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新社会人とのコミュニケーションについて(流行りの識学を交えながら)のお話【前編】

Noteの第3段です。今回は、新人育成におけるコミュニケーションについて、自分なりに考察してみました。自分の新人時代を振り返りつつ、流行りの識学のエッセンスもまぜこんでいます。きっかけは青木想ちゃんにお誘いいただいた、Surpass主催のセミナーです。Surpassではマナーと識学を絡めた新人研修を実施しているので、ご参考までに。
これから社会にでる新人、社会人歴の浅いビジネスパーソン、そんな人たちと対峙する教育担当やマネジメントに関わる方の参考になれば幸いです。(講師が小島で良ければ、新人育成研修等も承りますので、お声がけください。)

「学生気分は捨てろ」の本当の意味

「もう学生じゃないんだぞ。」「お金をもらう以上はプロとしての仕事を・・・」と色々なところから聞こえてきそうなセリフですが、もっと具体的に新人に伝えてあげるには、「(人生で初めて)企業から評価される立場になったことを自覚しなさい」が適切なのではないでしょうか。

図1

●~就職活動前:
物心ついてから就職活動を始める前までずっと、消費者として企業を評価してきたはずです。どこの企業の何にお金を払うかは「あなた」が判断できました。

●就職活動中:
就職活動でも、多くの人が企業を選んできたと思います。もちろん、企業から高く評価された人だけが入社することができますが、いまの有効求人倍率をみると、企業に”ちやほや”されたまま就職活動を終えた人も多いはずです。(※就職活動生に人気な企業に限定すると、求人倍率は逆転するというお話はまたどこかで。)

●入社後:
いざ入社すると、「あなた」が企業から評価される側になります。企業は顧客(や株主)からの評価をもとに方向性を決め、「あなた」はそれを担うピースとして、上司から評価されます。実力や実績がついて、どんな環境でも活躍できるようになれば、「あなた」自身も今の企業に残るかどうかを、他の選択肢と比較して評価できる立場になりますが、新人はなかなか難しいでしょう。

つまり、入社直後の新社会人はこのGAPに気づけるかどうかが重要になります。評価する立場から”評価される”立場に、いきなり変わる。これを知ることが「社会人としての自覚」の第一歩と言えるのではないでしょうか。

ビジネスは他者評価が全て

「時代が俺についてきていない」と言っているミュージシャンやラーメン屋をどう思いますか?自分らしく夢や理想を追い求めるのはとても素晴らしいことですが、会社員では周囲に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。ビジネスの場では、どれだけ良いモノを生み出しても、他者から評価されて結果(売上≒利益)を生み出さない限り、ビジネスを続けることはできません。先ほども書きましたが、企業は顧客(や株主)から評価され、会社員はその役割を果たしているかどうかを企業から評価されているのです。

ここでふと思うのが、「体育会は就職に有利」という神話というか思い込みというか、かといって堂々と否定する要素もない”何か”についてです。小島自身は体育会出身ですが、このフレーズに関しては否定派で、「目標に向かって、苦痛を乗り越えながら工夫や努力をしてきた人」が評価されやすく、体育会はエピソードとして上記を伝えやすいだけと思っています。

ただ、識学で「他者評価」の考え方に触れ、「【他者評価が絶対の世界で】目標に向かって、苦痛を乗り越えながら工夫や努力をしてきた人」が社会人になって活躍しているのでは?と定義し直しました。どれだけ良い選手でも、監督(=他者)に評価されないと試合には出られません。試合に出るための工夫や努力は、言い換えれば監督(=他者)に評価されるための努力そのものです。
さらに、得点や記録が数値化されてはっきり分かりやすい競技もあれば、演劇や合唱やフィギュアスケートなどまさに他者評価が結果にすら影響する競技もあります。こう考えると、後者のような経験の方が、他者評価に触れているという意味では、より社会に出て活かせる経験なのではないでしょうか。どんなに努力しても、他者評価が無ければ報われない。まさに仕事と同じだなと思います。

新人が企業や上司を評価することは、ガス抜き以上の意味はない

「うち(の業界)ってマーケットが小さくなっていて・・・」「上司が能力低くて話にならない・・・」これも色々なところから聞こえてきそうなセリフですが、新人(=責任がない人)の評価ほど無意味なものはありません。新人の「あなた」は、企業や上司を評価する判断材料を持ち合わせていますか?判断材料がない中での評価が正しいと言えますか?「あなた」は残念ながら企業の機能の一部であり、それが嫌なら自分の責任で評価される環境(フリーランスや起業)を選択しましょう。

新人時代の小島は、本っ当にお世話になったK部長に、

「経営層の決定に従うのが会社員だ。それが嫌なら自分で会社作れ。」

と関西弁で言われたことがとても印象に残っています。(本当に生意気な新人で申し訳ありませんでした・・・。)

無意味どころか、それに気づかずに発言していること自体が、視点の低い人というマイナス評価に繋がっているかもしれません。そして、意識が外に向いている時点で自身の成長は遅くなります。「自分の足りないところを知る→改善する→次の足りないところを知る→・・・」のサイクルに集中して、評価されるだけの結果を残すのが正義です。

ただし!セクハラ・パワハラなどのハラスメントは言うまでもなくNGです。そういった類のことは、従う必要は一切ないので、しっかりと声をあげて自分自身を守りましょう。

長くなるので【後編】に続きます。

思った以上に量が多くなりそうなので、いったんここまで。続きも近日中にアップします!

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