BCIと人間拡張への未来について
BMI(Brain Machine Interface)については、過去も取り上げました。
Machineの個所をComputerと言い換えるときもありますが、あまり言葉の定義論は踏み込みません。
そんなニューロテック(またはブレインテック)で、面白い記事を見つけました。
要は、
人間はいずれは脳内にTipを埋め込んで直接的に通信を行うことで、より創造的な活動が出来るようになる、
という話です。
もちろん法律・倫理上の問題をクリアしないと普及には進まないと思います。
ただ、記事内で例示されていたとおり、整形手術も元々はガン手術から派生したものなので、あとは社会的受容なのかなとも感じました。
そして、必ずしも脳内に埋め込まなくても、既に商用である程度情報やりとりができるガジェットは出ているようです。
最近の記事でそのガジェットが紹介されており、ちょっとここまでコンシューマ向けも進んでいるのにびっくりしました。
見た目だけであれば、耳のヘッドセットに近いので、装着をすること自体に抵抗はないかなと思います。
ですので、あとは整形手術のように、徐々にその効果を広げていくプロセスなのだろうと感じます。
そのプロセスですは、個人的には、
かと推測しています。
ARとVRはもはや馴染みになったのですが、念のため違いを整理しておきます。
やはり慣れている物理現実から徐々に仮想現実(これも現実)に広げていくイメージです。
初めの段階にあたるARの普及には、やはりiPhoneに代表されるスマートデバイスになると思います。
iPhoneはある意味高機能なセンサーと見ることもできます。そして常に持ち歩くので、常にその信号を授受する仕組みとしては成立します。
装着型デバイスなら生体データまでとれるのでより理想ですが、まだ個人的には装着することにまだ慣れてないです。(あと充電のたびに付け忘れます・・・)
iPhoneの機能推移を整理したサイトを引用します。
上記機能に載っていない、iPhone12 Pro以降から登場した機能に、「LiDAR」と呼ぶ注目技術があります。
今はどちらかというと自動運転の基幹技術として紹介されることが多いですが、要は3次元認識センサーです。
こんな高機能な3次元センサーが既にiPhoneに搭載されているわけです。
学校の教室ぐらいの密閉空間であれば、iPhoneアプリ(中には無料版も)を使えばさくっと個人でも3次元モデルをつくることは出来ます。
こういったモデリング技術を使えば、物理現実に照らした個人及びグループ活動のハードルは下げることが出来ます。
まずはポケモンGOのようなAR型ゲームからはやっていくと思いますが、出力のインターフェースが整えば会社など共通の目的での組織活動に応用が利くと思います。(簡易なブレストとか)
ちなみにARゲームは、例えば下記映像のように既に実用間近です。
今後の布石として、生体データとしては、Meta(旧Facebook)やSNS写真アプリSnapが装着型デバイスの開発(または買収)を進めているのも有名です。
特にMetaの方針はまさに今の社会受容度合いを表しています。(企業ブランドの問題もはらんでいますが)
このように、物理現実内に慣れていくにつれて、次はその仮想現実への濃度がたかまっていき、VRの選択肢が増えて受容されていくイメージです。
まだ時間はかかるとは思いますが、振り返ると今当たり前のように使っているスマートデバイス(例えばiPhone)も、まだ出てきて15年です。
技術進化は幾何級数的に高まるという経験則は有名です。
それは我々自身すら想像できないほどのあっという間の現象です。
大事なのは少しでもいいので体験して自分なりにそのスタンスを決めておくことかなと思います。
今回のBCIガジェットも、機会があればぜひ試してみたいと思います。