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イエローサブマリン効果?

今回の話は、
たくさん旅行をして、たくさんのフライトを体験した私のごくごく一部の思い出話だ。

私が嫌いな航空会社は、
不動のナンバーワンで、アリタリア航空だ。

この航空会社は直行便という点しか褒められる所はないのだが、その日の私の座席も見事な有様だった。

まず、モニターが壊れてつかない。
(こんな事はもう当たり前なので前もってアマゾンプライムでダウンロードしまくっている。)

テーブルが壊れていて全開にするとお腹の所まで来る。
(私が太っているせいではない。と信じたい)

たまたまにしても不運だ。

ちなみにアリタリア航空は、機内食を温め過ぎているのか
カピカピのご飯と、極熱の容器で渡される。
客室乗務員はいないと思って挑んだ方がより喜びと満足感を感じられる。
そんな航空会社である。

もちろんこの日の私の不運はさらに続くのだが、
隣にはイタリア人と思われるカップルが仲良く座っていたのだが、到着間際に窓際に座っていた彼女の様子が非常におかしい。
顔が真っ青で気分が悪そう(さっきまで普通だったのに)
隣に座っている彼氏はあたふたで、いざとなったら頼りにならない感丸出しで彼女に何か問いかけている。

しかももう立つ気力もないのか、ぐったりと窓側に寄りかかっていて、片手にはエチケット袋。
気分が悪くても席を立つ事すら出来ないようだった。

そんな中、ここでもホントは無視していたいカップルの喜劇(いや、悲劇か)を、
親切な私が無視できるわけなく
お水もらってこようか?と言うと
苦しみながらも彼女の方がうなづいたので貰いにいってあげたのだ。
コップ一杯はなんだしなぁと思い二杯分持って行って彼氏に渡すと、お礼も言わずに受け取った。
なんか言えよと思いながらも眺めていると、その水を彼氏が飲み干したではないか。

おいおい、なんでお前が飲むんだよ。


そんでもって結局、他の席のエチケット袋まで回収しないといけない程彼女はグロッキーだったのだが、
その彼氏は何を思ってか急に
グロッキーな彼女に向けビートルズのイエローサブマリンを歌い聞かせ始めたのだ。

嘘だろ。なんだよ、その選曲は。

グロッキーな時にイエローサブマリンは鎮静作用があるのか??

それとも彼女のお気に入りの歌なのか??

どちらにしろグロッキーな時に彼氏の生歌なんか聴きたくないだろ

私は一体なんの茶番を見せられてるのだ、と思い

その後はそっと瞳を閉じました。

これも今では良い思い出、
2年前のとある日のお話でした。

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