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ファッシア瘀血から身体を診る・クリニック診療案内

 最近ブログを読み始めた方から聞かれたのですが、ファッシアや瘀血、サプリメントなどについて書いているかとおもうと生化学などにも言及していて、先生の専門は何ですかという質問を頂きます。面倒なときは内科の専門医なので「内科」ですと答えるのですが、クリニックの受診を考えてくださっている方も読まれているかもしれませんので、最近の知見と合わせて説明してみたいと思います。

 統合医療をキーワードにこれまで説明してきたのですが、最近はもう少し具体的に「ファッシア瘀血」をキーワードにしています。そのために「臨床ファッシア瘀血学」の記事を連載しています。いわゆる神経痛などと称されて疼痛の原因となっている「ファッシア」の病変と、従来より東洋医学の慢性的な病因として名高い「瘀血」を合わせた概念です。中医学的には「気」と「血」の病変としてもよいでしょう。これを「臓器」の視点とします。つまり身体のあらゆる臓器へ気血が円滑に運ばれないマクロの病態です。

 次は、生化学的な回路(とくにエネルギー代謝)において、円滑に必要な反応が生じない状態。つまりミクロの細胞内部において代謝が円滑に行われていない状態を想定しています。これをミクロの「細胞」の視点とします。具体的にはサプリメント等を用いて適切に補充していく方法論です。

 そして最後はさらに微細な世界、「量子」の視点です。具体的にはファッシアをはじめとした細胞膜周辺の水分子の状態の量子的な調整です。これは少し難しいのですが、秩序化された水ともいえるレメディによる治療法としてのホメオパシーに代表できます。

 ここまでをまとめると(1)量子レベル(2)細胞レベル(3)臓器エベル、という感じです。これらの流れをスムースにすることで機能的ないしは器質的疾病状態を治療していこう、という考えが当院での治療法の中心となります。
 一般的には、漢方薬とか、ホメオパシーという治療法の名称によってご案内するほうが理解しやすいのですが、私がいろいろな方法論を渡り歩いてきてしまったため、多彩な方法論を統合的に用いる方針なので説明すると複雑になってしまうという事情があります。

 方法論別に記載すると以下のようになります。
(1)ホメオパシー・エネルギー医学的アプローチ
(2)サプリメント・栄養・生化学的アプローチ
(3)鍼灸(刺絡)・ハイドロリリース・漢方薬・整体などの身体アプローチ

 (1)~(3)のあらゆるレベルで、自由電子や代謝過程、さらには血液や体液などの流れがスムースでないと、どこかで「渋滞」が生じてしまいます。渋滞がひどければ、そこに病理産物が生成されてしまうかもしれませんし、さらには、そこをスキップしてしまうかもしれません。これにより血液・栄養の供給がされなくなります(脱毛などがその好例でしょう)。そしてその経路が短絡されることで、「縮退」現象が加速することになります。こうした生体における縮退をいかに回避するかが大きな診療の目的でもあるのです。 
 従来の「診断名」を超えて、不調そのものを改善していくことを当院は目指しております。

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統合医療の考え方活かし方―新しい健康デザインの実践
小池 弘人 中央アート出版社 2011-07T

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