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台湾のおすすめ絶景スポット!象山から台北101を美しく撮影する方法

こんにちは、アマチュアフォトグラファーの神野拓海(こうのたくみ)です。

先日、台湾へ旅行に行ってきました。
自然風景・都市景観・ストリートスナップなど、台湾各地を巡りながらさまざまな写真を撮影しました。

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中でもこの写真はお気に入りの一枚です。
ここは台湾を象徴する近代建築"台北101"を中心に、台北の街並みを展望できるスポットです。観光のメジャースポットではありますが、具体的な撮影プランについて解説をした情報はあまり見かけませんでした。
そのため、この記事では撮影における具体的な注意事項をふまえた解説をしたいと思います。

解説内容は主に以下の通りです。
この記事の内容を参考にすれば、きっとあなたも素敵な写真が撮れるはず!?

▼撮影スポットとアクセスについて

目指す目的地はズバリ、象山摂手平台です。

展望台へのアクセス方法はいくつかありますが、最も分かりやすくて簡単な方法は象山駅から徒歩で向かう方法です。
①赤いラインのMRT信義線・象山駅に到着したら、2番出口を出る
②出口正面にある象山公園に沿って、脇道を直進する
③600Mほど進むと、象山親山歩道入口に到着する

ここまで来れば、あとはひたすら階段を昇っていくだけ!
登山時間は20~30分程度。傾斜は急ではありませんが、蹴上が低いため大人にとっては昇りにくいです。途中に休憩用のベンチがありますがトイレはありません。駅からの道中にある公園の公衆トイレで用を済ませておくことをおすすめします。

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▼撮影に使用した機材の紹介

・カメラボディー:SONY α7Ⅲ(ILCE-7M3)
・レンズ:FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G
・三脚:Manfrotto トラベル三脚 Element スモール アルミ 5段

▼+α 持っていくと便利なもの

・飲み物:登山道入り口に飲み物を販売するお店がありますが、展望台に自動販売機の設置はありません。
・虫除けスプレー:展望台周囲はかなり蚊がいます。撮影中はじっとしているため、気が付いたらあちこち虫刺されだらけ!なんてことも・・・
・ハンディライト:夜景撮影の場合、暗く不安定な足元を照らすのに役立つでしょう。(スマートフォンのライトで代用可)

▼撮影データ/カメラ内設定について

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記事トップの写真の設定は以下の通りです。
露出はマニュアルモードで設定し、カメラは三脚に固定しています。

 <Mモード>シャッタースピード:1/50 F値:9.0 ISO:100
 ホワイトバランス:5800K
 ドライブモード:セルフタイマー5秒
 手振れ補正:オフ
 レンズ焦点距離:40mm
 撮影日時:2020年2月12日17時03分(=日の入り40分前)

◆撮影時の注意点
三脚撮影での一般的注意事項ですが、ぶれ防止のためにセルフタイマー機能かレリーズを利用してシャッターを切るようにしましょう。
また手振れ補正がオンになっていると誤動作の原因になるため、三脚撮影中はオフにしましょう。撮影終了後はオンに戻すことを忘れずに!
三脚は太い方から伸ばし、しっかりと広げ、カメラ台が水平になるように高さを調整しましょう。

◆なぜこの設定で露出を組んだか
まずISO感度はなるべく高画質で撮影したいためISO100に決まります。続いてF値は、シャープな写りとパンフォーカスを狙ってF9~F13に設定。そしてシャッタースピードはヒストグラムを確認しながら空の色が白飛びしない程度の明るさを目指して適宜調整をしました。※今回はRAW現像処理前提のため、撮影段階ではアンダー気味に設定しています
*F値は大きくしすぎると回折現象が生じて解像度が落ちる可能性がある
*RAWデータはハイライトよりもシャドウ側のデータの方が残りやすい

▼RAW現像について

撮影した写真を"現場で自分が感じた印象に近づけるため"にRAW現像という後処理があります。今回の写真ではAdobe Lightroomというソフトを使用し画像を仕上げています。

どういった現像をしたか解説する前に、まずは現像前の写真を見ていただきましょう。

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これがRAWデータ撮って出しの状態です。ここから①明るさ(コントラスト)②彩度③変形の主に3項目をいじっていきます。

無題

・色味を強調するためプロファイルをAdobe ビビットへ変更
・明暗さをつけて立体感を演出するためコントラストをプラス補正
・空の色を出すためにハイライトをマイナス補正
・雲の白さや建物に反射する光は明るく綺麗に見せたいので白レベルはプラス補正
・コントラストが付きすぎて黒つぶれしたところをおこすため黒レベルをプラス補正
・空のグラデーションを強調するため自然な彩度と彩度をプラス補正

無題3

・変形ツールのUpright機能を利用してパースを補正する

~切り撮るのは一瞬、残る思い出は一生。

この記事が今後象山を訪れる方々にとって有益な情報となり、活用していただければ幸いです。素敵な思い出が、綺麗に残りますように・・・

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