AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sという魔法
noteでフィルムカメラについて書き始めて、毎回のように登場している写真家の小寺卓矢さん。
僕にとってはカメラの先生のような存在です。
そんな小寺先生が、お薦めしてくれたレンズがこれ。
”AI Micro-Nikkor 55mm f /2.8S”
最初に発売されたのが1891年。
MF用ながら、なんとそこから40年以上も販売され続けた、ご長寿レンズ。
ニコンのレンズの中でも名玉中の名玉と言われています。
小寺さんも愛用しているとのことで、これは是が非でも欲しい。
値段も状態もピンキリなようで、しばらく店頭で探すも札幌では見つからず。
並行してオークションサイトを毎日サーフィン。
何度か入札するも、購入希望の予算を上回り断念!を繰り返します。
さすが人気のレンズです。
そんなある日、ついにオークションサイトで状態の良さそう&入札の少ない個体を見つけました。
めでたく購入です。
外観の傷もほとんどなく、レンズの状態もLEDで確認したところ、ほとんどチリもない。
これは儲けた!と思いきや、ピントリングが全く回らない。
ヘリコイドが完全に固着しているではないですか!
動作問題なしと書いてあったのに・・・。
すぐさま、出品者に確認すると「簡単な動作確認しかしていなかった、申し訳ございません」とのこと。
返品&返金も可との良心的な対応にほっとするも、レンズが綺麗なので実に勿体無い。
試しに力いっぱい回してみると・・・回りました。
グリグリ何度も回しているうちに、撮影可能な重さまで回復しました。
どうやらしばらく使われていなかった&運ばれてきた中での寒さもあったようです。
うーん。
かなり迷いましたが、今はこれ以上の金額を出して購入する余裕もないため、まずはこれを使ってみることにしました。
α6500で試し撮りした写真を。
冷え切った北海道の朝。
わが家の箱庭にて。
霜の結晶までくっきり、さすがです。
最短撮影距離0.25mまで接写できるマイクロレンズの本領発揮。
感動しました。
なんでもない日常が、このレンズを通すだけで特別な瞬間に変わります。
この圧倒的な描写力、これは魔法ですね。
F3HPとの相性も抜群とのこと。
個人的に最強の組み合わせなので、見ているだけで惚れ惚れします。
撮影した写真は、また次の機会に。
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