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直接的情報収集と“人”の重要性

◆メディアを鵜呑みにしてはいけない

日中関係が悪化した時に、日本のメディアはこぞって中国の悪い面を鬼の首を取ったよう取り上げます。
たとえば、香港で学生運動がおきて、中心地が占拠されたときも、日本では市民生活が大変だとか大騒ぎしていました。
でも実際は、区切られた一部地域の活動だったから、香港人の普通の生活には何も支障ありませんでした。

日本人って素直なので、メディアの情報を信じてしまいますが、現地に住んでいる友人・知人の生の声を拾うとか、ニュースを疑う姿勢が大切だと思います。

忖度についても、似たような素直さが発揮されているように感じます。
上司などの断片的な意見や雰囲気を信じて、あまり考えずに従うというか。
もっと自分の感情や直感を第一にして、多少KYだろうと、意見を言う方がストレスフルな日本のビジネス社会も変わってくるだろうと思います。
それには中国を見習う部分もあるのではないかと思います。

◆私は組織に馴染めない男

私にも組織に属した経験があります。学校法人やランドセルメーカーで働いていたので、忖度だったり根回しとか、上手に立ち回ることをある程度は勉強したつもりです。

でも、どうしてもそういう「組織」というものに馴染まなかった。
だから中国に行って上手くいったのかもしれないですが。

組織にいたころは、コミュニケーションだったり、社内の交渉などで苦労したし、ストレスもたまったわけですよ。

良かれと思って行った事が、ある人には苛立ちを覚えさせたとか。
みんなが笑顔になって、喜んでもらおうと思って企画したことに対して、「仕事が増えるだけだ、何してくれてんだ!」っていうのがあるわけですよ。

私は「どこを見て仕事をしているんだ、自分本位でどうするんだ。」と主張するわけですが、周りからすると「あいつは何か勘違いして、突っ走てる」っていう、空気になるわけです。

足の引っ張り合いというか、たとえ上手くいっても「上司が甘いから」と言うし、逆に失敗したら「ほら見ろ」ですよ。自分は当事者にならないで、横から見ていてコメンテーターするだけ、本当に無責任。
そうなってしまうのも、このコーチやコンサルタントとして仕事をするようになり、やっと最近少しずつわかってきました。

同じようなことは日本中いたるところで起きています。
あなたの周りの特別なことではない。
日本全国に講演等で行かせてもらっていますが、どの業種でも、多かれ少なかれそういう問題を抱えているんですよね。

結局は、経営者やリーダーの責任なんですよね。
社員教育をしてないし、前例主義を許してしまっている土壌を作ってしまっている。

だから、構成員同士が足の引っ張り合いをしていて、経営者や幹部が一枚岩になってない。
だからまあ、業績が伸びないよねって、思いますが。

これが中国だと、すぐ辞める、事業をすぐやめるというようなものすごいスピードで刻一刻と変化しているんです。それはそれで経営者やリーダーも大変だと思いますが。

結局は「人」。
トラブルが起きる原因はすべて「人」にありなんです。

そのことを理解してもらうため、今日も「若手社員のパフォーマンスを最大限に引き出す人材育成術」というタイトルで講演してきます。

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