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遺品整理

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(5)偽善なご近所さん

ケース④
  現場:埼玉某所
部屋形態:一軒家
 依頼者:家主(70代)の娘

大きな家に大きな庭。
年金で悠々自適に生活していらっしゃるおばあちゃん1人暮らしのお宅です。
ご高齢という事もあり、ご近所さんがおばあちゃんの代わりにお買い物に行ってくれたり…と色々気にかけてくれるご近所さんだったそうなのですが、
徐々に勝手に食べ物をたくさん買って来て、おばあちゃんに高めに請求したり、勝手に家に入って

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(4)近隣が待ち望んでいた現場

ケース③
現場:都内某所(高級住宅街)
部屋形態:一軒家2階建
依頼者:家主の奥様  

豪邸が建ち並ぶ通り、
もれなく玄関先に付いている防犯カメラ。
高級車が一家に2台は当たり前。
そんなみんなが羨む高級住宅街が今回の現場です。

いつもこの仕事は現地集合なので、地図に住所を打ち込み現場に向かいます。この日もいつものように地図を見ながら現場に向かい…

キレイな家とキレイな家の

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(3)ウチの実家だけだと思っていましたが…

遺品整理で色んな現場に入って思うのが、
『これ、ウチの実家にもあったわー!』
という物に赤の他人の家で遭遇する事です。
皆さんの家にもありませんでしたか?

①藤ヅルで編まれたタンス

滑りが悪く、出し入れし辛いタンスでしたが、
ウチの実家にもありました。遺品整理の現場でよく見掛けます。
タオルとかパジャマとかを入れてる方が多いですね。最近は、めっきり見なくなりました。
タンスの上にあるカゴタイプ

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(2)初めてのゴミ屋敷

ケース②
  現場:埼玉某所
部屋形態:3LDK(マンション)
 依頼者:家主本人(70代)

何十年もこの部屋に住んでおり、ゴミ屋敷になってしまったが、それでもなお住み続けていたのですが、
この家の奥様がご年齢の為、車椅子で生活をする事になったそうです。
この状況では車椅子で家の中には入れないという事で片付ける事に…

しかし、これはいい機会だったのかもしれません。悪い状況から何かを機に脱却しよ

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(1)初めての現場 

ケース①
現場:埼玉某所
部屋形態:マンション3LDK
 依頼者:家主の妹

元々はこの家にご家族でお住まいだったそうですが、お子様の自立、奥様との死別等で、広い家に一人暮らしに…。
寂しくなり猫を飼い始めたらしいのですが、家主が急遽入院。何日後かに依頼者が家主の着替えを取りに家に入った時に猫に気付き、そこから依頼者が定期的に訪れ、ご飯だけあげていたそうです。依頼者が連れて帰って飼えれ

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遺品整理でバイトをしてます。

始めて4年くらいは経つでしょうか…。
芸人の収入だけでは家賃も払えず、遺品整理のバイトをしながらなんとか生き長らえております。
このバイトを始めるきっかけになったのは、遺品整理をやってる芸人からの紹介で、

①普通のバイトより時給に換算すると割高(ほんの少しですが…)
②1ヶ月前にシフトを出さなくていい

これら2点の条件をクリアしていたからです。

①に至っては誰もが望む条件の為、説明は割愛させ

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