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主張、価値観、人の感情を動かす。


ある2つの意見があるとする。どちらも同じ内容について言っているものだ。まずはその内容を読んでみてください。

「ぼくは、ビジネスセオリーとかに違和感があるんですよね。なぜなら、正解だというのはわかっていても、結局、それをやっている人はたくさんいるわけで、自分がそれをやればやるほど、他の人との「違い」がなくなっていく。それって、自分がやる意味あるのかな?って思うんですよね」
「ビジネスセオリーとして、学んだことをそのまま実践しているだけでは、うまくいくことはありません。なぜなら、他の人もその方法を学び、実践することになるからです。それでは、他との「違い」がなくなり、結果として埋もれてしまうことになるからです」


この2つの意見、あなたは違いがわかりましたか?

まぁ、あえてタイトルにも入れたので、はじめから種明かしをしているようなものなのですが、この2つの意見、1つ目にはその人の「主張や価値観」がある。2つ目は、それがない文章にしています。


言っていることは、どちらも同じです。
要は、どちらの意見も伝えたいことは、
「ビジネスセオリーに沿って実践しているだけでは、他の人もその方法で実践しているわけだから、他との「違い」がなくなって、結果は出ないよ」ということです。


でもぼくなら、1つ目の文章の方が惹かれるものがあると感じてしまうのです。
あなたはどうでしたか?もう一度読んでみて、どちらの方が、惹かれるか気づいてみてください。


もしぼくと同じ、1つ目の文章の方が惹かれるということであれば、まちがいなく、あなたの文章にも主張や価値観を入れるべきです。
なぜなら、あなたの読者もあなたと同じように、1つ目の方を選ぶはずだから。


そもそも、価値観ってなんでしょうね?

恋愛だったら、別れた原因が「価値観のすれ違いだった」とか、職場でも、「あの人とは価値観が合わないんですよね」といった具合に、人の感情に影響を及ぼすときに、この価値観というものが関係しているように思えます。

つまりこのことから、こうも言えるのではないでしょうか?

「価値観は人の感情を動かすほどの影響力があるもの」だと。


では、先ほどの2つ目の文章に、なぜ惹かれなかったのか?それは、読んでいて感情が動かなかったからです。伝えたいことはわかるし、理解ができる。納得もできます。でも、肝心なことが抜けてしまっている。

それは、その人が書いている理由がないのです。
「何を言いたいのか」「なぜ言っているのか」主張や価値観が抜けた文章は、読み手の感情を動かしません。つまり、その人に惹かれないのです。

だからぜひ、あなたの文章にも、自分の主張や価値観を入れてほしいのです。いきなりは難しくても、今日のこの内容のことを頭の片隅に入れて書くようにしてみてほしいのです。


あまりにも書く内容で、どうにかしようとしている人が多い。でも、「誰が書くか」なんですよ。さらには、「なぜ書くか」なんです。

それさえちゃんと自分の中に落とし込めていれば、あなたの文章は必ず魅力的になって、読者を惹きつけるようになりますから。
ぜひ、やってみてくださいね。

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