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【図解ホテル】色んな客室をとことん図面化して比較してみた

今日はホテルの客室について。

自分自身、
設計をやってきたにもかかわらず
ホテル業界とは縁がなかったので
ほぼホテルの設計については
無知の状態であった。

まず勉強せねば、、、
となり色々ホテル設計のまとまってる
書籍などをさがしてみるも、
ピンとくるものがない。

特定の施設をフューチャーした
雑誌などはあるのだが、
様々な施設を
横断してまとめている本がない。

(気付いてないだけかも)

ないなら自分で調べてみるかと思い
まずは商品の基本である
客室のリサーチを行ってみることに。

訪れた施設を記録に残すことで、
自分の空間ノウハウのストック
になることも考えながら。

▼1.どんな場面で起こりうる問題?

学びはじめの私のように
「知らないから、まずざっと色々知りたい。」
という時。

もしくは、
新規開発の初期段階で
レイアウト検討している時。

今ある施設に対して
類似の規模の施設と見比べ、
様々な改善を図るのも
良いかもしれない。

▼2.当たり前の認識は何か?

ホテル実務設計の場合
新規開発や改修案件など
計画の最初の段階においては、

下記のnoteでも
記載したように

部分から考えるのではなく
建物全体を
どう割り算していくか

という流れになるのが
基本になってしまう。

べつに間違ったことではないが
部屋の生活や具体的な
イメージはなされないまま
規模感と部屋数を
おさえるところからスタート。

本当は部屋の間口や奥行きだって、
工夫次第で色々できる。

まだ行ったことはないのだが、
MUJIHOTELのこの部屋なんか
かなり極端な間口と奥行。

MUJI HOTEL GINZA HPより抜粋

こんなのもアリなのね、、
ここ指定で宿泊してみたい。

▼3.解決のアイデアは?

 ▽プランを作成する

施設を簡易プランとして
一覧化し比較できるようにする。

方法としては

細かい寸法はとりあえず無視。
寸法自体も細かいことは気にせず。
部屋の内寸だけざっくり
抑える。

ベッド寸法は各ホテル商品として
公表しているので後で検索可能。
(その場で測ってもいいけど)
・奥行は1950〜2050
・幅はシングルなら1200〜
・ダブルだと1400-1600
・キングは1800〜
などなど。

水回り(トイレやシャワーなど)
は結構既製寸法があるので
細かく測らなくても
写真から後でおこせる。

それくらい現地で調べておけば
あとは撮った写真と見比べて
ラフプランは案外作成できる。

よって、
細かい寸法や
家具・水回りのバランスは
大体の参考にしかなりませんが、、、

ガチで実測していて
すごく勉強になるのは
こちらの本。


ここまでその場で採寸し
スケッチ化できるのは
ものすごい体力...

好きなホテルにとまって
ずっとスケッチし続けるのも
悪くなさそう....

今回はもっと横断的に
色んなホテルを
ざっくりみてみようという
イメージである。

 ▽プランを一覧化する

作成したプランを整理する。

とりあえずは面積別に並べつつ
入り口を同じ向きにして
イメージしやすいよう整理。

下段は一番オーソドックスなスタイル。
入って廊下、脇に水回り、
奥にベッドルーム。

上段にはそうでないタイプを
レイアウトしてみている。

少し拡大するとこんな具合

限られたスペースを
うまく活用しているものや
変形の部屋でもうまく
スペースをまとめられていたり。

▼4.まとめと今後

実際自分が訪れた施設に対して
図面化をしているので、
自分の中での感覚値として
様々な発見があった。

今回はまだまだ途中段階であり、
これ以上の分析を言語化していないが
継続して整理を続けようと思う。
(ので、まとまってない)

プラン構成による
体験の違いをみつけたり。
もう少し具体的な寸法関係をおさえたり。

それでもまだ建築単体での
比較でしかないような気がするので

運営やセールス面、
マーケティングの観点など
異なるパラメータも視野にいれていくなど。

また次回。


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