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【超短編戯曲】秋休みくん(300字)

春休み「もうすぐ冬休みだね。」

冬休み「楽しみだ。」

秋休み「あの前々から思ってたんですが、休みを少し分けていただけないでしょうか?」

冬休み「秋は過ごしやすいから。」

秋休み「そんなこと言ったら、春休みはどうなるんですか? 私に引けをとらないくらい過ごしやすいじゃないですか?」

春休み「確かに。」

秋休み「でしょ?」

春休み「夏休みくんはどう思う?」

夏休み「いいんじゃん、どっちでも。そんなことより、海に行こうぜ。」

秋休み「えっ? あなたはどうして秋休みがないと思うんですか?」

夏休み「だって、太陽がまぶしいから。」

春・冬休み「そうだね。」

夏休み「海まで競争だ。」

取り残される秋休み

秋休み「あきらめませんよ。」

【超短編戯曲】秋休みくん(300字)

何の役も立たない、3文戯曲ならぬ300文戯曲。

今年の10月は連休が全くない。

配分がおかしい。

秋休みが欲しい。

いっそのこと、全部休みでもいい。

疲れてるのかもしれない。




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