見出し画像

HSPリーダーの頭の中

わたしは、他人に意見を言う、お願いをする、指示する、これらがあまり上手くない。

シンプルに言うと、「自分が思っていることを他者に伝えること」が苦手だ。

だから、noteも、何か書きたいような気がしつつも、いざPCに向かうと言葉が出なくなっていた。何か書けても、どこか自分の心とズレているような気がして公開せず終い、なんてテキストが幾つかある。

だけど、HSPとして人生を生き直している(大袈裟な表現だけども、わたしは今この地点にいると思う)わたしの大きな願いは、「わたしはこうしたい」を他人にも、そして何より自分にも胸を張って言えるようになること。

一部の友人には結構言えたりする。
外でのストレスを全て流しきりひとりで過ごす休日には、心の声がよく聴こえるようになった。
だけど、ひとりひとり違う価値観や気質を持った人たちが集まる職場という環境では、そうもいかない。
特に、人の上に立つ立場になってからは、上からも下からも、人々の意見を聴くことがマストな仕事になり、自分の思いは埋もれてしまうことが多い。

ちなみに、人の上に立っている、と言ったものの、そんなつもりは微塵もない。わたし自身はみんなを引っ張るタイプのリーダーではなく、裏方であり引き立てる役であり、ただの調整役だと、小さなポリシーを持って仕事に臨んでいる。 

だけど、組織の中にいると、それだけではダメなんじゃないかなと弱気になることが結構な頻度である。
むしろ、毎日、打ちのめされて、負けて帰ってくる。
わたしを打ちのめし、負かすのは、紛れもないわたし自身だ。
だから、いつも「ここはわたしがいるべき場所ではないんじゃないかな」という考えがふわふわと頭のどこかに浮かんでいる。

願わくは、ひとりで仕事したい、と思うけど、あいにくテレワークでは出来ない仕事だ。

「うまく伝えられない」と落ち込むときに、思うことは、自信が持てなくて人にはっきりと意見を言えない、相手の事情ばかり考えている、どう思われるか気になってしまう、といったところ。

こんな引っ込み思案なHSPが管理職をやっているわけだが、いっけん大人しくて貧弱なわたしがこうしていこう、と決めていることは、

人の意見をよく聞く(聞きすぎちゃうのは欠点かな、と最近思う)。
部下の負担を考慮する。
トップダウンじゃなくて、職員ひとりひとりの強みを生かしての采配をしている…というか、したいと思っている。
みんなの「こうしたい」を大切に、それを実現できる環境を作りたいと思っている。

我ながら、他人の事ばかりだなぁ、と思う。
でも、これは本当は自分に対しての思いであるのだと、最近自覚してきた。

仕事をしていると、「自分はこうしたい」は思考の中で埋もれてしまう。
でも、昨日は、忙しく、周りの言葉がうるさい中で、「埋もれていて出てこないなぁ」と自覚することは出来た。
前はそれすら出来ず、「ああしなきゃ、こうするべきなんだ、あの人がこう言っている」で頭がいっぱいだった。

進歩だ。

今の職場がわたしにとってベストではないのだろうけど、その今をめいっぱい感じて出来るだけ楽しんで、数ヶ月後、1年後の自分の糧になりますように。いや、必ず糧にしよう。

画像1




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?