憧れますが、ハードル高そうで眼中にありませんでした。
ただ、なかなかピンと来なくて、そういうものかな・・と思いつつ会社を探していました。

そんななか、とあるデザイナーの方にクリエイティブな会社が合っているのではとアドバイス頂いて迷走していたのが少し整いました。
あ、クリエイティブな会社探していいんだ・・・!と思い直し、がっつりデザインが出来る会社を探すようになりました。

がっつりデザインがしたいので、検索欄で「制作会社 〇〇(地域の名前) デザイン」で調べて、地図から出てきた制作会社を上から順に、しらみつぶしにサイトを見に行ってました。
とにかく一番に会社の実績を見て、自分のやりたいデザインか・好みのデザインか貪欲に探していました!
応募は出来るだけ企業HPへ直接応募しました。
採用媒体を挟むと企業はお金を採用媒体に支払わないといけないので、出来るだけ面接へのハードルを下げるために直接応募していました。

企業側としても、直接サイトまで行って応募してもらえる方が熱意が伝わって嬉しいはずです。


履歴書と職務経歴書

はじめはネットにある書式を使おうと考えていましたが、「デザイナー目指す人こそ、オリジナルの履歴書を作るといい」という話を聞き、即実践しました!
オリジナルの履歴書は、通常の履歴書よりも書きたいことが書けるし、レイアウトや文字組みのスキル(初心者ながら)も伝えられると思ったからです。
通常の書式は、求められたら提出しました。書類選考の時点ではオリジナルの履歴書兼職務経歴書を出してました。
面接に進んだ企業様には、「webデザイナーに挑戦する気持ちが伝わった」と言ってくださったり、私の場合は「文章の伝え方や、まとめ方がいい」とデザイン以外の部分も評価して頂けたのでオススメです。

また、どんなことを書いたかについてですが、私はやっぱり自分に自信がないので、思いつく短所を長所に書き換えることをよくしていました。
志望動機や面接時に想定される質問は、手書きで書いて考えるのが合っていました。

手書きの方がすらすらと自分の気持ちが出せる気がして良かったです。


新卒以来の面接

その後、wantedly経由で応募した企業とzoom面接をしました。
久しぶりの面接は全然上手く話せないですねー……………。ド緊張でかなり日本語おかしかったと思います。;▽;
想像通りお祈りされました。

内心ショックでしたが、まぁそんなもんだろうと思い、あまり気にせずにいました。

2社目。面談兼面接

ここはHPから直接応募した企業です。
ちなみに「情報開示できるものを持ってきてください」と言われたので、超特急で紙のポートフォリオを作りました。
持っていっても使わなかったので、自分から見せれば良かったなと思います。

この会社は、サイトを同じようなデザインのテンプレートで量産されているようでした。
デザインというよりは、手っ取り早くHPが欲しいクライアント向けの企業かなという印象でした。
ここを面接してより強く「ああ、私はデザインがやりたい。デザインに力を入れてるところに行きたい!」と思い直しました。
内定を頂き、ありがたいことに給与も未経験にしては多く見積って頂きましたが、帰りはモヤモヤしていました。
最終的に辞退しましたが、受けて良かったです。

なので、迷ったら一旦面接受けてみることもおすすめです。
そこで会社の印象が変わったり、自分を見つめ直すキッカケにもなります。
面接にも慣れますしね。


3社目 志望度高いけど・・・内定が出ない!

ここは面接に進んだ中で、一番好みなデザインをしていてレベルが高い印象がありました。小さなデザイン事務所です。

面接日がすでに残り3日でしたが、またデザイナーの方にDMで相談しました。
ちなみにこの企業も「自己PR出来るものを持参して下さい」とのことだったので、紙のポートフォリオが必要でした。
紙のポートフォリオをブラッシュアップして、よく趣味でパソコンで絵を描いていたのでイラストページを追加しました。
事前に企業にはポートフォリオサイトを見て頂いているので、また+aで作品があると自己PRとして響きやすいとのことです。
そして紙のポートフォリオはグラフィックに近い形でデザインをすると、ポートフォリオサイトとの差別化ができ、デザイン力もアピール出来るとのことでした。

有益な情報!

それから、その企業がブランディングとマーケティングに力を入れていると判断して、それにまつわる本を購入しました。
アピール用に持参して、「今すぐ内定出せない」と言われた瞬間に本を見せてアピールしました。笑

今読んでみるとめっちゃ必死・・・。


面接当日!

面接は社長面接です。面接は一回でした。
準備をかなりしてきたので、意外とリラックスして話せました。

未経験とか場所とか関係なく行きたい会社を探してここに来たとか、とにかく素直に、でもアピールになるように話すことを心がけていました。

社長からは、いろんな人と話してるから本音と嘘がすぐ分かる
全部本音だと分かるし、この会社に入りたい熱意が伝わったと言っていただけました。
就活生の中にはたくさん応募してどこでもいいスタンスで来る人もいて、やっぱりそういう人はうちに来て欲しくない。ともおっしゃってました。

履歴書は顔写真がずれてたらデザイン出来ると思えないから、読まずにお祈りだそうです。本当なのか分かりませんが、恐らく本当なのでしょう。

ただ、私が未経験でスキルが分からないから、課題とインターンで内定出すか考えると言われました。( ꒪⌓꒪)

_______


と、ここまでが一回目の就活でした。

あれから課題をクリアし、事務所に約2ヵ月インターンをしましたが事務所と肌が合わず辞退させてもらうことにしました。
理由はいろいろあるので割愛します・・・

友人や周りに話すと「知ってる?それってパワハラって言うんだよ」「辞めて良かったやん」と言われるような環境でした。
プロのデザイナーになりたい、でも自分なりに努力していてもクビを仄めかされる。人間性を鍛えなさいと叱られる。俺が教えたら猿でも出来るねんと言われる。土日終日行くことを強要される。土日の退勤時間を監視され、15時前に退勤したら後日叱られる。
・・・それ以外にも理不尽なことはたくさんあり、追い詰められていました。
昔のデザイン会社ならあるあるなんでしょうね。


