戦略を作るときは理想と現状を何度も往復する。-#1「良い戦略、悪い戦略」を読んで-
noteを書かなくなってから気づいたら約2年経っていました...。
どうもおひさしぶりです。こじしゅんです。
ひさしぶりのnoteなので、簡単に今やっていることを。
5月に東急エージェンシーから転職しまして、今はマーケティング戦略の立案やマーケティングコミュニケーション領域のコンサルティングをしております。
詳しくはまた改めて書きたいと思いますが一旦はこちらをどうぞ。
(こういってなかなか書けないやつ)
ひさしぶりにnoteを書こうと思った理由は、戦略についての学びを深めしっかりと実務に落とし込むことにあります。
まだだま新米戦略家ではありますが、僕のようなマーケティングコミュニケーション領域の戦略に関わる全ての人にとって少しでも今日からの実務に活かせる内容になればと思っています。
戦略の考え方は企画業や営業にも活かせることもたくさんあるので、そんな方にも読んでいただきたいです!
こんな方に役に立つかも💡
・マーケティング戦略を考えることが多い。
・企画を考えることが多い
・上記の提案を受けることが多い
・営業で目標予算がある
・達成したい目標がある
・マーケティングに関わる仕事をしている
今回のテーマ:「良い戦略、悪い戦略」
今回は第1回ということで、戦略の本としてとても代表的な「良い戦略、悪い戦略」を読んだ学びになります。
この本は戦略家としてはバイブルとなる本で、とても学びが深かったので、テーマを分けて複数回に渡って書いていく予定です。
そもそも戦略とはなんなのか
この本の著者リチャード・P・ルメルトさんが考える戦略については最後の方に考察する予定ではありますが、
まず簡単にこの本ではどのようなものとして戦略という言葉が使われていたのかというと、
戦略とは、困難な課題を克服し、障害物を乗り越えるためのものである。
戦略の基本は、最も弱いところにこちらの最大の強みをぶつけること、別の言い方をするなら、最も効果の上がりそうなところに最強の武器を投じることである。
(「良い戦略、悪い戦略」著者リチャード・P・ルメルトさん)
つまり、良い戦略は障害物を乗り超えられるもので、悪い戦略はその障害物を乗り越えられないものになります。
著者は悪い戦略は4つあると書いており、今回はその特徴についてまずは2つ、自分の体験を交えて具体的にどんなことなのかを書いていければと思います。
みなさんにとって自分の作った戦略が悪い戦略にあてはまっていないかをチェックできるものになればいいなと思います。
悪い戦略4つの特徴
①空疎である
① 空疎である─戦略構想を語っているように見えるが内容がない。華美な言葉や不必要に難解な表現を使い、高度な戦略思考の産物であるかのような幻想を与える。空疎な戦略とは、わかりきっていることをふんだんな専門用語や業界用語で煙に巻くような戦略を意味する。
悪い戦略の1つ目の特徴は「空疎である」ということです。
マーケティングの領域の資料はただでさえカタカナが多く、知らない人にとっては難しい言葉がたくさんありますよね。
そんな言葉をなんとなく知った気になって資料で書いたりしていませんか。
この空疎な戦略の一番いただけないなと思うところは
わかっている人が見たときに、「あ、こいつ全然わかっていないな」ということを一瞬で見透かされてしまうんですよね。
「ニュアンスだけで知ったかぶっているな」ということを見透かされることほど、恥ずかしいことはないなと思います。
またこの空疎な戦略の難しいところは、自分で空疎になっていないかを意識しないと、無意識に「っぽい言葉」を使ってしまうところにあると思います。(僕も上司に直されることがあります、、、。)
自分で意識するときのポイントは資料で書いてみたときに、「言葉の抽象度が高くないか」「ニュアンスのみになっていないか」という視点で読み返すことです。
それに加えて、クライアントと話す時やチームで話すときも空疎な表現になっていないかを意識しながら話すようにしたりなど日々意識することも大事だなと思います。
②重大な問題に取り組まない
② 重大な問題に取り組まない──見ないふりをするか、軽度あるいは一時的といった誤った定義をする。問題そのものの認識が誤っていたら、当然ながら適切な戦略を立てることはできないし、評価することもできない。
企業の前途に立ちはだかる重大な問題や困難な課題が認識されていないのである。このような戦略プランを見ると、戦略思考が何もないことがすぐにわかるだろう。そこにあるのは立派な目標と、予算を投じてがんばろうというプランだけである。
悪い戦略の2つ目の特徴は「重大な問題に取り組まない」ということです。
先ほど、
戦略とは、困難な課題を克服し、障害物を乗り越えるためのものである。
とありました。
この言葉だけを見ると、あたかも障害物が1つしかなくて、
それを乗り越え続けていくように見えるかもしれないです。
でも現実では障害物が1つしかないこともないし、そもそもこんな感じでくっきり見えているみたいな障害物ってあんまりないんですよね。
くっきり見えている障害物の場合は僕らのような代理店に声かけることなく自分でその障害物を乗り越えているか、軽度で乗り越えるべき障害物ではないことが多いです。
なので、僕らの場合は障害物がどんなものがあるのかやいくつあるのか、その中でどれが重大で乗り越えなければいけない障害物なのかを決めなければいけないんです。
そんな障害物を見つけるには、ゴール(目指す場所)と現在地をひたすら行き来をすることで、その道の解像度を上げ、どこにどんな障害物があるのかを自分の中で見つけていくしかないんですよね。
普段僕は具体的にどんなことを考えているのかというと
などです。
この思考法の定型的な仕組みがあればとても楽なのですが、そんな魔法の杖みたいなものはなく、とにかく様々な角度から読み解き、解像度を上げていく必要があります。
抽象度が高ければ高いほどここが最も頭を悩ませるところの1つで、
「できない、わからない、自分ザコすぎてつらい」
となるところなのですが、
ここが最も仕事を面白いと思えるポイントの1つかなと思っています。
料理で言ったらメインディッシュの料理を何にするかを決めるくらい重大なことで、逆にここができないと永遠に他の人の決めた料理を作り続ける人になってしまうなと思っています。
大変なことこそできるようになることにおもしろさがあり、一番おもしろい部分を他人に任せてしまうのはもったいないと思うので、積極的にチャレンジしていくべきポイントだと思ってます。(偉そうにすみません。。。)
ということで、今日は「良い戦略、悪い戦略」を題材に、4つの悪い戦略の特徴のうち2つを書きました。
こちらがこのnoteのおさらいになります。
後編は悪い戦略の特徴の残りの2つと、なぜ悪い戦略が生まれてしまうのかについてを書いていく予定です。
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とてもがゲシュタルト崩壊したところで、今日はこのへんで終わりにします。
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