見出し画像

元乃木坂46高山一実さん執筆の『トラペジウム』を読んでみた

ドラマ『アイドル失格』にエキストラ出演することになり、12時間拘束という長丁場なので時間つぶしのために本を購入することに。

撮影現場に通信機器を持ち込むのは多分良くないだろうな〜というか、良くない程度で済めばいいけど、おそらく厳格に禁止されてるんじゃないだろうかと思い、電子書籍ではなく紙の本を持って行くことにしました。(禁止されてなかった)

手に取ったのはアイドルつながりで乃木坂46 一期生 高山一実さん執筆の『トラペジウム』。
結局ドラマの撮影時間は12時間もなかったので全然関係ないタイミングで読むことになったけど、とりあえず読破できました。

しかし、正直言って主人公の行動が淡々としすぎてて共感できないまま読み終えてしまいました。

こういうのって最初は「この人はどんな性格なんだろう?」と思える登場人物でも読み進めていくうちに生い立ちや人となりが見えてきて徐々に愛着が湧いてくるものだと思ってたんだけど、最後まで愛着が湧かないままだった。

別にキャラに共感できることが名作の条件ではないので、共感できないならできないなりに「この人はこういうことがしたかったんだろうな〜」とか「まあ人それぞれの考え方があるよね〜」と腹落ちする部分があるならいいんだけど、心情の掘り下げが少なかったからそれもなし。
主人公は自らの目標のために周りの人間を利用しながら淡々と突き進んでいくんだけど、若さゆえなのか、元からドライな性格なのか、それとも両方なのか。どういう人なのかよく分からなかった。

起承転結の「転」でもう一悶着くらいあるのかと思ったけど特になくて、次がエピローグなのか、と思いつつ終了。
結末はちゃんと伏線回収できててよかったし、題名の通りキラキラと輝くような、未来に希望が持てる終わり方だったんだけど、そこに至るまでの展開があまりにもはしょりすぎじゃないだろうか。

せっかく青春小説を読むならベタな展開が好きです。

今回エキストラとして参加したドラマの原作『アイドル失格』もアイドルに関する小説だけど、こちらは瑞々しくて甘酸っぱい青春ストーリー。
推しアイドルであるNMB48安部若菜さんが書いた作品だから神格化してるとかではないけど、やっぱり面白かった。

次のnoteには『アイドル失格』の感想も書いてみました。


この記事が参加している募集

#恋愛小説が好き

4,978件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?