冷酷な編集者であれ
あなたは自分の書いた文章を自分で編集するときに、どんな視点で編集していますか?
今日お伝えすることは、ちょっとハードルは高いかもしれない。だけど一度はぜひ実践してみてほしいんです。
それがしっくり来たならそのまま続けてもらえればと思いますし、なんか自分には合わなかったなということだったら、それ以降はやめてもらえばいいので。
文章を書くときに意識している2つのこと
じつはぼくは文章を書くときに、ある2つのことを意識して書いています。それは、
①書く作業と編集する作業を完全に分けて書いている
②書くときは自分にベタ惚れで編集するときは冷酷な編集者で行う
「書く」と「編集する」を分ける
①いろんな書き方を探求してきたんですが、今はこの書き方がとても自分にはしっくり来ていて、お気に入りです。
それが、「書くこと」と「編集すること」を完全に分けて文章を書くということです。
それまでは、書いては消して、書いては編集してと、「書く」と「編集」を同時に行いながら文章を書いていたんですね。
すると、まあ時間のかかることやら…
あれがいい、これもいい、こっちのほうがいいかな、いやこれはどうだろう。といろいろと考えているうちに、今伝えたくて熱くなっている気持ちが、書いているうちに冷めて来てしまって、段々と手が止まってしまっていたのです。
なので、その「書きたい」という気持ちの鮮度を保つために、書くときは編集を同時にしないと決めて、誤字脱字も句読点の場所や改行なども一切気にせず、書きはじめのスタートから書き終わりのゴールまで、一気に書き切る。そして、その書き切った文章をあとで編集する。そこで構成の確認や誤字脱字や改行などを行い、文章を完成させる。というスタイルに変えたのです。
このスタイルを見つけてからは、1記事書き上げる時間も圧倒的に短くなり、早ければ15分で1記事を書き終えるときもあります。文章の生産性がとっても上がったんですね。
自分に惚れながら書く
②そして次に、視点も変えていきました。
それまでは、書いているときに「こんなこと自分が書いてしまっていいのかな。」とか、考えてしまって手が動かなくなる、書きたいことが出てこなくなる、ということがあったのです。
なので、書くときは「自分にベタ惚れして書こう」という視点を持つようにしたのです。
「最高!さすが!素晴らしい!」もう、自分のことが大好きな奴が、自画自賛しまくりながら書いているイメージです。笑
これって、ワンピースを描いている尾田栄一郎さんが作品を描きながらボロ泣きして描いているというのを知って、ぼくも自分の書いている文章にまずは自分が一番感動できる人でいよう。と考えたのがきっかけでした。
斜めの目線で読む
そうして、自分にベタ惚れしながら書き切った文章を、また別の視点で編集するのです。まるで、学生時代はぼくたちの敵だった生活指導の先生のように厳しく、絶対にお前のことなんか認めんぞと言わんばかりの冷酷な編集者となって自分の文章を添削するのです。
これって、ぼくが純粋に他人の文章を見るときに、結構斜めの目線で見てるなと思ったことがきっかけでした。知っている人や好きな人の文章って「知り合いバイアス」がかかっていて、どうしても色メガネをかけて文章を読んでしまうのですが、全く知らない人の文章を読むときって、結構ひねくれて読んでいる自分であることが多いんですよね。こんなときってありませんか?(もしかして、ぼくだけ…?笑)
だから、そんな捻くれている自分の視点で、自分の文章も編集できた方が、きっと読者さんには良いものが届けられないと思ったときに、この冷酷な編集者の視点で編集するということを考えました。
とにかく自分の文章に指摘を入れていくのです。「これ、誰が読むんだよ!」「これのどこが面白いんだよ!」「もっと心が動くこと書けないのかよ!」
そうやって、自分の文章の編集を行うことで、自分のそのときの自己満足に終わらず、しっかりとあとで自分で読み返しても面白いと思える文章に近づけられた感覚があるんですよね。
一度お試しあれ
はじめにも言いましたが、あくまでもぼくにはしっくり来ている方法なだけであって、一度実践してみてほしいのですが、合わなければ無理に続けないでくださいね。
一番良いのは、自分のスタイルを見つけて確立することですから。
そのスタイルを探求することもまた、文章を書く楽しさのひとつだと思っています。
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