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〔東京上野〕まるでアートギャラリー "NOHGA HOTEL UENO" に泊まってみた



今回は久々に、空間と印象づくりの教科書のようなホテルに出会うことができた。


野村不動産オリジナルホテルブランド1号店

住宅・オフィス・商業施設・ホテル・物流施設といった物件を開発、分譲、リーシングしている野村不動産株式会社。

同社と 野村不動産ホテルズ株式会社は、ホテルを起点とする「未来につながる街づくり」、そして「人と人、人と街をつなぐコミュニティづくり」を積極的に推進していく一環として、自らが商品開発・サービス提供をするホテル新ブランド「NOHGA HOTEL(ノーガ ホテル)」を立ち上げ、第 1 号店を2018年秋に上野で開業した。

同社は2020年7月1日にNOHGA HOTEL2号店を東京 秋葉原に開業予定。

野村不動産プレスリリース

日本のホテル市場は、一部高級シティホテルのほか、主に出張需要に対応するビジネスホテルが多数を占める状況にあります。一方で昨今は、増加する訪日外国人旅行者をはじめ、宿泊顧客のニーズは多様化し、ホテルに対しても単に利便性や経済性だけではなく、自分の好みやこだわりに合った質を求める動きや、滞在時間中の過ごし方を重視する動きが高まっております。
当社では、こうした現状をとらえ、『地域との深いつながりから生まれる素敵な経験』をコンセプトに、新たな価値を提供するホテルブランドを展開してまいります。「NOHGA HOTEL(ノーガ ホテル)」では、洗練された上質感にこだわりつつ、ホテルが立地する地域に応じたデザインとするほか、地域の職人やデザイナーと連携したオリジナルの家具・備品・アートなどを配置し、ホテル内でその地域の文化を感じていただけるようにいたします。また、ロビーやラウンジをゆったりと広く採りながら、我が家のように居心地良くくつろげる空間づくりを目指します。
これに加え、宿泊ゲストと地域が深くつながることで、数多くの素敵な出会いを生み出していくため、ホテルスタッフが宿泊ゲストに地域の魅力を積極的に発信すると共に、地域の文化や歴史を体験できる様々なサービスを提供してまいります。


開業 :2018年11月1日
場所 :東京 上野
躯体 :新築
運営 :野村不動産ホテルズ株式会社
設計 :清水建設(躯体)、黒崎輝男(キュレーター)、南部昌亮/フォワードスタイル株式会社(インテリア)、大橋規子/エンネデザイン株式会社(インテリア)
客室数:130室/グレードあり
価格帯:¥11,000〜/人
格付 :★★★
その他:レストラン


公式サイト引用

その地域と深くつながること。
そこから生まれる素敵な経験を
ノーガホテルは大切にします。

その地域でしか経験できない、心に残り続ける瞬間を届けること。
そう考える私たちが選んだ場所が上野です。
上野は、江戸文化が今も活きる東京の玄関口。
上野公園をはじめ、多くの美術館や博物館、地元の人で賑わうレストランや
老舗が集積する東京を代表するディープで豊かな文化エリアです。


ホテルまで

JR上野駅を出て歩道橋を渡る。

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ホテルが建っているエリアは宿泊施設が多く、飲食店は少ない。
その代わりに、下町らしい思わず立ち止まってしまうようなディープな雰囲気の商店が多く建ち並ぶ。

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突然、右手に拓けた場所があると思ったらホテルだった。

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入口。地元の作家のプロダクトが並ぶ。これらは客室で使用されているものもある。
スタッフに尋ねたところ客室のフレグランスもあった。いい香り。

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チェックイン

チェックインカウンター横にはチャリが。館内には他にも数台ある。

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チェックインは本来15時から。スタッフに名前を告げ時計を見ると13:30だった。
「早すぎましたか?」と聞くと「お部屋はご用意できております」とのこと。
更に、「ダブルでご予約頂いておりましたが、もう少し広いお部屋でご準備しております」と、アップグレードまでされていた。

