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《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.47

課題5:
気軽に、楽しく、カウンセリングを受けたくなるコピー
・初めましての人は、誰よりも話せる人でした。

『気軽に、楽しい』。あらゆるサービス業に求められる2つのキーワード。これをカウンセリングに持ってきたことで、カウンセリングは広義のサービスに含まれることを確認させてくれている、と思う。

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『気軽に、楽しい』のこういう言い回しも、コピーでは、まあよく見かける。

○○○は、□□□でした。

主語部分と述語部分との意味のギャップにより印象に残す。こういう公文のコピーは、結婚式場、お葬式などのCMで、新郎と初めて会ったとき、式が終わっての帰り道など、回想するシーンで使われたりしている。よい印象を伝えるために、淡々としていながら祭りの後の名残惜しさのような情緒感を醸し出している。

でも、よく使われているということは、ある意味、マンネリの予定調和的な印象も漂う。個人的には、この公文がキャッチとして使われた時点で興味は失われています。

じーーーーと見つめていると、結婚相談所とか、ホストクラブ、キャバクラやスナックなどの接待を伴う飲食店とか、金融機関、保険関係、弁護士事務所、役所、投資・運用、タクシーなどの交通機関、魚屋・八百屋などの商店、(キリがないか、、汗)で使うと、違うギャップが醸されて面白いかも?! と思ったり。今回は、うまくまとまりませんね。(苦笑

このコピーも「どう言うか(How to say)」の検討をしてほしいと思います。事実はコピーの通りかもしれませんが、そのままだと耳に馴染みすぎていて興味喚起が弱い。同じことをどう伝えていくのか? 癖のあるコトバで煽るのか、それとも耳に残る言い回しにジャンプさせるのか、いくらでも方法はありそうです。

あとは、どれだけ「カウンセリング」の内容であるかを一文に染み込ませるか。今のままだと、結婚式場でも葬儀場でもキャバクラでも使えそうなので、「カウンセリング」に限定できる何かを足してもらえればと思います。

コトバは容易く変身する。変身することで、別のモノゴトを連想させないためにどんなコトバを足し引きするべきなのか。この塩梅こそ、作者の実力の見せ所になると思います。


※コピーの版権・著作権等の使用に関する権利は、静岡コピーライターズクラブに帰属します。
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