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甘じょっぱいカツ丼と甘口カレーライスとミニ蕎麦。

仕事が立て込んできて、気づけば、没頭している。

会社をやめて、もうすぐ3年経過。

2020年にフリーランスになって、本格的に、あるプロジェクトに長期的に関わって、約1年が経過した。

はじめてのフリーランスの仕事で、気合が入っていて、このnoteを書いている今も、手探りで、なかなか気が休まらない日々を過ごしているが、モチベーションを維持できている。

言い過ぎかもしれないが、昨年から、ずっと毎日どこか、関わっている今の仕事のことを考えている。

土日関係なしに、寝る前も、お風呂に浸かっているときも、電車に揺られているときも、何かしら仕事のことを考えている。

気づいたら、仕事のことについて、考え没頭している。

こんな状態だから、昨年から、ずっと、なだらかに、気が張り詰めている状態で、そのおかげか、風邪などはひいていない。

今は、花粉症で、くしゃみや目の痒みで苦しい。薬の影響で、晴れた日には、頭がぼーっとしている。

ぼーっとしているけれど、頭のどこかで、仕事のことを考えている。

唯一、仕事のことを忘れるのは、長時間ハマっているゲームに没頭しているか、ご飯を食べているときか、ハマっている漫画を読んでいるときか、寝ているときぐらいだ。

つまり、生理現象以外においては、別の何かにハマっているときぐらいは、仕事のことを忘れている。

冷静に考えると、これは、ワーカーホリック状態なのかもしれない。そう、この感覚は、深夜、朝方まで、アニメ会社で働いていた20代の頃に似ている。

当時は、深夜の都内の道路、ラジオを聴きながら社用車を走らせ、郊外に住むアニメーターの描いた絵を受け取りによく行った。

受け取った帰り、24時間営業している牛丼屋で、ひとり無言で朝ごはん食べて帰路についた。おいしいと少し感じながらも、とにかく胃にどんどん食べ物を入れていった。たぶん、味わってはいなかった。スタジオに戻って眠い目を擦りながら、デスク作業。

朝方帰宅して、昼過ぎに出社。出社したら、クリエイター・取引先と、メールと電話三昧。電話のコールの音が耳にこびりついた。深夜になったら、また車を走らせた。

肉体的・精神的、当時疲労していた。納期を終えた日は、達成感、解放感に包まれながら、布団の中で、死んだように眠ることがほとんどだった。

家で、ゆっくりテレビを観ることは、ほとんどなかったから、当時の流行っていた番組は、ほとんど知らない。この頃は、ほとんど仕事漬けだった。


今は、在宅ワークがメインだから、肉体的にはそこまでは疲労していない。会社勤めではないから、勤務時間を気にする必要はない。

起きたいときに起きて、寝たいときに寝る。最低限、取引先の勤務時間帯を気にするぐらいだ。車による外回りもない。

代わりに、リアルと画面の中のオンラインの世界を行ったりきたり、チャットの世界にどっぷり浸かっている毎日。電話はほとんどしなくなった。代わりにクリエイターと取引先とビデオ通話をたまにするくらいだ。

睡眠もとれている、ご飯もちゃんと食べている、お風呂にゆっくりも浸かれている。テレビの朝ドラも仕事の合間に見たりもできる。

でも、頭の中は、随時仕事のことを考えている。

久しぶりに、どっぷり仕事に没頭していて、違和感があった。

頭はたくさん稼働しているのに、からだがそんなに無理していないのだ。いいことではないかと思うのだが、なぜか、噛み合わない

頭とからだの疲労とのバランスが悪いせいだろうか。

世間が今、ウィルスで騒がしいこともあり、人との接触する機会が極端に減った。元々、在宅ワークで差し支えない環境だったから、じぶんから人と接触する機会が少なかったが、周りの環境が一気に変わって、より人との接触が減った。

昨年の秋、外に打ち合わせに出る機会があったのだが、ウキウキしているじぶんがいた。電車やバスを乗りついで、途中歩いて、取引先を訪問して、打ち合わせしに行く。ただそれだけのことだ。取引先に向かうだけで、片道50分くらい。

早めに取引先の最寄りの駅に着いたから、近くのカフェで時間を30分ぐらいつぶした。この打ち合わせまでの微妙な時間が好きで、少し贅沢な時間だと思った。一息つくにはいい時間だった。

2時間くらい、打ち合わせをして、取引先を後にする頃には、日は落ちていた。

駅は灯りでいっぱいで、ぼくは、適度な頭とからだのバランスのとれた疲労に包まれながら、富士そばの甘じょっぱいカツ丼と甘口カレーライス、セットの甘いつゆのミニ蕎麦を思いっきり、無心で頬張った。

頭もからだも充実していた。気持ち良かった。

舌が、ちゃんとごはんの甘さを感じていた。

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続く。


サポートありがとうございます。カフェでよくnote書くことが多いので、コーヒー代に使わせてもらいますね。