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マインドワンダリング-講義はなぜ伝わらないか②

今回は前回の続きだ。

集中のデメリット

集中せよ、そう言うことは容易いが、集中にはデメリットもある。

集中とは中心に意識を向ける代償として、周辺視野を狭くすることである。この逆にマインドワンダリングがある。モンキーマインドともいうらしい。

講義が伝わらない理由の2つ目はこれだ。講義内容をトリガーにマインドワンダリングが起こる。だから伝わらない。

マインドワンダリングとは

マインドワンダリング(mind wandering)とは、マインドがワンダリング、つまりさまようことだ。教え手からすると全く歓迎されない。いわゆる「ぼーっとする」ことである。

ADHDの特性的な文脈で語られる文献が多く、僕自身もこの言葉を発達障害関連の文献で見つけたが、かなり汎用的に使える言葉だと思う。

実は学びに必要なマインドワンダリング

ところが、実はこのマインドワンダリングが学習のまさに美味しい時間なのである。

僕は1-2分何かを見聞きすると、耽ってしまってその後の話は聞いていない状態になることが多い。例えば、一つノウハウを知ると、それがどう使えるかなということを考え始め、続きの話は聞いていない。まさにマインドワンダリングだ。一方、聞けたことへの理解は少しばかり深いと感じる。

講義はマインドワンダリングを許容しない

一対多の講義はマインドワンダリングを許容しない。耽りがちな人にとっては耽溺できる時間を確保するために、一時停止や聞き直しが欠かせない。

もしくは空気を読まずに、バンバン講義を中断するかである。

今週帰省して、小6のときの林間学校の日記をみたら、校長に凸している自分の姿があった。高校のときも質問で授業を中断させまくっていた。これは、性格特性によるものだが、これを普通の若者はしてこない。

オンラインのアーカイブはマインドワンダリングしがちな人には良い

オンラインの動画はある意味ではマインドワンダリングしがちな人には良い。マインドワンダリングし始めたところから再開できるからだ。リアルタイムだとそうはいかない。

逆に、思索が済んでいるので、事例は不要なので早送りしたくなる。僕の講義や書き物ではあまり事例がないのはこういうのも影響していると思うので、意図的に事例をいれたりする。

講義は、そのリアルタイム性のために伝わらないことがあるのだと思う。

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以下でマインドフルネスと比べてみました。


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