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「ジョブ型」への移行の中で。

ジョブ型雇用における落とし穴

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「ジョブ型=スキル重視」
という考えから、成果を出すためには「資格」や「専門スキル」を身に付けたらいいと思うかもしれません。

しかしそれらの資格やスキルは時代共に陳腐化する、新しいスキルが必要になる、といった状況になります。
下記の記事では、LinkedInの村上さんがこのようなことを仰っています。

基本的には、スキルって5年で陳腐化すると言われているんですよ。そういう研究もあるほどで、残念ながら、ずっと通じるスキルというのは基本的には存在しないと思っていたほうがいいです(笑)。

具体的な例を挙げると、2,3年前に動画編集が盛り上がりました。
けれどもTikTokやInstagramなどで簡単に動画を編集できることや、簡単にいい感じの動画を編集できるアプリの台頭、YouTubeなどで無料で学ぶことができる、といったことから動画編集のスキルは陳腐化したように思います。

 このように、「ジョブ型雇用の流れ=何かスキルをつけよう」という考えは少し短絡的なのかもしれません。

ハードスキルとソフトスキルの違い

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スキルには「ハードスキル」「ソフトスキル」の2種類があります。

「ハードスキル」
評価基準が明確なスキル
具体的には、TOEICのスコアや弁護士・会計士などの資格、大学や大学院の学位、プログラミング、英語など。
「ソフトスキル」
定性的なスキルで、明確な評価の基準が存在しない。

コミュニケーション能力やリーダーシップ、ファシリテーションスキル、問題解決能力など、内面的な性質に根づいたスキル

LinkedIn村上さんはハードとソフトどちらが大事か?についてこのように答えています。

「学生はどちらを習得すればいいか?」と問われれば、私はハードとソフト両方を理解した上で「働く上で、どういうスキルが必要になるんだろう」という意識を持ちつつ、体験する機会を得ることが大事になると思います。

つまり、ジョブ型において多くの人は「ハードスキル」を重視しますが、実際にはこの2つをバランスよく兼ね備えておくことが重要だそう。

あえていうならこの2つのスキル

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早い段階で自分の好きなことが見つかって、そのスキルを自ら伸ばしていけるのが理想。けれどもほとんどの人は見つけることができません。

そのような状況で、とりあえず身につけておいた方がいいスキルは何かというと、ポータブルスキルといわれるもので、具体的には2つ。

・文章を書く
どの局面においても使えますので、どこに行っても役に立つ。
・英語
世界は英語で動いていて、どこにいっても通用するスキル。
https://logmi.jp/business/articles/323566 より

スタンスは陳腐化しない

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昨今、ITに関心が集まりAIや人工知能、DXなど様々なトレンドがあります。
そのようなトレンドのかっこよさ、煌びやかさから、これらのスキルの獲得を目指す方が多いかもしれません。

もちろんこのような高度なハードスキルを身につけることはすごく重要なこと。けれども実際のビジネスの現場では、耳障りの良い机上の空論よりも、SNS映えするキラキラ感よりも「ことに向き合うスタンス」が求められるという。

結果が出ようが出まいが、愚直にやり続ける人の方が信頼も高まりますし、結果が出てもマジメに取り組むスタンスは、時代の変化にも強いです。
僕がこれまで見てきた若手の中でも、「続ける」ことができない人は多かったですし、逆にそれができる人は他の仕事でも確実に成果を出せるようなビジネスパーソンとして成長していました。ウサギとカメでいう、カメ型のスタンスは、どの組織でも求められます。

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まとめ

ハードとソフト両方を理解した上で「働く上で、どういうスキルが必要になるんだろう」という意識を持ちつつ、体験する機会を得る。
常に学び続ける姿勢・自走力・持久力といったソフトスキルは陳腐化しない。ハードスキルを身につけるためにも重要な土台となる。どんなビジネス現場でも活きる。
時代遅れになるのは人間そのものではなく、人間の思考モデルだ。ドードーは飛ぶことを学習できなかったが、私たちは学習によって考え方を変えること、新たな思考習慣を身につけることができる。思考モデルを更新することで、再起力と心の余裕が生まれ、時流に対する自身の妥当性(レレバンス)を高めやすくなる。


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