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洞察するときにはクリティカルシンキングを使う

今回は、クリティカルシンキングと洞察について書きたい。

他者の意図を洞察せよということは多いがやり方が分からない人も多いだろう。

例えば、オフィスで上司から「今日、暑くない?」と言われたら、どんなことを考えるだろうか。

1つ目は、「なぜ」である。「なぜ、自分に向けてそんなメッセージが発信されているのか」。これを自問自答する。そうすると、「特に意味はない単なる世間話」「共感を求めている」「暑さに対処してほしい」といったさまざまな可能性が考えられる。もちろん、正解のない妄想であり、バイアスが入るものだが、思考しない人は意味がないものとしてスルーしてしまう。

2つ目は、「だから?」である。仮に1つ目の問いについて、「暑さに対処してほしい」が答えだと思ったとしよう。その際に相手はだから何をしたいと思っているのだろうか。

「気候を変えてほしい」「どこか涼しいところで仕事をしたい」「スーツを脱ぐべきか」「涼みたい」など、色々なことがまたしても考えられる。

3つ目は、「どうすれば?」だ。仮に、「涼みたい」だとしよう。そうしたら、「クーラー入れましょうか」「冷たいお茶がありますよ」など、色々と働きかけようがあるのではないか。

そもそも「期待を満たす」ことは前提であるが、その際に勝手に判断して「アイス買ってきました!」は悪い忖度になるかもしれないし、今どきそんなことを求める上司はいないだろう。

例が悪かったかもしれないが、そうした際に、「冷たいものを買いにいきますけど、何か買ってきましょうか」と働きかければ「いいよ、いいよ、ありがとう(でもわかってるな)」という話になる。

洞察とは、発言や態度などの相手が発信するあらゆる情報を知覚することと、その情報の裏にあるであろう真意を、自分の頭の中で、もしくは質問を通じて可能性を考えることだ。

洞察は行動につながる。逆に洞察なき行動は無駄撃ちになるし、行動しないことは結果を生まない。洞察して、合意を取り、行動することが良い結果につながる。

これらで使われている、なぜ?だから?どうすれば?がクリティカルシンキングにおける問いなのだ。

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おっと、表題のクリティカルシンキングや、問いについて書いていなかったので、過去エントリをシェア。

▼クリティカルシンキングについて

▼問いについて


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