職の肥やし①
もともとは現在の職に就くつもりなんて全くなかった。
気がつけば今の職に就いて数十年が経っていた。
あまり過去を振り返ることを好まないのですが、今日仕事をしていて過去の仕事が役に立った場面があったので、少し記してみます。
あまり良い意味で使われていませんが、「芸の肥やし」って言葉に合わせると、今の職に就くための「職の肥やし」はたくさんしてきた。ん?ちがう。今の職について役に立ったことの半分くらいは、その前に色々な職の肥やしをしてきたからって感じ?
そこで出会ってきた人たちはとてもキャラが濃くて今でも忘れられない人たちばかりで、今でも「ブレイン」としておつきあいしてくださる人もいる。今回はある職に就いたときの上司だった人の小話を。
その当時の上司、今年、定年を迎えると風の噂で聞いた。
売り上げをあげないと今ではコンプライアンス上ここでは書けない×を受けたり、遊びも勝手に休日を作ってウン十人私たち働き人を連れて川沿いで大バーベキュー大会をしたり・・・。とにかく豪快な人で頭が上がらない人でもあります。この人の下で働いていたときは仕事としてはつらい日々でしたが、その中から「楽しさ」や「考え方」をたくさん学ぶことができた。
おそらく定年を迎えるその人に「何か定年なのでお祝いしますか?」と聞いたら。
「いらねーよ」
と言った後に、
「それより、お前の今の仕事、本当に似合ってねーからやめちゃえよ」
と自分の話題からそらすと思われる。
本当はうれしいんだけど、素直じゃない方なんです。そんな人でも、考え方は素敵なんですよ。
一点だけやめてほしいのは、会うといつも
「だから、よっしぃ、今の仕事やめちゃえってずっと言ってんのにまだ続けているの?お前に似合わない」
と言われることだけです(笑)
素直じゃない私はおそらく、この方の職の肥やしなんだろうなぁと。