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誰かをふと思い出すこと。(後編)

前回からの続きです。

今月、喪中のはがきを送ってくれた仕事仲間夫婦。彼らとは、以前の勤め先の先輩(ぼく)と後輩(彼ら)だ。

後輩夫婦が新卒で入ってきた頃から、じぶんは彼らを知っている。奥さんが、旦那さんより1歳年上で、よく仕事場で、趣味やバカ話といった他愛もない話を和気藹々しているのをよく見ていた。

時々、ボケツッコミのある漫才みたいな会話が繰り広げられて、ぼく含めて職場の他の上司や先輩後輩は、その光景を見てよく笑っていた。夫婦揃って、ムードメーカーだった。彼らは、接していて、気持ち良い、和む存在だった。

時々、仕事の追い込みでピリピリする職場ではあったけど、彼らがいることで、救われた部分が多かったと思う。職場の雰囲気が明るくなるのだ。彼らの存在がユーモアそのものと言っていいかもしれない。

彼らは、なかなかぼくにはないものを持っていた。彼らのユーモアに対して、ぼくは憧れがあり、少し嫉妬も持っていたと思う。矛盾してる。でも、憎めない存在なんだよね。

あらためて思うと、ぼくにとっては、先輩と後輩の関係ではあるが、かわいい弟と妹みたいな存在だったのかもしれない。


弟と妹みたいな存在から、「結婚します」と報告を受けた時は、正直嬉しかった(厳密には知り合い経由から、結婚する話を先にちらっと聞いていたから、その時はびっくりしたけど)

まさか、一緒になるとは。

でもなるようになったんだな。


今年はわざわざ年賀状送らなくていいですよと事前に知らせてくれたところから、彼らの人間性が出ていて、ぼくはいいなぁと思う。また、会いたいなぁと思ってしまった。

旦那さんの方とは、今年一度飲みで久しぶりに話したけど、昔と変わっていない印象だった。おっとりしていて、思慮深い。奥さんの方は、ぼくが会社を離れてから一度も会っていない。彼女の方は、表情と感情が豊かで明るい印象だった。

最後にあったのは、奥さんが出産後、子供を職場に連れてきて、挨拶にきてくれた時だったかな。まだ生後数ヶ月の女の子。体の節々がお肉で隠れて、ふっくらとした子だった。夏場汗をたくさんかくせいで、汗疹になっていた。

顔は、ほとんど覚えていない。あれから、2年ぐらい経ったから、だいぶ大きくなっていると思う。

今回はがきを受け取って、年明け、彼らと会って、ご飯でも食べたいなぁと思う(後日、早速LINEで久しぶりに連絡とってみた)


そんなことを考えながら、誰に何を送りたいか喜んでもらえるかを少し想像しながら、年賀状の準備に入ろうと思う。

たぶん、頭にパッと思い浮かんだ人には書くと思う。思い浮かんでも、相手が喜んでくれるかを少し考えたい。お世話になっていたかもしれないけど、その人を思い出せなかった時は、しょうがない。

願わくば、はがきを受け取った側が、喜んでくれたら、嬉しいけど、正直わからない。

この文章を書いていて、ことばを送る行為って、なかなか罪作りな部分がある気がしてきた。

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たのしい時間を編集する人。クリエイターをサポートする人。アニメ→ゲーム制作・PR→フリー。2019年『居心地の1丁目1番地』という本を、オンラインコミュニティ「前田デザイン室」と「コルクラボ」の仲間と制作。違和感や琴線に触れたことを書いています。好きな本は『岩田さん』『三四郎』。

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