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HPIでは成果と結果をどう定義するか-成果と結果(2)-

成果と結果の違いについて書いた。

後半でHPIについて書いたあたりで長くなりすぎたので、今回は、HPIで使われる用語「Result」と「Accomplishment(=Outcome)」、「Output」について書きたい。

※HPI(Human Performance Improvement)って何?という方は以下をざくっとみてほしい。

HPIでは、ビジネス観点で「どうやったら成果がでるのか」を起点に様々な観点から考える。

僕は、パフォーマンスコンサルティングの文脈からHPIの概念を知ったが、OD(組織開発)との線引はなかなか難しいと思っている。ここはいつか書きたい。

ResultとAccomplishment

前回、成果と結果の話をした際に登場しなかったのがこの2つだ。

Resultは「組織」の目指す最終成果を指す。これに対して、Accomplishmentは、Resultのために「個人」が目指す成果を指す。(Outputと対応させてOutcomeと呼ぶこともある。)両者は連鎖していて、個人のAccomplishmentは組織のResultに繋がる。両者とも「成果」だから、目標の達成が意識されていることはわかるだろう。

両者の違いは「 」をつけた通り、組織と個人の違いとして理解しておくとよいだろう。

アウトプットとアウトカム

Accomplishment/outcomeのためには、(偶然とかを加味しなければ)行動が欠かせない。「行動」のことをBehaviorと呼ぶ。

もちろん、Accomplishmentは単一の行動で実現できるような粒の小さいものではなく、複数の行動の集合によってなされるものだ。では、一つ一つの行動の結果をなんと呼ぶのか。これがアウトプット(output)だ。良い結果と悪い結果が折り重なり、最終的に目標とのギャップが埋まれば成果となるわけだ。

だから、behaviorとはinputにあたるため、そう呼ぶこともある。

まとめ

逆から書くと、日々の様々な行動(Behavior)がアウトプットにつながり、アウトプットが折り重なり、個人の成果(Accomplishment/Outcome)につながり、それがひいては組織(会社やチームやプロジェクト)の成果であるResultになるのだ。

英語だとややこしい概念も、日本語の意味をうまく介すと多少なりともわかりやすくなるのではないかと思う。

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