見出し画像

実家がなくなる時

今日、オンラインで打合せをしていて
たまたま、その相手の人のお母さんがいらして、
その場で、ご挨拶をさせていただいた

とても感じのいい人で、
娘の幸せを願っている感じがめちゃくちゃ伝わってきた

いいなぁ
お母さんって
思わず思ってしまった

私は6年前に母を亡くしている
なので、母の温かさはもう感じることが出来ない

最近の実家は
父の用事をしに行く場所となってしまった

昔の実家は、美味しいご飯が食べられたり
ゆっくり甘えられたり出来る場所だったなー

母の作るロールキャベツが大好きだった
夕食後、他愛もない話を母とするのが楽しかった
いつもふかふかのお布団を用意してくれて
いい匂いのあたたかいお風呂が沸いていた

家族の誕生日会や節分、クリスマスなど
いろいろな行事をみんなで過ごし
行事ごとに食べるものが決まっており
家族なりの行事の過ごし方があった

母がいなくなってからは
家族の誕生日のお食事会だけはしていたが
それ以外は一切なくなった

そう思うと、私の場合、母がいなくなって
実家がなくなった感じ

自分が子供時代、当たり前にあった実家

大人になって、実家を離れてからは
より有難みが増した
色々してもらっていたことに気がつき
親の有り難さを思い知った

いつまでも帰れる
安心出来る場所だと思っていた

だけど、少しずつ親が歳をとり、
少しずつ実家の形が変わっていって、今に至る

安心しに帰る場所はもうなくなって
私の居場所は、今の自分の家だけ

自分の家を持ち、世帯が別れたのだから
当たり前と言えば、当たり前なのだけど

やっぱり少し寂しい…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?