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働けない同僚を上司になんとかさせる方法

 職場の規模がある程度大きくなると、必ず”働けない人”が出てきます。元々立派に働いていたにも関わらず、ある時を境に働けなくなってしまうのです。理由はいろいろあります。「評価制度が変わった瞬間についていけなくなった」「上司とそりが合わなくなった」「導入したITツールを使いこなせない」「家庭でトラブルが有った」などなど、例を挙げたらキリがありません。そんな人が同僚にいると、こちらのパフォーマンスにも影響してしまうので、何とか立て直したいのですが、なかなか上手くいきません。本日はそんな内容です。

 理由は何であれ、働けない人が居たら正しく働くようにしてあげるのがベストです。ドラスティックな人事を行う外資系企業なら、サクッと配置転換したりクビにしたりできるのでしょうが、良くも悪くも日本的文化を持っている企業には抵抗があると思います。なので再教育するしかないのです。一般的には相手が新入社員でもない限り、担当者を育てるのは組織職の仕事です。例えば人生に疲れてしまった50代の社員を30代の同僚に再教育させるなんて事をしたら、尊厳を損なわせてしまうので余計なトラブルが発生してしまいます。このため、基本的には働けない人の再教育は組織職が責任を持って行うのが筋です。

 ですが、ここに落とし穴があります。その肝心な組織職の人には、「教育」のスキルはあるかもしれませんが「再教育」のスキルは無いのです。理由はシンプルで、これまで頑張って働いていた人が何かしらの理由で突然働けなくなるケースは、増えてきたとは言えまだまだマイノリティだからです。また、働けなくなった理由によって対処方法は違ってきます。働けなくなる理由は多種多様なので、それらに合わせた再教育をマニュアル化するなんて不可能なのです。

 なので一部の組織職は働けない人への再教育を他の部下にやらせようとするのですが、これは絶対に断るべきです。前述の通り、余計なトラブルを起こしかねないですし、何より働けない人を再教育することは評価されません。なぜかと言うと、組織職は働けない人が部下にいると言う事を自分より上の組織職に隠すからです。理由はシンプルでバレたらマネジメント能力を疑われてしまうからです。なので会社全体では働けない人なんていない事になっています。このため、もし貴方が頑張って働けない同僚を再教育して立派に育て上げたとしても、その成果はなかった事になるのです。苦労して再教育しても評価されないなんて残念極まりないですよね。

 このため、働けない同僚がいたら、組織職に再教育をさせるのが絶対的に必要なことなのですが、大変な事だと分かっている組織職はのらりくらりと再教育をかわし続けます。そんな時に効果的な方法が本日紹介したい内容です。以前、このようなツイートをしました。

 同僚の働きぶりに困っていると組織職に相談しても、相手は動いてくれません。適当なタイミングで他の部署に異動させれば良いと思うだけです。次の異動が仮に半年後だとしても、残り半年もの間働けない人と一緒に働くのは相当なストレスですよね。なのでそんな時は「困っている」という表現ではなくて「心配だ」という表現で組織職に相談するのです。

「最近仕事の品質が悪くなった、心が病んでいるのかと心配だ」
「忘れ事がとても多い。変な病気になっていないか心配だ」
「活気が全く感じられない。下手な事件を起こさないか心配だ」

 こんな相談を部下からされたら、組織職は動かざるを得ません。なぜかと言うと、もし万が一働けない人の身に何かあったら、過去にあった事を徹底的に調査されるからです。その調査の中では必ず「他の部下から『心配だ』という相談を受けた」という事実が明るみになります。そうなったら最後、当然組織職の立場は失いますし、下手したら会社にいる事すら許されません。

 はっきりと言ってしまえば、このテクニックは上司の立場を逆手に取った少しずるいやり方かもしれません。ですが、元はと言えば本来組織職が自ら改善を図る事をサボろうとした事が原因なので、そこは因果応報だと割り切って良いと思います。一番大事なのは自分の人生です。自分の人生で不要な苦労をしない為に、無駄な努力をしない為に、組織職の人にはきちんと働いてもらう事が大事です。


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