ですが、そんなスパルタ環境のおかげで、ほんの少しいただけでも、バナーのデザイン力が未経験ながら上がりました。
現場の雰囲気も体感出来ました。笑

ここから振り出しに戻った私の転職活動が再びはじまります。
2回目の転職活動は1回目より数倍しんどかったです・・・。


2回目の転職活動

まず、中途半端に現場に入ったことで少し目が肥えて、自分のポートフォリオを作り直したくなりました。
また、インターン前と今を比べると、今の方がデザインスキルはわずかに上がっていると思っていたので、現時点のデザインスキルを知ってもらおうとバナーやサイトデザインを作り直していました。
ここで1ヶ月近くかけてほぼ全て作り直します。

本当はそのまま使ってきたポートフォリオサイトを持って転職活動進めていったらいいと思うのですが、精神的に落ち込みつつも私の中では「いいデザイン作ってる会社に行きたい!」というガメツさ想いがありました。

偶然にも周りにwebデザイナーとエンジニアがいたので、彼ら彼女らにデザイナー・コーディング目線からさまざまな添削を頂いて、「未経験にしては頑張ってるやん」程度の状態に仕上げました。
これは周りに恵まれたのと、少し現場にいた経験が活かされたのだと思います。

とにかく、プロや現場にいる誰かに見てもらう!これは本当に大切だと思う😭
私はたまたま身近に現場の人がいましたが、それ以前にもツイッターでデザイナーさんを見つけては添削をお願いしていました。


企業探しの沼へ・・・

インターンに行ったデザイン事務所のデザインが好きだっただけに、偉そうなことは自覚していますが、なかなか応募したい会社を見つけられず・・・。
本当に見つけられず、webデザインの本を買って制作会社を洗い出したり、webデザインクリップの制作会社に載っている会社一つ一つしらみつぶしに見に行ったりして情報を漁りまくっていました。
私は都内ではないので探すのが難しかったのもありますね。


ようやく終わりが見える

最終的に友人たちの会社(2社)を紹介してもらおうと履歴書を準備しましたが、その前にどうしてもずっと気になってた会社を記念に受けようと思い応募しました。
のちに入社する会社です。

その会社は、サイトを自主制作する時にもよく参考にさせてもらってた会社さんでした。存在は勉強している頃から知っていて、何度か採用ページを見に行ったことがあります。完全に憧れでした。
募集要項を見たら「未経験の中途採用は受け付けておりません」。
実は一回目の転職活動の頃から何度か応募しようとして、この一文でやめていました。

でも今回は違う。どうせ違う会社に行く(予定)からな~といい意味で開き直って砕け散る勢いで応募しました。
ただ、出来ることはしておきたかったので、noteでサイトレビューを重ねてnoteのURLも企業に送りました。

そしたらすぐに書類選考が通り驚きました。
選考が進み、芸能人と会う心持ちでweb面談をしました笑
私がサイトレビューしたサイトをディレクションした方と直接お話できることに感動しました。

そして何度かチームメンバーと面談をして内定しました。
面談での待遇が良かったので、逆に誰でもいいのでは・・・と不安になったりしたのですが(自己肯定感低いので)入社してから感じたのは、決して誰でも良かったのではないんだろうなということです。
ペーペーの私に対して、結構な頻度で面談が組まれていて、皆さん多忙ななか声かけが多くて優しいです。FBも合間を縫ってしっかりして頂けます。
でも基本は自分で勉強して自分で考えて、成長していく。
新人の今の時期は、成長し続けないと置いてかれる環境だなと感じます。
そういった会社に行きたかったので、私にとってはいい環境ですね。
本当にいいのですか・・?と思いながら通勤しています。


ペーペーが思うこと

私は所謂、"どこに行ってもデキる人"ではないです。
デザイン事務所では、環境に萎縮して力を出せなかった感覚がありました。それを突っ込まれて余計に萎縮して、社員の人にも認められていませんでした。
今はその悔しさもあってか、環境が変わってか、自分なりに努力していることが結構反映されている・・・・気がします。
前の事務所は社員同士がライバルみたいな環境でしたが、今の会社はチームで動くためコミュニケーションを大切にしていて、褒め合うムードもあり過ごしやすいです。

それまで自分の強みは、インターンで現場を空気を味わえたことしかないと思っていたので、会社によって自分の強みを見てくれる視点が違うのだなと実感しています。

なので、自分が思いつく、企業へのアピールは何でもやってみることがおすすめです!
イケてるデザイナーさんや社長さんのTwitterの発言とか見てみましょう。 さりげなく未経験webデザイナーのことを呟かれていたらそれを取り入れてみるのもいいと思います。

例えば、私はBtoBのリニューアルサイトがポートフォリオに載っていたら現実味あっていい的なツイートを見たことがあり、BtoBのリニューアルサイトを制作しました笑
でも人によっては、勝手に問題点洗い出してるのはちょっと…と思うこともあるようです。そういった発言を気にし始めると、実務が出来ない環境の人からしたらどんどん出来ること無くなってきますよね。
そこはケースバイケースだと思います。


以上。
紆余曲折ありましたが、これからも紆余曲折あるでしょう。

最後は自分語りになりましたが参考になれば嬉しいです!

そして、ここまで言っといてなんですが、まだ試用期間なので落ちる可能性はあります。これからも油断せずに頑張ります。

ありがとうございました!!



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