見出し画像

ジェネラティブアート作成時の頭のなか #AltEdu2022 12 日目

 本日のお題は、いつもと異なる場所や時間にコードを書こう、というものである。

この記事を書いている 2022 年 2 月 12 日は、新型コロナウィルスの変異株(オミクロン株)が日本で猛威を振るっている状況下であり、なかなか気軽に外出できない状況である。とはいえ、半年ほど前の流行 - これは第 5 派と言われる大流行でデルタ株というものに起因するものだった - に比べてオミクロン株は比較的軽症であるという情報も飛び交っており、私のように気にすることもなく外出する人も多いようだ。

…などと書いていると、本当にこれは現実世界を記したものなのだろうか、という気持ちになる。拙い SF 小説の出だし部分を自分は書いているのではないかという錯覚に陥る。

 コードを書く場所については、このとおり「いつもの場所で」ということとなる。時間についても、隙間時間を使って書く以上「隙きあらば」という感じで、大体どの時間帯でも書いている。強いて言えば、コーディングしていない時間=寝ている時間とも言える。そんなの当たり前だろう、と思われるかもしれないが、職業プログラマをしていたときは夢の中でデバッグしたり、ロジックを設計したこともある。信じられないかもしれないが(そりゃそうだ)、意外にも夢の中でプログラミング仕事をした経験のある人は多い。知り合いにプログラマがいる人は聞いてみると良いかも。

 そんな訳で、今日のお題についても山下達郎のサンデーソング・ブックではないが、same time, same place でのコーディングとなる。とはいうものの、異なる場所や時間には関係したく思うので、私のお気に入りの場所である愛知県豊橋市の海岸をイメージして作品を作ってみようと思う。

この場所は北野武の映画「菊次郎の夏」のロケ地となった場所の近所である。

この場所から南の方に下ると、すぐに海岸に出る。青空と太平洋の波打ち際、そして豊橋特有の強風。最近はすっかり見かけなくなったが 40 年ほど前には桜貝(正しくは波間柏 - ナミマガシワということを今回調べて確認できた)がたくさん落ちていて、それを集めるのも楽しかった。

 そんな事を思いながら本稿を書いていると、横から娘が、自分の拾った貝も調べて欲しいとか、プログラマーじゃなくてプログラマになってるよ、とか話しかけてくる。また反対側からは「お前、画面が汚いよ」と文章を入力しているにも関わらず母がメガネ拭きで画面を拭き出す始末。まったく集中できない。嘘のような本当の話であり、まるでコメディ映画のワンシーンのようである。

 仕方がないので娘の私物置場と化している寝室の机に移動。奇しくもいつもと異なる場所でのコーディングとあいまった。

 さて、気を取り直して作品制作に入ろう。立春も過ぎたことだし、なんとなく春の海のイメージを目標にコードを書いてみよう。

海といえば水色なので、背景を水色で塗る。あと、波打ち際のイメージからは海水の泡立ちを連想するので、こちらは noFill 指定をした上で cirlcle 関数を呼び出す。輪郭線は白色を指定する。

ランダムに円を描画するわけであるが、この時、画面の上の方には小さな円を、下の方には大きな円を描くようにする。根拠は特に無い。なんとなく遠近感というか、波打ち際に立ったときに見える風景を思い出しながら、アルゴリズムを決める。あわせて、背景色の色味を今の気分で調整する。最後に思いつきで filter 関数を呼び出しボケを追加する。

size(600,300)
background(99,160,255)
noFill();stroke(-1)
R=random
for i in range(5000):
    y=R(300)
    circle(R(600),y,R(y/30))
    if i%500==0:filter(BLUR,2)
filter(BLUR,1.5)

 今日はあっけなく良い感じの作品が出来てしまった。表現の追求はここでおしまい。あとは #つぶやきProcessing 化すべく文字数削減を行う…つもりであったが、インデントすら調整する必要もなく 280 文字に収まってしまった。

#つぶやきProcessing を行っていると、時々こういうことが起きる。さて、午後の時間は溜まっている仕事(文書作成)をして、ぼちぼちと過ごそう。ウクライナで戦争勃発とならないことを祈りつつ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?