ルームキーと朝食券を受け取り、エレベーターの前までアテンドして頂き部屋へ。

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1階の大部分はBistro NOHGAというレストランが占める。
2階はレストラン上部が吹き抜けのため床面積は大きくなく、フィットネスジムとランドリー、ライブラリースペースとテラス、数室の客室がある。

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お部屋

私が予約したのは "Double" 、準備されていたのは "Deluxe Double" だった。

各客室グレードと私が今回予約した部屋宿泊した部屋〔
 Twin
 Deluxe Twin
▷Double
 Superior Double
▶Deluxe Double
 Corner Double
 NOHGA Suite

〔公式サイト引用〕
NOHGA HOTELの客室は、洗練された日本らしさの中にオリジナルアイテムや地域の方々による手工芸品を取りそろえて上野の街をご紹介する空間。旅のスタイルを問わず好奇心を満たすお部屋をご用意してお待ちしています。
長い旅の1日を終えた後は、お肌をシルクのようになめらかにする繭の成分から作られたバスアメニティをご利用いただき、機能性を追求して設計されたベッドマットレスに飛びこんで、ゆっくりと体を休めてください。熟睡と快適な目覚めともにフレッシュな旅の1日の始まりを経験していただけるでしょう。

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シャワールーム内の照明スイッチ。
電源は扉の外にあり、ここでは色温度を変えることができた。
ただめちゃくちゃ操作しづらい。↑と↓を押すたび色温度が変わるが、 "LIGHT" と書かれたスイッチを押すとリセットされ、真っ白な明かりに戻る。不思議。

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バスタオル。客室のタオルはどれも真新しく清潔で、たたみ方も綺麗。

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洗面台。

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アメニティは一通り揃っている。

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トイレ。

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ベッドサイドのタブレット。館内の情報はこちらに出る。起動すると私の名前が表示されていた。
客室に電話はなく、タブレットからフロントや他の客室へ発信できるようだった。

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館内

1階の "Bistro NOHGA" 。このときは夕方で、ディナーの準備にスタッフが忙しそうだった。

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2階。1階のBistro NOHGAとは階段で繋がっている。

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1階のレストランを見下ろすことができる。

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小さいがフィットネスジムもある。

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ランドリー。自動販売機もある。

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ライブラリースペース。

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テラス。もう一か所、小さなテラスもあった。

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朝食

朝食は1階のBistro NOHGAで7:00-10:00。料金によって2種類あり、 "NOHGA BREAKFAST" は¥2,800でメインディッシュが選べ、ビュッフェも利用できる。"LIGHT BREAKFAST" はビュッフェのみとなる。

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私が最初の客だった。窓側の広い席に案内された。

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私は "LIGHT BREAKFAST" で、ビュッフェにはごはん系はなく、炭水化物はパンかシリアルといったところ。
サラダ、フルーツ、お惣菜とドリンクが主だった。

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まとめ

ホテルが佇むのは下町文化栄える上野。
"街と深く繋がる" というコンセプトを体験に落とし込むには、セオリー通りならば格好の街だろう。
しかし同様のコンセプトを謳うことは昨今のサービス業界では珍しくなく、各社多様な手段を取っている中で今回のNOHGA HOTELが上手く昇華できているかは疑問だったが、さすがデベロッパーが直接運営に携わるだけあってホテル内での体験は素晴らしいものだった。
館内をうろうろしているだけでスタッフは積極的に話しかけてくれたり、何かに困っていそうな人がいればすぐさま声をかける姿に感動した。

館内の照明設計は秀悦で、目線の流れを意識しているように感じた。扉を開けたとき、新しい空間を訪れたとき、目線が自然と順を追うように流れていくのを自分でも感じられるほど。
ここまで掲載した画像を観ても伝わるかと思う。
何気なく撮る写真も空間に深みを感じることができる。

生涯忘れることのないホテルの1つになったことは間違いない。
地方から東京へ観光に訪れる人だけでなく、「東京に慣れてしまった」と感じている人にも是非おすすめしたい。

リフレッシュ目的に "Hocance" してはいかがだろうか。

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