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コロナ禍を抜けて、オフラインの機会が増え、また面接同席の機会が増えつつあります。社長面接の同席は,沢山の気付きと今後の自分の進む道を示唆してくれる絶好の機会。創業当初は大和川以南でしたが、今は南近畿から北近畿、西兵庫から滋賀まで。関西圏を電車や車で行ったり来たり、忙しい日々を過ごさせていただいています。

最近の足跡を。また数年後に自分がどんな事を考えていたのかを振り返るためにも、2023年の師走。書き残しておきたい。

内定承諾後に頂く言葉が「見つけてくれてありがとう」

私の主戦場である「ミドル世代と中小企業の中核ポジション」のマッチング。この世代と中小企業との出会いがまた活発になってきている。

転職エージェントの仕事は、個人の悩みを聞き、これまでのキャリアを共に棚卸し、その方にフィットした求人を提案してこそ。そこに手腕が必要な仕事。それは今も昔も変わらないと思う。

でも最近ご支援した方々からよく言われる印象的な言葉がある。

「見つけてくれてありがとうございました」

求職者との出会いは、この10年間ずっと、私からのスカウトメールであり、特定のお客様の求人にフィットする方を探すスタイルなので、「探し出した」という実感は確かにある。

でも個人の方から、昔はこんな風に言われる事はなかった気がする。個人側も、転職サイト上に登録する膨大な履歴書の中から、自分を探し出してくれたという感覚がある。自分にフィットした会社に出会えたと思って頂けている事でもあると思うが、とても素敵で優秀な方なのに「これだけ沢山の転職活動の手段があり、求人の情報も毎日飛んでくるのに、どうやって自分に合う会社や仕事を探せばいいのか、途方に暮れていた」と、、、

2023年11月。
先月はまた、印象に残るご縁ができました。

☆40代前半 Aさん 既婚(配偶者・お子さん1人)飲食事業部の立ち上げ~取締役営業部長・会社のNO.2として長年会社を支えてきた方。年収850万。異業種からの挑戦。地域に根差した新規事業への挑戦。→年収ダウンで、ご紹介企業へご決定。

☆40代前半 Bさん 既婚(配偶者・お子さん2人)
物販の店舗展開企業で派遣勤務からスタートし、店長~10店舗のマネジメントを長年されてきた方。年収650万。→異業種からの挑戦。地域に根差した事業でプレイヤーからの挑戦。年収ダウンで、ご紹介企業へご決定。

報酬はダウンしましたが、お二人ともに、とても喜んでいただけた。何かとお金がかかる年代、時期に、報酬をこれだけ下げてまで、チャレンジに踏み出していく優秀で素敵な人柄のミドル世代も、いらっしゃいます。将来に報酬はついてくると考えておられ、大事なのは自分の軸に合った会社や経営者,事業かどうか。そこが合致しているとポジションも報酬もついてくると。

AさんもBさんも、沢山の求人を見ていたし、提案もされてはきていた。もっとよい条件の企業からの求人スカウトもきていたと、、、それでもなかなか希望する求人や企業との出会いに苦戦していると感じていたのは、2人とも、経営理念やビジョンに共感できる経営者を探していたからでした。

Aさんは前職社長の経営スタンスに疑問を感じてきてきた。Bさんは経営母体が急遽変わり、顧客本位から業績本位主義に大きく変化した中でこの数年悩み続けていた。高い報酬を頂いても情熱を燃やせない、御自身の大切な軸をお持ちでした。

経営理念やスタンスがあう経営者を、求職者がインターネットを駆使しても探すことは相当難しいと・・。だから「見つけてくれてありがとう」だった。

私も経営理念やスタンスに共感する経営者こそ応援したいと思うし、その会社、求人にフィットする方を必死に探している。だからレジュメの中から,フィットする要素が感じられる方に渾身のスカウトメールをお送りしている。私とも出逢いもまたご縁なのかな。

「今期経常利益で最高益。彼ら無くしてはあり得なかった」

そんな経営理念やスタンスに共感する経営者から、先日嬉しい言葉をもらった。この言葉だけでまた数年走れそう(喜)

彼らとは、私がご紹介させていただいた方々。社長のビジョンに共感して、自分の実現したいキャリアと重ねて、この会社に飛び込んでいった方々です。5年前には社長が見えていなかった景色を、社長と一緒に、入社者が共に描いていってる事が嬉しくて。御入社者が数年経過し、さらに昇進されて社長と一緒に面接官として、出てきてくれる。ご縁がご縁を繋いでいく。

自分の仕事の在り方、やり方に悩んだりすることもあるけど…改めて自分の足跡を振り返ることができた瞬間でした。

「足元が見えている社長よりも、ビジョンを描いている社長でありたい」

同じく応援している、別の経営者の方と先日の面接同席にて。経営者としての葛藤を求職者にお話されていたのが印象に残った。会社が大きな成長を志している中で、ビジョン・未来と現在地のギャップが大きすぎて、足元でいろんな事が起きている事を知る機会があったそう。カオスなことがあると。社長が自ら介入すべき傷んでる段階の課題もあったのではないか…その足元の課題の解決に社長が自ら関わるべきかどうか、ここ数か月悩みながら走っておられた様子。考えて出した社長の答えは、足元は管理職に任せて、自分はビジョンに向きあうべきだと。ビジョンを創るのは社長にしかできないと。その足元をしっかり固めるところに力を貸してほしいと。経営者も会社もまだまだ発展途上。だけどこのビジョンには必ず向かうと。

隣で聞いている私も、向かう未来・ビジョンに共感している一人として、さらに未来とのギャップを埋めてくれる人材をご提案していきたい。

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