見出し画像

見えぬ こと こそ(『ゲド戦記』を観て)

映画館で「ゲド戦記」を観てきました。今映画館で過去の作品を色々公開してくれてるんですよね。ジブリ作品とても好きで、その中でゲド戦記は見たことがなかったから一回見てみたかったのでいい機会でした。

感想としてはストーリーはもちろん面白かったのですが、それよりも挿入歌の「テルーの唄」がとってもよかったです。
夕焼けと、風になびく草原と、唄うテルーの姿と手嶌葵さんの歌声。どれをとってもすてき。

で、ほんとに不思議だったんですけど、なんだかその草原の絵の中に自分がいるような感じがしたんです。夕方特有の涼しげな風、土が混じったような草の香りが、映画館の少し後ろの席に座る私の所までしてきて、私もテルー達とおんなじように端が見えないくらいに広がるひろーい草原の中に"居る"ような感覚になりました。
しかも、ただの草原じゃなくて、テルーたちが毎日家畜の動物たちと生きる"あの"草原。彼らが踏み回ったり、雨が降ってぐちゃぐちゃになる日もあるはずです。まさに生きている場所だったから、決してシンプルな香りじゃなくて、生(なま)の香りがしたんだとおもいます。
それは言い過ぎって思われるかもしれないけど、それは映画館でこの映画を観てから言ってください〜(笑)

ちなみに「ゲド戦記」のポスターにあるキャッチコピーって"見えぬものこそ"なんですよね。"見えぬもの"って色々あるけれど、見えぬ"こと"だったからこそ自分のこの感覚を大切にしていきたいなって思います。

あと、テルーの唄についてすこし調べ出したら止まらなくなっちゃって、今ちょっとずつ追求していることがあります。そのことももうちょっと考えがまとまったら話したいなって思ってます😊




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?