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夢が現実に

バンドマンにとっての喜び。

それはもちろん、ライブでお客さんと一体になる瞬間かもしれない。

または、自分たちの音源がリリースされ、店頭でお客さんが手にした瞬間かもしれない。

でも、私が個人的にバンド活動の喜びになってきたのは、上記した以外にもうひとつある。

それは、

好きなバンドとの対バン(共演)である。

バンドマンにとって、憧れのバンドと同じステージに立つことは、絶対的に大きなモチベーションになる。

うん、これは間違いないと思う。



2002年。

当時、22歳。

私が学生でバンドを辞めなかったのは、悔しさもあったが、

新たな夢が出来たから。

-いつかshai hulud、taken、そしてhopesfallと対バンする!

これら3バンドは、いずれもアメリカのメロディック・ハードコアの礎を築いたバンドである。

昨今のエクストリームミュージックでは、よく「叙情派」という言葉を目にする。

でも、元々はこれらのバンドを表現するために使われはじめた言葉である。

叙情派、といったらこの3バンドは避けて通れない。


海を隔てた大きな夢。

「夢」と書くと、なんだか実現しなさそうで、その言葉自体を敬遠する人もいる。

でも、国語辞典で「夢」という言葉を検索すると、

意味のひとつとして、

「将来実現させたいと思っている事柄。」

とある。

私は夢を実現するために、いつもやることがある。

紙に書く。

とにかく、紙に書いてみる。

何度も書く。

あの時も、書いた。

自分で勝手にフェスを妄想し、

shai hulud(U.S.A)
taken(U.S.A)
hopesfall(U.S.A)
evylock

と並べてみた。

実際にフライヤーもデザインしてみた。

すると、本当に実現しそうな気がした。


shai huludとの出会いは、大学の友人で洋楽ロックに詳しかったヨッチが貸してくれたレコード。

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フロリダ出身のメロディック・ハードコアのパイオニアは、私にとって強烈過ぎた。

彼らが出演したHELL FESTのビデオテープを擦り切れるほど見た。

想い続けると、夢は実現する。

2004年1月、JAPAN TOURで札幌に呼んで共演することができた。

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takenは、すごいバンドだ。

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独創的で、ユーモアもあり、そして圧倒的にドラマティックだ。

ハードコアで泣ける。

ハードコアで泣いた。

私は、takenのヴォーカリストRayにラブコールを送り続け、

自分のレーベルからCDをリリースし、

2008年、当時解散していたtakenを復活させ、同じくアメリカのHorse the bandと一緒にJAPAN TOURを実現させた。

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takenは、その後2010年、2019年と三度来日。

私は、こんなに大好きなバンドと合計で7回も同じステージに立つことができた。


そして、hopesfall。

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2001年にリリースされた、この4曲入りのEPは世界を震撼させた。

特に3曲目の「The End of an Era」。

メロディック・ハードコア史上に燦然と輝く、最も美しく、儚く、激しい神曲である。

このhopesfall、何度も来日の噂があったが、2008年に解散。


遂に、私の掲げた対バンするという夢も潰えた。


かに、思えた。


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が、しかし!!!

2020年、遂に夢が実現するときがきたのだ。

復活したhopefallが日本にやってくる!!!

18年かかったけど、夢が現実になる。

しかも、hopesfallとtakenという2バンドとの対バン。

あの時、紙に書いた手書きのフライヤー。

本当に実現したよ。

主催のBloodaxe コバくんから連絡をもらった時は、

・・・・・・の後、!!!

発狂しましたよ、そりゃもう。


2020年、3月29日。

hopesfall/takenのJAPAN TOUR FINAL。

場所は東京、渋谷CLUB ASIA。

evylock from 北海道。

持てるすべての力を出し切ります。

18年越しに夢が成就する瞬間を、是非皆さんと分かち合いたい。

この喜びを、是非皆さんと。

フルアルバムリリース前、唯一のライブです。

渋谷でお会いしましょう!



フルアルバムも、

憧れのバンドとの対バンも、

実現させる。


時間はかかっても、諦めなければ必ず。



evylock HP

https://evylock.jimdofree.com/


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