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The pen is mightier than the sword

ロシアのジャーナリストであるナワルヌィが死んだ。二〇一二年に再び大統領の座に返り咲いたプーチンへの求心力が余りに強いが為に、議会制民主主義国であるにも関わらず、命を狙われ、収監中に死ぬ羽目になったのは、戦中の反省を踏まえて一色に染まる事のない現代の日本とは様相を異にしているが、これは大陸国と島国との気質の差異も関係しているように思う。日本は英国に似て、社会階級・階層が多様で、また実の所、収入だけでclassが定まるというような単純な話でもなく、複数のソーシャル・コンテクストが共存する怪奇の島である。私のような島国の人間の目には、ロシアもウクライナ等の旧ソ構成国は、良くも悪くも平明に映る。
日本にせよロシアにせよ老人支配が長く、社会への悪影響が余りに大きい。幸いな事に日本国においては、集会、結社及び表現の自由と通信の秘密が憲法にて保障されており、情報の発信も現政権の批判も社会的に許容されている為、危険性がなく命を奪われる事も危害を加えられる事もない。社会内の同調圧力を打ち消すのは非常に簡単で、直接行動をするだけで良い。ことばによっても社会は変革可能であり、現代ではインターネットの活用が最もコストと時間が掛からず、参入障壁が低い。無論、非対面だけでは不十分であるのは言うまでもないが、オンラインとオフラインをハイブリッドに利用する事で、政治・社会への影響を及ぼす事が出来る。現下、自民党と公明党による長期政権が揺れ動いているが、この機に私たちは全力を挙げ、旧態依然とした政治を終わらせる必要がある。

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